カテゴリ:家探し、購入から入居まで
何度も書くけど、古い日記じゃなくて。あれから、わたしはあの電器屋チェーンのミラノ近郊店全てに電話をかけ、在庫を聞き出し、やっとベルガモで一台あることを確認、それから売り切れないことをハラハラしながら祈って(お取り置きなんてしてくれないのだ。)、2週間前の土曜日に買いに行った。
昼間はおっとのバイトでいけず夕方に出かけたわたしたち。 そこは店に入るとすぐにPCコーナーになっていたので、ひとつひとつ展示されたノートを見るが、どこにもない!! 店員がやってきた。 わたしたちは半ば絶望しながら「これ、欲しいんですが。数日前は在庫があるって言われたので。。。」とすでにボロボロになったちらしをコートのポケットから引っ張り出した。 店員はそれをみて「ああ、ありますよ倉庫に。展示はしてないんですよ。取ってきますね。」と奥に引っ込み、我々はやれやれと肩の力を抜いた。 やがて店員が軽々と小さい薄い箱を小脇に抱えてやってきたときには、「ああ、ノートって本当に小さいんだなあ。」と妙な感動を覚える。 店員はあっさりPCを箱からだして、開けて、「これでよろしいですか?」と聞く。 わたしたち2人はテレパシーで「ああ!そんなに触ったら指紋がつく!」と叫ぶ。 おっと「あとプリンターも欲しいんですが。。。」 店員はきびきびと特売コーナーに積まれたプリンターと接続ケーブルを取ってきて「このセットでいいですね。」と聞いた。 あまりのきびきびとした動作につられわたしは思わず「はい。」と答える。 おっと「ローンを組みたいんですが、どこに行けばいいでしょう?」 店員はあいかわらずきびきびと「ローンはキャッシャーの右側にコーナーがあります。では商品のほうは倉庫で預かりますので手続きのあとに取りに行ってください。」とたったいまわたしたちの手元に渡りそうになったノートたちを抱えて奥に消えてしまったのであった。 時計を見れば閉店1時間前。まだ時間はあるな。 しかしローンコーナーに行くと、窓口は1つしか開いておらず、黒髪のお姉さんが黒人夫婦のローンの手続きをしていた。まわりをみれば、他の店員はひまそうに話し込んでいる。 イライラしながら待つこと10分ほど、やっと番が来た。 各種ローンの達人おっとの持って行った書類は完璧で、手続きはすんなり済んだ。 黒髪のお姉さん「10分ほどでお呼びしますからお待ちください。」 え?10分で審査が出来て、品物がもらえるの?さすが大型チェーン店、早いな。 わたしたちはこの10分でわたしの壊れてしまった携帯電話の代わりを探してみたり、遠くない未来、絶対買い換えなければならないであろう洗濯機を見たりしていたのだが、20分経っても、30分経っても呼ばれない。 閉店10分前。 とうとうしびれを切らしたわたしたちはローンコーナーに行くと、すでに誰もいなくて、隣のキャッシャーではお姉さんたちが相変わらずひまそうに喋っていた。 お姉さんたち「ああ、ローンコーナーの人はもう帰っちゃったわよ。え、審査?今日はもう誰もいないから月曜日の午後に電話してちょうだい。」 あ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。そう? 「10分ほどでお呼びしますからお待ちください。」はいったいなんだったのだろう?? ちょっと失望を覚えてその日はそのまま帰宅、月曜の午後を狙ってさっそく電話する。「まだ審査結果がでません。火曜日におかけなおしください。」 火曜日。 おっとから会社に電話があった。「ローンの審査にね、保証人の書類もいるんだって。至急送って!」←ローンコーナーではなんにも言われなかったぞ、そんなこと! わたし「そんなこといわれても、今手元になにもないよ。明日だ、明日。」 おっと「えええ、じゃ、ぼく家に帰ってFAXで送るよ!きみの書類、どこ!?」 そんなに急がなくても。。。と思いつつ、書類のありかを教えて2時間後ぐらいにおっとからまた電話があった。「やっほ~、OKが出たよ!でも受け取りには保証人のサインもいるから一緒に来て!!」 わたし「。。。。って、仕事の後にベルガモ!?無理だよ、無理。閉店時間に間に合わないよ。」 おっと「早引きしろよ。」 病気でも事故でもないのに早引き?審査もOKで、いつでも受け取れるのに、なんでそんなに急がなくちゃならないんだ!? 。。。。とぼやきつつも、その日は結局30分早引きしたのだが、電車が40分遅れたので、結局いつもと同じ時間どころか遅れて田舎駅に着いた。 わたし「もう絶対間に合わないって!」 しかし無言でアクセルをふかすおっと。 奇跡的にもわたしたちは閉店10分前に駆け込むことが出来たのだった。 またもやローンコーナーは誰もいなくて、キャッシャーで急いで書類にサイン、裏手にある倉庫の受け取り窓口に駆けて行くともうお兄さんがシャッターを閉めかけている。 遠くから大声で「待ってくださ~い!」と叫ぶわたしたち。 こうして我々はぎりぎり念願のノートブックを受け取ることが出来たのである! あああ~、なんでこんなに急がなきゃいけないんだ。。。。 お腹がペコペコだった。 おっとが家に直行したがるのをわたしは無理やり方角をねじまげて、近所の日本中華レストランに行く。 実はわたしたちにとって、外食なんて超ひさしぶりだった。 この日、わたしは気ばかりがすっかり大きくなっていて、外食をしたくてしかたがなかったのだ。 おっとは中華の皿を数品頼み、わたしはちらし寿司を頼んだ。 しかし出てきたのはサラダボールに入った生魚のきれはしの乗ったライスサラダで、思わず「これ、間違いじゃないんですか?」とウエートレスのお姉ちゃんに聞いたのだが、イタリア語があまりよくわからない中国人のウエートレスのお姉ちゃんは「きれいでしょう!」と訳わかんないこと言ってあっちに行ってしまった。涙 まあいい。 わたしたちは水で乾杯した。 帰宅するとすでに遅くて、わたしはPCなんて触りたくない気分だった。 しかしおっとは箱から全部出して「どうやってするの!?」と聞く。 わたし「一晩バッテリーに充電しないと使えないよ。」←たぶん おっとはあっさり納得し、不服そうにバッテリーの充電を始めた。 翌日。帰宅後、わたしが夕食の準備にかかるとさっそくおっとはPCをつけて、説明書を見ながらコードを接続していく。 そして、インターネットに接続したとたん、MSNのメッセンジャーでスペインのいとこジョバンニからメッセージが来た。 こうしておっとはジョバンニとチャットをはじめ、静かになり、わたしは野菜を炒めていると「をを!」とおっとの歓声があがる。 振り向くとウェブカムにジョバンニが写っていて「HOLA、いくきーと!」と手を振っていた。 それからおっとはもたもたしながらもウェブカム越しのジョバンニの指示に従って、ビデオ電話が出来るようになった。 わたしは会社で他の社員がこうやって喋っているのを見慣れていたが、自宅で、PC音痴のおっとがこうやって喋っているのを見るとなんだか「文明開化」という文字が浮かんできて感動を覚えてしまった。 おっとはそれから食べる暇も惜しんで長電話をし、その翌日も、その翌々日も、PCにかじりついたまんまだった。 そして先週土曜日。 おっと「一緒に買ったプリンター、気に入らないよ。今なら交換可能だから、もうちょっといいやつに替えよう。」←とどまるところを知らない。 こうして替えたプリンターでいつまでも遊ぶおっと。何枚もわけのわからないものをプリントアウトしていた。怒 わたしのクリスマスプレゼントだったはずなのに。。。? 日曜日。 やっとわたしが日本の実家にPCで電話をかけることが出来た。 実家はSkypeしかわからない、というので急いでダウンロードしてしてかける。 わたしたちは並んでPCの前にかしこまり、ウェブカムで話しかけたのだが、わが老いた両親は、自分たちをどうやってウエブカムで写せるかわからないらしい。 一生懸命説明するのだが、イタリア語版と日本語版はボタンの位置が違うようだ。 長電話した割にはほとんど説明で過ぎてしまい最後に父が飽きてしまって「またの機会に研究してウェブカムが使えるようにしておくよ。」で終ってしまった。 しかし、わたしたちが写ったことで父はひどく感激したらしい。「そのまま家の中を廻って見せてくれたまえ。」 わたし「お父さん、残念ながらこのPCには無線LANをつけてないので、家全体は廻れませんよ。」とPCをとにかく360度回転させて見せれるだけ見せる。 ああ、「文明開化」だなあ。 月曜日。 今朝ははじめてこのノートを持って出勤した。 おっとは今朝、心配そうに「気をつけて運べよ。落とすな、傷つけるな、指紋つけるな。」 しかしお、重い。。。とても「ポータブル」とは思えない。←たったの2kgなのだが。 家にあった古いPCに収納できなくて会社のPCに置いてあった私物やソフトをどんどん移動させる。メモリがたくさんあって、スピーディにすいすいコピーできるのがうれしかった。 さあ、これでわたしも家で遊ぶことができるな。 じゃ、な く て。 遊びならずいぶん高いおもちゃ過ぎる。仕事に有効利用しないと! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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