テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ご近所物語
きのうは会社が終わってひさびさにウキウキと外に出た。
しかし空を見れば、どんよりとしていて、駅前から遠く墓地の方には稲妻が光っている。 雨にならなきゃいいな、と思いながらわたしは待ち合わせの場所に向かった。 待ち合わせの時間は6時半。時計を見ればあと20分ほどある。 わたしはたぶん来月(?)ミラノに来る友人のために駅の荷物預け場所を確認し、そこの暇そうな駅員と少し立ち話をして時間を潰してからはじめてあうひととの待ち合わせに必ず使う高級ブティック「CORSO COMO10」の前に行った。 今回の待ち合わせの相手は、楽天のわたしのブログのほぼ創設時からの友人、aya825さんだ。 友人、といってもブログ上のおつきあいばかりで、2年前に帰国したときに、旅の途中にどこに行ってよいかわからず、携帯ではじめてだというのに、「今岡山駅にいるんですけど、この辺のいい海を教えてください!」と聞いて驚かしたのがはじまりだった。 彼女は嫌がりもせず、親切に「ここがいいですよ、行き方は。。」と教えてくれたのが、声を聞いた最初である。 あとはまたブログ上のおつきあいばかりに戻り、顔を見たことがなかったが、お互い奈良県人なので、なんとなく連帯感があったのだ。 そんな彼女がミラノに来た! 実はその去年にもイタリアに来られたのだが、南イタリア旅行だったので、遭うことが叶わなかったのだ。 遭ったことはないものの、古くからのつきあいなので、ワクワク度がかなり高い。 「CORSO COMO10」の前に行くと、2人の日本人の女の子が噴水の前に座っているのが見えた。彼女はときどきブログに顔写真をUPしているので、近づいて顔を確認、というところで彼女と目が合った。 「あ~!!」と叫んで立ち上がる彼女。 お互い「はじめまして~。」と挨拶をするのだが、ちっとも「はじめまして」の言葉の意味がこもっていない。「はじめまして。」というより「よ、ひさしぶり!」といった感じだ。 2人で女子高生のようにキャアキャアいいながらその場で跳ねてしまった。 そして連れの女の子に「な、やっぱりいくきーとさん、ピカチュウ声やろ。」と確認する彼女。_| ̄|○ 連れの女の子は今、ミラノに来て3ヶ月目のほやほや留学生だ。彼女はこのお友達に会いに来たのである。 写真でもそうだったのだが、aya825さんはとても2人の子持ちと思えないぐらい若々しいひとだった。 たぶん日本を離れた開放感がそうさせるのか? 関西弁で盛り上がった。 連れの彼女「いくきーとさんも関西人?」 わたし「奈良県人です。」 連れの彼女「ああ~、わたしも~~~!」 わたし「となると、今日は『奈良県民のつどい』だね!!」 わたしたちは遠く離れたミラノで同県人のつどいが出来たことにさらにハイになってしまったのであった。 楽天をはじめてから、海外にいるというのに本当にたくさんのひとと知り合えたと思う。 奈良県民も実に多し。 中でもびっくりしたのは、ミクシというのも最近平行してやりだしたのだが、それで知り合ったイタリア在住のひとの実家がなんと、我が実家の超ちかくの隣町だった。 しかもだんなさまが、あのコックさんの弟の友人だ、と聞いて世間の狭さを実感したわたし。(ヘタなことが書けませんな~。汗) この間彼女がミラノに来たときに、せっかく遭う時間を作ってくださったのに、ちょうどそのとき体調が悪くて遭えなかったのが悔しい。 超狭地元話で盛り上がりたかったのに。。。。(あの交差点にあったコンビ二が今どうなってる、とか。) 8月に入って、あちこちの店や飲食店が閉まってしまったが、かろうじて開いているPUBを見つけて入る。 メニューが配られたが、そんなものを見ている暇がないぐらい、3人で機関銃のようにしゃべりまくった。 やっと飲み物を注文して、バイキング式のおつまみを取り、席に戻ってもしゃべりが止まらない。 奈良のこと、これからの彼女たちの予定、エトセトラ。 aya825さんは一時期、しばらく日記を休んでいたので、その間に我が家に起こったことを一通り話したり、それが初耳な連れの彼女は目を丸くして聞いていたり。。 しかし彼女たちはしゃべりながらも上手に飲み食いしている。 わたしは、というと彼女たちが一杯目のカクテルを飲み終わっても、まだ最初のに手付かずな状態だ。 やがて雨が降ってきて、もともと薄暗かった店内がもっと暗くなって店員があちこちにろうそくを灯しだした。 わたしはそれをぼんやり見つめながら、結婚してからこういうことがヘタになったな、と思った。 日本に居たときは友人たちと出かけて喫茶店で紅茶やケーキを頼んで、ほどよく食べながら、飲みながら、おしゃべりをして長居するのも普通だった。 こっちで独身時代も友人たちとアペルティーボに出かけてゆったりと飲みながらしゃれた会話もしていたものだ。 結婚してからっつ~か、この田舎町に引っ越してから、というもの、おっとと2人でそんな余裕のある生活など送れず、いつも「外で飲むならうちで飲め。」だ。 それにおっとはおっとの酔っ払い友達とだけで一人で夜中に出歩くのが普通になったから、アシがないわたしは自然、お留守番犬のようにひとりで夜家にいるようになったし、 久々の他人との交流にどうしていいのかわからなくなる。 結局わたしはひととおりしゃべり終えた約2時間後に慌ててまとめて目の前にあるカクテルとおつまみをガツガツと平らげるような形となったのであった。 雨がやんだ。 わたしは名残惜しかったが、もう帰宅しなければ危ない時間になった。(この場合の「危ない」は電車の本数がグンと減ることを指す。) わたしたちは店を出て、そのまま駅に向かうのもなんだか名残惜しくて何もないところをウロウロとしてからとうとう駅に行った。 aya825さんがイタリアにいるのはたったの1週間。来週の月曜日にはもう日本に帰ってしまう。 本当はもっと別の日にゆっくり遭いたかったが、残念だ。 aya825さん「今度はいつ日本に帰省するの?そのときまた遭おうよ。」 わたし「うう~ん、希望は年末。でもおっとはエクアドルに帰りたいんだよね。」 微妙である。これが物分りのいい国籍のガイジンを伴侶に持つのであれば、安心してひとりで日本に帰れるのだが、おっとはいつも自分はひとりで勝手に出かけるくせにわたしがひとりで出かけるとなると許さない。 実際、この出会いも「浮気か?不倫か!?相手は女だといって実は男なんだろう!」とさんざん後ろでののしるのを「ケ。」と言って出てきたのである。 典型的南米人なのだ。 帰りたいな。帰れるやろうか? おっとはエクアドルへ、わたしは日本へ。というのが理想の形なんだけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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