テーマ:婦人科の病気(1168)
カテゴリ:イタリアお役所戦記
何度も書くがここは田舎だ。
田舎のバスは14時に着くのがなくて、1時間も前に産婦人科の待合室に座る事となった。 あ~、本かなんか持って来るんだった。 ぼ-っと待っていると、だんだん患者が増えてくる。(もちろん女性ばかり) ドアに貼ってある時間割を見れば、14時からなので、すぐに済むな。。。と思いきや14時になると他の患者が呼ばれてる。 わたし「看護婦さん、わたしの診察は14時からなんですけど?」 看護婦「そのうちお呼びしますからお待ちください。」 わたしは待った。15時になった。まだ呼ばれない。他の患者もイライラ待っているのがわかる。 誰かがわたしに「何時の予約なの?」と聞いてきた。 わたし「14時です。」 誰か「わたしは14時15分。」 他の誰か「わたしは14時半。」 さらに他の誰か「わたしは14時45分。」 ようやくドアが開いた。「誰かさん、どうぞ。」 えええ!?ああ、ちょっとした順番ミス? ドアが開いた。「他の誰かさん、どうぞ。」 わたし「どういうことです!?わたしのほうが先のはず!!」 看護婦「そのうちお呼びしますからお待ちください。」 くっそ~。 あまりに腹が立って14時45分から、というさらに他の誰かさんに怒りをぶつける。 さらに他の誰か「ああ、きっとそれってそんなややっこしいことになったからアポが行き届いてないのよ。次にもしわたしが呼ばれたら、あなた、入室していいわよ。」 ありがとう。 予想通り次にはさらに他の誰かさんが呼ばれた。彼女は「この人を先にお願いします。」と言葉添えもしてくれて、わたしは15時半、つまり待ち始めて2時間半後、やっと入室することが出来たのだった。 診察室に入ると中にいたのは、意地悪そうな女医とぬぼっとした看護婦だった。どうでもいいけど、どこにいっても産婦人科の看護婦ってこんな感じだ。 そしてすぐに壁に張ってある本日の予約表が目に飛び込んできた。 わたしの名前はてっぺんから2番目にある。その上には×マークがついているではないか!? こいつら、診察もしないでシカトするつもりだったんかいっ!! それでケンカしたところでどうにもならないので、すぐに診察台で検査を受けることとなった。 細かい内容は割愛するが、その痛いこと痛いこと!! わたしは「うぐぐぐぐ。。」と紙シーツを握り締める。 女医「ちょっと、ピンセットのもう少し小さいのはないの?」 看護婦「全部切れてます。今電話してもあそこの科はもう閉まってますから届きませんよ。」 女医「だってこれじゃ大きすぎる。。でもまあ、出来るかしら。」 ちょ、ちょっと待ってよ。サイズの違う器具でいったい何をしてるんだ!? わたし「いたいっ!!」 女医「痛いわけないでしょ?リラックスして。」 わたし「うぎゃ~!!!」 女医「あらっ、このコ、出血しちゃったわ。ガーゼをお願い。」 看護婦「これで足りますか?あ、小さいですね。もうちょっと大きいのを。。。」 OOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!????????????? 何してるんだ!!!!!!。。。。。。。。。。。。。。。 地獄の検査は終った。わたしは涙目で服を正し、女医の前に腰を下ろす。ずきずき痛い。。。。 女医「検査の支払いがされてませんから、すぐに会計に支払いに行って。領収証を見て、結果待ちのチケットを発行しますから。」と淡々という。 わたし「え。。?午前に支払いましたけど?」とむかついて領収証を突き出す。 女医「これだけじゃないのよ、他にも検査したの!支払いに行かないと、あなたの結果を出さないわよ。」 な。。。なんという態度。まるでわたしが泥棒かなんかみたいだ。 わたしは診察室を出て、待っていたさっきのさらに他の誰かさんにお礼を言って、会計所に行った。そこはさっきのような優遇はなく、待つこと1時間近く。やっとの思いで支払い、伝票を もらう。産婦人科に戻ると、すでに誰もいなく、あのぬぼっとした看護婦だけがわたしを待っていた。 看護婦は伝票を見て、わたしに症状を殴り書きした硬い紙を渡す。「1週間後、午前中に電話して。結果が出来ているようならその日の午後に取りに来てください。」 わたし「おっとに取りに来させてもいいですか?」 看護婦「あ。な。たが取りに来るのよ。」←むかつく言い方 同じ病院で、骨折のときにお世話になった科は、ほとんどのひとがフレンドリーで親切だったのに、えらい違いだ。 まあとにかく。やっと終った。わたしはフラフラしながらこの町で働いているおっとに迎えの電話をする。このあとすぐミラノの別の街にあるおっとの会計士事務所に行かなければならないので、最寄り駅まで送ってもらうためだ。 おっとはすぐに来て、駅に向かってすっ飛ばす。わたしが予想外にすっかり遅くなってしまったので2人で会計士事務所の閉店に間に合うか焦っていたのだ。 駅まであと10m、というところでわたしの携帯が鳴った。あの看護婦だった。「あなた、わたしに渡してない書類があるわ。渡してちょうだい。さもないと結果は渡せないわよ。」 はあ?わたしは慌てて書類を見る。「もらったのは伝票と、さっきの硬い紙だけです。今日はもうそっちに行けないのですけど。」 看護婦「とにかく今日中に戻って渡してちょうだい!さもないと知らないわよ!!」 わたし「。。。わかりました。」 おっとは切れた。「今日はいったいどうなってるんだよ!?戻ってたら、会計士事務所は完全に間に合わないよ!」 わたし「しかたがないよ。戻って。」 おっと「。。もう知らない。帰りは自力で家に帰ってね!!」と道の途中でわたしを降ろし、さっさと仕事に戻っていった。 くっそ~。 病院に着くと女医はもういなくて看護婦だけがこわい顔をして待っていた。「今ある書類を全て出してちょうだい!」 わたしはたった2枚の書類を出す。 看護婦「これで本当に全部?この書類は持ってない?」とある違う様式の書類を出す。 わたし「もらってませんよ。そんな書類。」 看護婦「。。。ということはセンセが書き忘れたんだわ。もう!わたしが一から全部やらなきゃいけないわけ?」 わたし「あの~、これのためにまた出直しですか?」 看護婦「あ、オホホ。違うわ。あなたはもういいわよ。ごめんなさいね。さようなら」 何が「さようなら」じゃいっ!!! 病院を出ると外は真っ暗だった。バス停でバスの時刻表を見ると発ったばかりであと1時間待つこととなった。 なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ!? まったく踏んだり蹴ったりでちっとも「わたしの日」じゃなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[イタリアお役所戦記] カテゴリの最新記事
|
|