テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ご近所物語
前回の日記はあまり面白くなかったようです。まあ書いていたわたしもお腹をぼりぼり掻きながら、頬杖をついてダラダラ書いてました。
。。。ハッ!待って!? なんかわかった気がする。 もしかしてみなさんでわたしの不幸を願っているから、こんなに不幸なのか!!?? OOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!ショッ~~~~~~~~~~~~ク!!!!!!!!!!! 悪いけど今日も引き続き面白くないネタだよ、ケッ。 **** コックさんとのお別れの日はせまった。 そういったわけで、わたしたちはちょっとおセンチになり、コックさんも前回の日記のように、控えめ(?)になっている。 土曜のパーテイの余韻で昼ごろ起き出した日曜日は素晴らしくいい天気だった。 わたしとおっと「せっかくだから外に行こう!」 コックさん「どこ?」 わたしとおっと「え~っと、レッコ湖とか?」 コックさん「行った。」 おっと「ベルガモとか?」 コックさん「もう20回ぐらい行ったよ。」 「。。。。」ここでわたしとおっとのネタがつきた。ソファに身を投げ出して黙ってTVに目をやる。 コックさんは一緒にソファに座り「地球の◎き方」のページをめくった。 コックさんが「ねえねえ!これに行こう、ここから近いよ!」と見せたページの街は「クレスピ ダッダ」という小さな街だった。ロードマップで見れば、確かに我が家から近い。 わたし「へえ~、こんなところ、何があるの?」 コックさん「町ぐるみで『世界遺産』に指定された街、としか書いてない。」 それだけで充分だ。わたしたちは着替えて、さっそくクルマに乗り込んだ。 クレスピ ダッダは、2本のアッダ川が合流したところの間にあるロードマップから見ても小さな町だ。隣接の街まではすぐに着いたのだが、「クレスピ ダッダ」という道路標示さえない。 迷いに迷って、近隣のひとたちに聞きながらやっとそれらしいところにたどり着いたのであった。 確かに渓谷は雰囲気がいいな。 城らしきものはあるけど、見学できないよ。 同じような家ばかりが整然と立ち並んでいて、何が『世界遺産』なんだ? 暑い日だった。 わたしたちはBARに入ってカキ氷アイスを買い、お店のおばちゃんに「ここ、クレスピ ダッダですよね?」と聞く。 おばちゃん「そうだよ。」と無愛想に応えて次の客の相手にかかった。 わたしたちはちょっとがっかりして外に出してあるベンチに座ってアイスを食べ始めた。 何気なく見やったBARの外壁に貼られた色あせたポスターに「ユネスコ世界遺産」という文字を発見し、思わず近寄って読んでみる。 ここは1800年代末、南ヨーロッパではじめて出来た工場労働者のための社宅村らしい。その人的功績を表彰してユネスコに登録されたのだ。 地図の通り、大きな工場の前に整然と同じ形の家が並んでいる。 コックさん「じゃあ、ここは工場が見所なんだ。工場に行こう!工場!!」 工場の正門はBARからまっすぐ歩いた右。日曜日だからか?閉まっていた。 その古めかしい工場はなんだか、ナチスかなんかの収容所を連想させた。 わたし「わたしだったら、こんなところに住みたくないな。」 だって、大きな煙突のそびえる工場からやっと仕事が終わって出たと思ったら、目の前がもう家なのだ。しかもみんな同じ形で特徴がない。 近所付き合いも仕事の上下関係で、さぞや楽しくないだろう。 寝て起きたら、また工場の中に吸い込まれていく。その繰り返しを何年も、何年も。。。 おっと「ものは考えようだよ。仕事と家が保証されている村なんて理想的じゃないか?」 そうかな。。。と思いつつ、工場の家並みを挟んでまっすぐ歩いた突き当りの公園へと行くと「観光案内所」があった。 コックさん「あ、絵はがき買おう!」 中に入るとこんなしょぼい村なのに、各種絵はがきや関連書籍、地図が結構並んでいるのに驚く。 案内所のお姉さんに地図をもらって、壁に貼ってある古い工場内の写真を指差して説明を求めた。 残念ながら工場の一部は2年前まで機能していたが、とうとう時代の波には勝てず、閉鎖したらしい。 中には屋内プールなどの娯楽施設もあって、いかに労働者を楽しく働かせるか策を練ったあとがある。 一番最初に見えたお城は当時の工場創立者のもので、今は子孫が管理。現在はもう20年前から売りに出されているが、 村の社宅には現在は元工場従業員の子孫のお年寄りばかりしか住んでいないので、村をあげて観光地にする予算もなく、年々さびれていっているそうである。 ヘルプ!誰かこのお城を買いませんか!? この後、わたしたちは公園をまわり、高台の元診療所だった家をながめたり、洗濯場を見学して帰途に着いた。 まあ、自然あふれる渓谷に突然こんな景色が広がるのを見るのもいいかもしれない。 ミラノやベルガモにお住まいの方、一度見学しても損はない村ですわ。ユネスコだし。 ちなみに村の紹介サイト。 http://www.villaggiocrespi.it/ そしてこの夜、コックさんは夜行バスでアルベロベッロへと旅立ったのであった。 明日、もう戻ってくるけどね。←さすが日本人旅行者。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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