テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
ちなみにこれはジェノバで買ってきたものの写真。
。。。。。イタリア在住者と、南米在住者にはもうおわかりですね?汗 8月12日(土) この日はいよいよジェノバに向けて 出発である。 前日にパニーノをおかずに(涙)安いシャンパンを飲みすぎたおかげで、朝早くおっとにたたき起こされると、頭がガンガンしていた。 わたし「う~、行きたくない。」 二日酔い アンド 本当に行きたくない願望である。 おっと「何冗談言ってるんだよ?まだ荷造りもしてないし、早く起きて!出来るだけ早く出発しようよ!!」 わたし「そんなに早くジェノバに着いてどうするつもり?ルイス(おっとのいとこ兄弟の兄)もローランド(いとこ弟)も今日は仕事なんじゃないの?」 おっと「。。。あ。」 あ、じゃないよ。 わたしはしぶしぶ起きて顔を洗った。顔をあげて鏡を見ると、目の下にクマが出来ている。 前日、家に帰ると、もうわたしの誕生日会をすることが、ヤギたちの間で決まっていた。わたしはとりあえず主役なので、珍しくスカートははいたものの、「ヤギな会だし。。」とラフな格好で出かけた。 ところがばっちりと化粧をきめ、エレガントな服装で現れたエルトンの奥さんが「誕生日なんだからシックなところで食事をしましょう。」というので、大雨の中、田舎町をレストランを探し回って約1時間。 やっと一軒、開いている、と言う理由だけで決めたBARのテラスの薄ら寒い席に着いたときにはなんかヘトヘトだった。 大雨の騒音で怒鳴りあわないと会話が成り立たない。声が枯れた。そして寒さに凍えながらも、冷えたシャンパンを結構飲んだし、おっとが注文した特大パフェをつまみ食いしたおかげでお腹の調子もおかしい。 ああ、やっぱり観たくなくてもあの映画を観に映画館に行ってれば、少なくともこんなみじめな誕生日にはならなかったな。。。 と、ぼんやりと温かいはちみつ入りの高麗人参湯を飲みながらおっとを見る。 おっとはまるで子供の遠足状態で、昨夜の疲れはなんのその、うきうきとクルマにシュノーケルやビーチマットを積み込みに外に出て行った。 仕方がない、今年も行かなければならないのだ! わたしはせかせかと動き回るおっととは対照的にソファの上に座禅を組んだ。←足がまだ悪いので座禅、というより如来のようなポーズ。 そして心を整理した。 1.ルイス家族とローランド家族は一緒に行動できる、と思ってはならない。(←昨年から仲たがいして別居している。) 2.ルイスの奥さんミリーは取り扱いに注意しなければならない。(←エルトン以上に神経質なひと。おととし、そのため心の病で自殺を図った。) 3.今年は本気で子供たちの相手をしてはいけない。(←特にローランドの娘、ミッシェルちゃんに要注意!) 4.ジェノバで名所旧跡を巡れる、なんて期待をしてはいけない。 5.ジェノバでジェノバ料理を食べれるなんて期待してはいけない。 6.ジェノバで水族館(海遊館よりはへぼいが、欧州一の規模を誇る)に今年こそは行けるかも?なんてヤギたちの「明日、行こうや。」という言葉に乗って期待してはいけない。 7.せっかくリビエラ海岸沿いのジェノバに行くんだし、行き帰り道の途中にどこか2人で立ち寄れるかも?なんてスイートな期待を決してしてはならない。(←おっとは猪突猛進型。目的地までにドライブを楽しむ、というアイデアが頭からないタイプなのである!) 8.ジェノバを決してイタリアと思ってはいけない。今からわたしたちはエクアドルに行くのだ!!!!! おっと「もう、何じっとしてるんだよ、早く支度して!!」 わたしは立ち上がった。これで心の準備はばっちり。これだけ心得ておけば、もう昨年のように「連続心臓しめつけの日々」からは解放されるだろう。。。。たぶん。 服をスーツケースに詰め込み始めるわたし。選ぶのはほとんど着古した古着ばかりだ。 これなら子供たちにどれだけ引っ張りまくられようが、やぶられようが惜しくはない。 最後にベネトンで買った子供たちへのお土産のTシャツ を詰める。 外に出ると雨がしとしと降っていて寒い。 ジェノバがせめて晴れてたら。。。と願いつつクルマに乗り込んだ。 ちょうど8月ど真ん中の土曜日で、普通なら海に向かう道は混雑するであろうのに、この寒い気温と雨のおかげで高速道路はガラガラ、しかもおっとが早く行きたいらしく、びゅんびゅん飛ばしたのであっという間にジェノバの少し手前のインターチェンジまで着いてしまった。 ジェノバは曇り。雨じゃないだけまだマシである。 おっと「ここで昼ごはんを食べていこう。」 わたし「ちょっと、食べる前にルイスの奥さんミリーに電話して確認したほうがいいよ。あのひと、いつもごはんの心配してくれるから今度も用意されてるかもよ?」 おっと「ミリーは今日も夜まで仕事だよ。電話なんかしたら彼女忙しいのに『作ってください。』ってお願いしているようなものじゃないか?食べていったほうがいいよ。」 そうかなあ? わたしはいぶかしがりながらも、おっとにうながされるまま簡単にパニーノをジュースで胃に流し込んだのだった。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[エクアドル人のおっとを持つと] カテゴリの最新記事
|
|