テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
おっとがまたおそろしいことを計画しはじめている。
予兆はずいぶん前からあったのだが、今まではどうにも出来ない理由があって、かろうじて阻止が出来ていたのだ。 しかし、2007年になって、わたしにとって、きっとイタリアの人口の何パーセントかの人々にも望ましからぬ事態となり、おっとの計画が実現できる可能性もでてきた。 その計画とは、「2人目の従業員を雇う。」ということである! 1人目のステファノを雇ったおかげで、というか前準備もきっちりしないで雇ったために我が家は経済混乱である。もちろん現在もそれは続いていて、ちょっと落ち着いてきたか?の程度でまだまだ混乱は収まっていないのだ。 そこに2人目? 冗談じゃないっ! おっと「だって、あの国がめでたくEU入りしたんだ。もう滞在許可証の問題もないし、可哀相なコスティカを雇ってあげようよ。」 覚えておいでの方もいらっしゃると思うが、コスティカとはおっとが一番初めに雇おうとしたわたしの我慢のできない国から来た不法滞在者の男で、おっとの友人(?)ピエトロの言葉にまんまとだまされてイタリアに来て、捨て犬同然に路上をさまようことになり、祖国に帰ろうにも帰れず、その日その日を生きている哀れな男なのだ。 確かに可哀そうだし、おっとのなんとかしてやりたい気持ちもわかるが、その前に可哀相な我が家の家計をまず何とかして欲しい。怒 一人目の従業員の時には、銀行に融資を何度も受け、最後は昨年末に「もう!ちゃんと計画性を持って事業してくださいね!」とこんこんとおっと係の行員にお説教をされたばかりだ。 2人目の従業員を雇うとなると、もう一台ワゴン車を買わなければならないし、おっと係の行員の舌の根も乾かないうちに、新たな融資、となるのは必至である。 ぜ~~~~~~~~~~~~~~~ったい無理!! おっとはさっそくコスティカに電話するため受話器を取ろうとしたので、わたしは慌てて止めた。 わたし「雇うはいいけど、ワゴン車どうするのよ?銀行がすんなり融資してくれるとは思えないけど?」 おっと「しばらくは会社のワゴン車をレンタルするよ。」 わたしはめげずに「EU入りしたのはいいけど、そうそう簡単にあの国のひとたちの出入りや仕事が自由になるとは思えないよ。もっと情報を集めてはっきりしてから電話しなよ。彼をぬか喜びさせたらかわいそうでしょ?」 おっと「わかった。とにかくあいつに電話して、現在仕事してるかどうか聞くよ。」 OOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!! ちっともわかってないやんけっ!!! ここがいつも歯がゆい、歯噛みしておっととの距離の広さを大きく感じる点なのである! わたしは普通に慎重派で、物事をするにもまず確証を得てから動くのだが、このヤギ野朗はまず深い考えなく行動を起こしてから、たいがいまずいことになって、収拾にアタフタするのである!! おっとは電話でコスティカと会話しながら「うんうん、そっか。やっぱり仕事してないのか。。。大丈夫、ちゃんと調べてなんとかしてやるよ。」 あほ~~~っ!!!自ら進んで安請け合いするな!!!!!!! そしておっとは電話を切り「いくきーとの会社のチプリアンはきっとなんか知ってるよね?明日会社で聞いてよ。」 わたしは「。。。自分で聞け。」と携帯を投げてよこす。 おっとはチプリアンに電話をかけた。 やはりコスティカと同国の彼は詳しくて、「友達に警察関係者と親しい奴がいて、そいつについこの間、聞いた話によると仕事は「掃除婦」「金属関係の工員」「季節労働者」「農作業員」「観光業」「老人介護」「お手伝いさん」しかダメなんだよ。だから運転手は無理だ。」 そうだよな、やっぱり。ヤレヤレ。 しかしおっとは諦めてないようだ。「なんとかぼくの会計士に相談してみるよ。」 そのあまりの熱心さに、わたしはふと頭に思いついたことを口に出してしまった。「。。。はじめは季節労働者で3ヶ月ぐらい雇えば、そのうち、法律も変わるかもね。」 あ。 おっと「そうか!その手があったか!!いくきーと、頭いいな。」 あほ~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!わたしのあほ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!! 自ら波乱をまねいているわたしなのであった。 ****************************** 上記のことを書いているうちに気がついた。 やっぱりイタリアという国は、最低だ。 警察などのサイトでも調べたが、やっぱりわたしの我慢のできない国の国民はイタリアに来ても上記の職業、つまりブルーカラーの仕事しか出来ないようだ。 なんでだろう? 同じEU諸国でもフランスやドイツからイタリアに移住したひとたちは、普通にホワイトカラーの職についているし、身近なところでは同僚ジャンピエロのいとこもフランスに移住し、国家公務員の試験に受かって、教師をしている。 なのに彼らはEU入りしても、他のEU各国では知らないがイタリアでは悪く言えば「奴隷」としか働いてはいけない、ということじゃないか? まったくこんな国に暮らさなきゃいけない自分が腹立たしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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