テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ご近所物語
お久しぶりです。
日曜日には「イタリアW杯優勝!」なんておいしいネタもあったというのに、ここのところ自由時間がなくて日記がなかなか更新出来ません。 例の電気屋メデイアワールドに関しては「あのキャンペーンを考えた責任者、クビになってるで。」と、ニュースで損害額の発表をするのではないかと楽しみにしていたのだが、先日見た新しいCMでは頭に「必勝」と書かれたはちまきを巻いたすし職人が「万歳~!!」と喜んだシーンから始まり(←なんで日本人やねん?)世界各国の人々が「ばんざ~い!!」と喜ぶもの。最後に「ね、我々を信じて正解だったでしょ?メデイアワールド」と言って終わる。懲りないな、っつーか、開き直りか?? 話を戻して自由時間がないわけ。 W杯終了までは気もそぞろで働かなかったイタリア人たちが慌てふためき始めたせいである。 それは、決してこのW杯期間の遅れを取り戻そう、などという真面目なものではなく、8月に入るとたいがいの企業は一斉に1ヶ月近くのバカンスモードに突入。 「心置きなくバカンスを楽しむため」に7月中に8月分の仕事までが集中するのだ。 我々の会社は哀しくも年中無休なので、本来はそんなことは必要ないのだが、クライアントや下請けの印刷屋が8月1ヶ月休業になるからそれにあわせなければいけないし、我が社の社員たちも今年に置いては数人、すでに5~6月ごろにバカンスを済ませたが、大半がまるで判に押したように8月に有給を取るから事実上、会社が動けなくなる。 まあ、わたしとしては7月集中して働いて、8月ほとんど無人の社内でのほほんと好きなことをやる毎年にも慣れて結構悪くないのだが。(←うちは貧乏と、貧乏性が重なってここ数年バカンスらしいバカンスを取っていない!) ***** そういえばW杯が終わってイタリア人が働きだした証拠が月曜日、如実に出た。 おとといの夕方。田舎駅までわたしを迎えに来たおっとの様子がおかしい。 わたし「どうしたの?」 おっと「。。。。。」と無言でわたしから視線をそらす。 わたしは腕に手をかけようとして「触るなっ!」と払われた。 わたし「???」 おっと「浮気してるだろ?」 わたし「は?」 おっと「ぼくには『エロサイトを見るな!』 なんて言っておいて自分はどうせ、変なサイトで男を作ったんだろっ!?」 わたし「何言ってるんだよ?」 おっと「『かつしちー』っていったいどこの誰だぁっ~~~~~!!!!?????」 ああ。_| ̄|○ そうか、W杯が終わったからブツが届いたのね。思ったより、結構早かったな。(約2週間半) わたしは努めて明るく「違うよ~、わたしのサイトで知り合った人で、おうまを世界に拡げる為に送ってくれたんだよ。」と説明するが、すればするほど、自分でも言い訳がましく、怪しい雰囲気に落ちていく。大汗 おっと「サイトで知り合った、ってだけで男が人妻にプレゼントを贈るか?」 わたし「かつしちーさんも人夫だよ。」大汗 わたし「それにわたしも彼にわたしのイラスト贈ったし。」 おっと「お、お前たち。。。そんなプレゼントを贈りあう仲なのかっ!?」 わたし「。。。。。」 毎度のことなのだが、このラテン男とは、「友情」と「愛情」の話は永遠に噛み合わないと思う。 それはともかく家に着いた。わたしは走ってドアを開け、テーブルの上に置いてあった小包を開けようとした。 おっと「ダメダメダメ!!」 わたし「もう!どうしてさ!?」 おっと「開けたくば、ぼくに15ユーロ払え。」 見れば、箱に関税として13ユーロ、と書いてあった。しぶしぶおっとに払う。「怪しい小包だと思ったのに、払ってくれたんだね。」とわたしは嫌味っぽく言った。 おっと「。。。日本人の名前を見て、コックさん宛ての荷物だとてっきり思ったんだ。」とぷいっと横を向いた。 こうしてやっとわたしは小包に触ることが出来た。 予想以上にでかい箱だった。わたしはてっきり「おうまカレンダー」は小さいものだと思っていたのだが。。。 どきどきしながら開けると中から立派な木箱が出てきておそれおののいた。 ああ、こんな立派だったら関税もかかるわ。。。とじーんと来た。←せこい気持ちではなく素直な感想。 そうなのだ。運悪く税関で荷物の中身を検められたとき、新品の包装がされてるものが見つかると、必ずと言っていいほど関税がかかる。なので、苦肉策として実家からものを送ってもらうときなどは出来るだけ包装をはずしてもらうようにする。そうすれば関税はかからない。←イタリア在住者関係者向け一言メモ 話を戻して箱を開けると、ヒノキのいい匂いが拡がった。わたしは嫌がるおっとの鼻にそれを近づけて「ほうら、いい匂いだよ~。」と機嫌をとろうとするが、おっとは頑なにそっぽを向くので、もう放置することにした。 中には白い和紙に包まれたおが屑がたくさん枕のようにおうまカレンダーの破損を防ぐために入っていた。それが芳香を放っていたのだ。 この枕は絶対たんすの引き出しに入れよう。 この立派な木箱は何に使おうかな? 枕を押しのけておうまカレンダーを取り出す。それは小さいけれど手が込んでいて立派なものだった。(ちゃんと裏には長男くんの署名が入ってたし。) そんな「おうま製作ストーリー」はここ こ、こんな立派なもん、本当にもらっていいんでしょうか?あんなへぼいイラストと交換ではなんか気の毒。 さっそく写真入れにお気に入りのARANZIARANZOの絵はがきを入れてみた。タイトルは「ボンジョルノ!メディアセットタワーざんす。」←ミラノ郊外北東部居住者限定ネタ おうまのひとつひとつには言葉が入っていて、カレンダーもちゃんとイタリア語バージョンになっている。(写真じゃちゃんと見えなくてスマン)特に感動したものはこれっ!! ウラ ありがとう~~っ!!これをお守りがわりに持って、次からの裁判に挑むわ!!! ところで、この木箱、おうまカレンダーを入れるにはちょっと大きいのではないかと。。。。←郵送料が高くついてしまって申し訳ない。 上にあるのはかつしちさんが修復にたずさわった建物の絵はがき。 もしかして、かつしちさんって、偉人?? 恐れ入りました~~~~~~。 PS.ちなみにおうまカレンダーを買いたいな、と思った人はここ。 これ見て、上記の写真で使い方が間違えたことに気がつきた!すまん~~~~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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