テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:自分的に、こう思う
わたしは昔は読書少女だった。
マンガからベストセラー、専門書に至るまでなんでも来い!の少女だった。 しかしイタリアに来てから、あまり活字を読まなくなってしまった。 しかし2月に骨折して、病院に入院中に最近、楽天に姿を見せなくなってしまったsaicuccioさんにたくさんの文庫本をお見舞いにいただいてから、読書に再び目覚めたのだ。 しかし日本から遠く離れたこの土地で、新しい本の購入は難しい。ある日本人駐在員の最近の日記を読むと、ネットなどで購入すると定価の10倍も送料なんかでかかるという。そんなにまでして読みたい本は今のところないので、実家が荷物をこちらに送ってくれるときのついでなどにいつも本を実家宛に2~3冊ネットで購入し(それ以上は、というより注文するたびに母には「重いからイヤ!」と叱られるのだが。)、まとめて送ってもらうようにしている。 先日もやっと新たな本を注文して、もうすぐ送ってもらうことにしたのだが、それまで何度も読み返した家にあるだけの本で我慢だ。 先週からは、これもず~~~っと前に日本に永久帰国する友達にもらった本を行きかえりの電車中でちびちび読み返している。 NHKのイタリア語講座でお馴染みのジローラモさんが10年以上前に書いた「極楽イタリア人になる方法」1,2だ。 彼はナポリ人なのでミラノのわたしたちの生活に比べると「ちょっと違うな~」と思うこともあるのだが、とてもイタリア人らしい、イタリアの暮らしがわかるように書かれていておもしろい。 上巻を読み終わり、下巻のジローラモさんの2日間の旅「サルデーニャ、タッポとワインの関係」の章を読んでいてびっくりした。 あのエルビスの親族のワイナリーの話ではないか!? なにせ、最近行ったところでしかも親戚のひとりひとり実名で登場しているので、とても生々しく読むことが出来た。 そしてジローラモさんの文章はやっぱり彼のものだから、彼のフィルターを通した表現もわたしとはやっぱり違うな、と思ったり、あの親戚に招待されて食べたごちそうはてっきりお祭りだからあんなにすごい種類と量だったと思いきや、10年前から変わらず食べ続けていたものだったのね、と 感心したり。 ご興味のあるかたは読んでみてください。サルデーニャに興味がなくてもイタリアに興味がなくても面白いと思います。 ****** 話は変わるが、わたしは生まれてこのかたチャットなんてしたことがない。 キーボードを打つ速度と、脳の反射率が低いので、他の人の会話のスピードに臨機応変に対応する自信がないからだ。それにわたしは喋りに失言が多すぎるので、生の知らない人との会話がこわい。 しかし先週金曜日の夜、おっとがまたもや「夜通し呑んだ暮れパーテイ」に出かけてしまい、腹を立てながらネットサーフィンしていたところ、あるチャットを見つけて生まれてはじめて試してみたのである。 MSNメッセンジャーやわたしが登録しているサイトの何個かにあるチャットコーナーは自分の正体ばればれで書かなきゃいけないので臆するけれど、これは匿名でOKだったし、将来、自分の登録しているところでさらさらとチャットが出来るようになるよう訓練のつもりで入室してみたのだ。 そこには毎秒移り変わる文字だらけの画面ではなく、わたしは一匹のしろねこの姿であるバーの入り口に立っていたのだった。 中には他にもたくさんのしろねこがいて、マンガのごとく吹き出しのなかに各々のセリフが出てくる、という、変わったチャットだ。 初めてなのにいきなり変なチャットに入ったな~。。 画面下のまるでゲームの遊び方のような説明に沿って自分の猫をカウンターの止まり木に座らせるよう試みる。 なんだかちっともうまくいかない。 バーの中はがらがらで、空いている席どこにでも座らせようと必死になるのだが、わざわざ他のねこのひざに座り込んでしまい「おら、どけや!」と叱られる。 そういえば、わたしはビデオゲームもしたことがほとんどない。 スーパーマリオがはやったころ、覚えようとしたが、キャラクターがちっとも自分の思うように動いてくれないので放棄した。 そうこうしているうちにやっとの思いでねこを座らせることが出来てため息をついた。 しかしこれだけで終らないのだ! 周りを囲むねこたちが「はじめまして。」と挨拶をしてくる。 上手なひとなどは、自分のねこに細やかな動きをさせながら、あたかも本物のように挨拶してくる。 わたしのねこといえば、最初に座った状態で固まったままやっと「はじめまして。」というのが必死だった。 そして「どこから来たの?」「男性、女性?」「おいくつ?」「何飲む?」と次々に質問にあう。 ひとつに答えている間にもう全体の会話の内容が変わっている。大変だ。 やっと会話にも慣れてきたところ、変なやつが入ってきた。 超オタクらしく全体の会話はまったく無視、わざわざわたしたちの会話の上から覆いかぶせるように、ひとりでアニメのセリフを長々と発しているのだ。 いやだな~。 また変なやつが入ってきた。 「◎◎◎やらせて、させて!」の連発である。 で、立ってるねこの上に自分のねこをかぶせて「合体~」と喜んでいる。 シンプルなやつだな。 こんなただのねこのキャラの上にねこを重ねるだけで興奮できるのか。 ある意味、うらやましいやつだ。 わたしはこちらの無修正のハードコアDVDを観たところで、男女の裸の体操にしか見えない。 ちなみにラテン系ダンスは無修正のハードコアDVDと紙一重だ。 こういうやつをラテンクラブに連れて行ったら刺激が強すぎて卒倒するかもしれない。 これらを無視していたらやっといなくなった。 この頃にはわたしも慣れて来て「マスター、熱燗ちょうだい。」など自分から注文もできるようになった。 そのうち、誰かが「「シャブリちょうだい。」と言った。 「すごいな~、通だな!」とこの誰かはみんなの注目を集めている。 負けず嫌いのわたしも負けずに、しかしメジャー系で攻めるつもりで「じゃあ、わたしはキャンティ。」 と注文してみた。 「え、スキャンティ??」 メンズフリルレース&リボン飾りキャンティ うぎゃ~!こんなものまで売ってるのか!? 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。_| ̄|○ 日本と時差-7時間の場所から夜の10時ごろにチャットするもんじゃないな。(みなさん 半分寝ながら書いている模様) それか、イタリアンワインってここに住んでるから日本に知名度がある、と思っているだけで実際はそんなに知られてないのかな。 そーいやわたしも奈良の地酒なんて、楽天でこんなのを見つけるまで知らなかったし。 井の中の蛙がちょっと目覚めた気分だった。 ちなみにイタリアワインの代表格、キャンティワインを知らない方はお試しあれ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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