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2006.04.06
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テーマ:住宅コラム(1809)

今日は雨上がりで肌寒い。

今朝、目目さんから電話があった。
そのちょっと前にぼんやりと窓の外を見ていると下の階のバルコニーでシェパードがせっかく飼い主が犬小屋に入れてくれた毛布の食いちぎり作業に夢中になっていた。
その行為に「所詮は犬なのか。。」と虚しくなって詠んだ歌にいや、彼女宛てに書いたメールにさっそく反応してくれたのだった。

目目さん「何もすることないわけ?」

わたし「そういや、1日掃除ばかりしてる。」

目目さん「あこがれの専業主婦になった気分でいいじゃない?」

?!これがあれほど夢に見ていた主婦生活なのか!?
毎日ぼ~っとTVを見て、ちょっと掃除をして、昼にはパンをかじったり、ラーメンをすすったりして、でもラーメンの汁を服にこぼしても面倒だから拭きもせず、次の日シミになっていて「何やってるんだ、わたし。。。こんなに何もすることないのに。」と後悔する生活。
主婦生活というより、定年退職になったばかりの、妻とは離縁されてしまった独り暮しのサラリーマンではないだろうか?

ところで昨日はキッチンの流しが詰まってしまった。流しの下には配管から漏れた水があふれだしてまわりの床まで水溜りを作っている。
と~っても面倒くさかったのだが、しぶしぶ流しの下に収納していた洗剤類やじゃがいもなどをどけて雑巾で拭いて水が滴る下にバケツを置いた。

ああ、修理屋を探して電話しないと。。。面倒くさい。
うだうだとTVを観ているうちに夜になりおっとが帰宅して、ハッと流しのことを思い出した。

おっとにさっそく状況を見せる。
おっと「え!これってうちだけの被害だよね?下の階は大丈夫なの?」

わたし「そう思うよ。」←お互いルイジのやった仕事には過敏になっているのである。

おっとは「ああもう、いったいどうしたんだろうねえ?」と瞬く間に流しの下の配管を解体して調べ始めた。一家にひとり、便利な男である。やがてU字管の中を覗いて「なんだと思う、これ?」とわたしに見せた。
管の中には白いスポンジみたいなものがぎっしり詰まっていた。どうりで水が下に行かないはずだ。おっがグリグリとプラスティックのスプーンでかき出すと、それは油で固められ、水を含んで膨張したご飯粒の層だった!

「げ!?ゲハハハハ!!」思わずわたしは笑ってしまった。流しの排水溝には目の粗いアミがついていて、残飯が流れていかないようになっているのだが、小さくて細いご飯粒はその隙間から流れていってU字管でおにぎりのように詰まっていたわけだ。

さすが日本人がいる家庭。これがイタリア人の家庭ならさしずめスパゲティか?


*****

そうだった、今日はそんなことを書こうと思ったんじゃない。

実は片付け魔のおっとが分類もせずにまとめて箱に放りこんでいた書類を昨日、整理していたら「ああ、そうそう。この間ルイジが送ってきた屋根の修理の概要。」とあるプリントをわたしに見せた。
読んでいくと、ここにこのブランドのこの素材を使って、どのように屋根を再修理して。。。と事細かに書いてある。
書いてある内容だけ見ると、今回に関してはきちんとしているように見える。おそらく我々の建築士がうるさく言ったのであろう。

わたし「。。。。これのいったい何がだめなの?」

そう、実は10日ほど前、あのレダおばさんからおっとに電話があったらしい。
レダおばさんを知らない方に少し説明をすると、彼女はおっとの友達のとお~~~~~~い親戚でローンスタジオを一人で切り盛りしている。ローンスタジオとは不動産屋とお客の間に立って、ローンの仲介をするスタジオである。
家を探していた頃、わたしたちはふたり揃って外国人、しかもわたしは学生あがりだし、おっとは労働年数がまだ少なかった為、なかなか融資をしてくれる銀行が見つからなくて、彼女に代行を頼んだというわけだ。
彼女はすぐさま外国人でも融資をしてくれる銀行を見つけ出した。そして彼女の仕事の一環として、提携している何軒かの不動産屋の物件を見せてくれた中から、不運にもわたしたちは、この悪徳不動産屋の物件を選んでしまったというわけである。
だから彼女はこのいっけんには直接的には噛んでいないのだが、両方の事を知っている人物なのだ。

わたしは電話内容を直接聞いていないのでおっとのそのままの口調で言わせると、レダおばさんは我々を心配してか?悪徳不動産屋に頼まれたのか??弁護士を辞めさせて、直接悪徳不動産屋と話をつけるように言ってきたのだった。
なぜなら、どうも我々の弁護士の攻撃が限度を超えて屋根以外のことでも攻めた為、悪徳不動産屋もついに彼らの弁護士を雇ったというのである!
そうなれば、戦争は長引き必ず裁判になる。裁判になると最低でも2~3年の年月と莫大な費用がかかるから、今のうちに手を引いて穏やかに話し合え、と言うことだった。

おっと「ぼくだけじゃ、判断がつきかねるからいくきーとと話し合って返答する、って返事したんだ。」

うう~ん。わたしは「長い年月と莫大な費用」というところで迷った。我々の屋根は急を要するもので、そんなに時間をかけていたら次にどんなことが起こりうるかわかりゃしない。それにこっちが一方的な被害者なのに、どうしてそんなにお金をかけなきゃいけないんだ!?

わたし「あんたはどう思ってるの?」

おっと「ぼくはこの時点で弁護士を辞めさせたら、彼らすごい怒ると思うんだよね。せっかく紹介してくれた君の同僚にも悪いし。。」

そんなうやむやな発言にわたしの気は弱くなった。「えっとさ、そういうことじゃなくて考えてみてよ?今まで何度催促してもちっとも奴らは修理に来てくれなかったし、やっと来た、と思っても瓦をちょっと動かすぐらいで何の解決にもなってなかったじゃない?だからここで裁判になる事を恐れて示談にしたら、また元の木阿弥だと思うんだよ。まだ裁判になるって確定したわけじゃないし、もう少しこのまま弁護士に任せてみようよ。」

その言葉を聞いて、おっとは決心がついたようだ。「そうだよね、ようしっ!もうレダおばさんには返事しない。これがぼくの答えだ!!」


しかしこの夜、わたしは更に気が弱くなって、長引きそうな戦争に「なんでこ~なるの!?」と泣きそうになって頭をクラクラさせたのだった。

それから、他の事を考えるようにして気を紛らわせていたところにこのプリントが出てきたのである。

わたし「これ、いつ受け取ったの?」

おっと「割と最初の方だよ。」

わたし「これで本当にやってくれるなら、それでよかったじゃない?これのいったい何がわたしたちはダメで、奴らに弁護士を雇わせるぐらいの戦争になったの?」

おっと「覚えてる?家の設計図の変更の市役所への手続きに700ユーロ払ったのに、奴ら変更しなかったでしょ?あれの変更と弁護士代を奴らに負担させるように仕向けたからさ。」

わたし「。。。はあ。」

おっと「奴ら、家の設計図の変更の市役所への手続きはしたって言い張るんだ。ぼくは素人だからわからないけど、契約書の中の設計図は変わってないでしょ!?奴らはそれを不服としていたんだけど、工事をただでやらせる上(←わたしたちとしては当たり前だと思っているのだが。)、今回の弁護士代を上乗せされて、とうとう切れて弁護士を雇ったみたいなんだよ。」


OOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!


この事情は知らなかったよ!

わたしはもうこうなっては屋根さえ普通に住めるようになればいい、と思っているだけで。。。こんな普通の望みがどうしてこんなにこじれてくるんだ!?
あのルイジさえ、ルイジさえ、最初にちゃんと工事していればこんな地獄をお互い見なかったのに!!!

 


もうわからない、わからなくなってきた。わからないけどこの場合、どうすることが一番近道でお得なんだ?






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Last updated  2006.04.07 00:19:42
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 Hinatabocco@ 大丈夫ですか? いくきーとさん、このブログはもうノータ…
 Ikukito@ ごめんなさい。 >shion0851さん そ。。そうです。26歳だ…
 かつしちー@ おめでと! 色んな偶然があるんですね。 相変わらず…
 shion0851@ そーなんだ 26歳なんですか、そうですか・・・(-_…

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