テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
わたしはここ数日無性にムカムカしていた。
理由はこの日記にも何度も書いたおっとの従業員雇用問題である。 あれだけ人選に悩んだというのに先日、帰宅したおっとはこう言ったのだ。「やっぱり従業員を雇うの、やめるわ。」 わたし「ええっ、なんで?」 *** あの逃げ出したフィリピン人の後、ガットが我が家に夕食を食べに来た。 おっとの周りではどうも「離婚」がブームのようで、ガットもブラジル人のエルトンよりも数ヶ月前に離婚している。なのでこのふたりは時々我が家に夕食を食べに来る。 しかし、おっとも最近は「日本人妻を持つ、南米人らしくないおりこうちゃん南米人。」にわずかだが成長しつつある。だから奇襲することなく彼らと一緒に帰宅する1時間前には予告してくるようになったので、まだマシになったのだが。。。。。。 うちは一膳飯屋じゃないで!! はじめのうちは、わたしはオタオタと冷蔵庫をかきまわして焦っていたのだが、ヤギたちはなんでも食べるので、最近は前日の残りの冷や飯に味噌汁をぶっかけたのも平気で出すようになった。(←最近は犬でもそんな飯は食べないか。。汗) 話はそれたが、この日ガットは味噌汁をかきこみながら「こんなやり方じゃ、従業員なんて見つかるわけないじゃん。」という。 わたしはおっとはガットを雇うつもりなんじゃなかったっけ?と思いつつ「へえ~、どうしてよ。」と聞いた。 ガット「今ね、オレいろいろなひとをマルちゃんに紹介してるわけよ。で、話してみて大丈夫そうなひとだけを試験採用させてるんだけど、マルちゃんはいっつも初日に全部教え込もうとするから、みんなこわがって逃げちゃうわけさ。」 おっと「そりゃ、一通り説明はするけど、1日で全部覚えさせるつもりはないよ。なんでみんなわからないのかなあ?」 この時、わたしはガットの言葉に納得がいった。 おっとがなにかをわたしに教える時は「星一徹」と豹変するのだ!(現にクルマの運転がそうである。) そうか、他人にもその態度なら、これでは誰も働きたがらない。 わたしは「見つからなかったら困るじゃないか?」と胃が少し痛んだ。 そこに持ってきて「従業員を雇うの、やめるわ。」宣言である。見つからないから諦めたか? おっと「違うよ、今日歯医者さんと治療の後、話をしたんだけど、どう考えてもたいした収入が得られないっていうことがわかったんだ。」 わたしは飽きれた。「ちょっと待ってよ、そんなことは銀行の融資を受ける前に計算済みのはずでしょ?」 おっと「あの時はガソリン代と保険代だけ差っぴいて考えてたけど、あと会計士とかエトセトラとかかかってくるし、今の君みたいに3ヶ月も仕事を休むような事故に遭われたら、完全な赤字だよ。」 「ええっ、そんな当たり前のことも事前に考えていなかったわけ?!」わたしはカッと頭に血が昇った。 「もう、銀行の融資を受けちゃったのよ、近いうちに従業員を雇って収入を得る計算で歯医者やら、未払いのものに支払いを済ませちゃったじゃないのっ! 今、ギリギリの生活をしているのに他の収入も得ずに、どうやってこんな巨額の融資を返していくつもりよっ!!??」 おっと「使った分は分割して返済していくとして、残りは今すぐ返金すればいいじゃないか?どうしてそんなに怒るんだよ?」 そりゃ、返せばいい。。。でも、わたしが言いたいのはそういう問題じゃなくて!ギリギリ。 わたしは怒りすぎると無口になる。 もうおっとが何を言っても耳には届かず、いろいろな想いがクラクラした頭の中を巡った。 そして、大阪の友人、麻衣ちゃんが以前言った言葉を思い出した。 「スペイン人は走り出してから考える。」 やっぱりおっとはスペイン人なのだ!! こんな単純な計算も出来ないで、とにかく融資を受けてしまってから考える。 しかもおっとは一度言い出したら、誰が何と言おうと自分がしたいようにしないと気が済まない、タチが悪いB型なのである!(わたしはO型) わたしは、そんな典型的B型の性格に押されたのもあるが「おっとだって大の大人なんだから。。。ちゃんと計画した上の行動なのだな。」と、個を尊重し、信用してしまったのが間違いだった。 やっぱりヤギの国からやってきた一匹のヤギなんかに、信用して2人の生活にかかわるような重大事をひとりでやらせちゃいけなかったんだ!! それが、家を買うことに決めた1年半ほど前とフラッシュバックした。 あの時も最初、わたしは「まだ早すぎるよ!」と反対していた。 しかし結果として、おっとに押されて、乗り気になってしまった誤った決断ももちろんあるけど、こんなスペイン人的行動のおっとを信用した為、失敗したんじゃないかといろいろ自分を苛んでいる最近なのである。 もっともっと、遡って、おっとと出会ってしまった事まで、そんなおっとを選んでしまった自分のことまで苛むようになってきた。 OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! いかん!!このままこんなことを考え続けていたら、国際離婚に繋がる。そう思うとますます混乱してきて、どうしていいのか、わからなくなって悶々としていたのだ。そうやっておっとの顔をまともに見ることも出来ず、気のめいった日々を最近送っていたのだが。。。。 *** 昨日、ミラノの南の田舎(うちは北の田舎)に住むpiccola-iちゃんがあっちも遠くて交通の便が不便だというのに、わざわざ我が家までお見舞いに来てくれた。 天気がよかったのでベランダに小さなテーブルを出して、彼女が持ってきてくれた羊羹を食べてお茶をすすって、この思いをぶつけていたらだんだん気が晴れてきた。 piccola-iちゃんもいろいろ悩みを抱えていたので、会話にならないぐらい2人でそれぞれの思いをぶつけていたら、だんだん楽しくなってきて、なんとかなるか、という気になってきた。 後悔したって始まらない。やってしまったことはやってしまったことだ。 これからヤギの独断行動をさせないように気をつければいい。 piccola-iちゃん、本当にどうもありがとう。なんだか救われた1日だった。 次はパジャマパーティ、サルサの夕べ。着替えと歯ブラシ持って、遊びに来てね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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