テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:家探し、購入から入居まで
さて、先週木曜のロンドン出張前日からいろいろな行事が目白押しだった我が家。
まずは先週水曜の夜、出張前日。 わたしたちは超ひさしぶりに弁護士事務所を訪ねた。 ちなみにわたしたちは2つ裁判を抱えている。 1.家の裁判。2006年1月より。←自腹 2.もんで男くん(クルマ)裁判。2005年7月より。←保険でカバー 今回は1.家の裁判担当の弁護士事務所である。 この件に関してはわたしが骨折直前に同僚のお姉さんが経営する弁護士事務所の扉を叩き、骨折中はおっとが全てしていたので、わたしはあまりついていけなかったのだが、先日の日記の保険屋に勝った勢いもあって、わからないままにも、なんだか張り切っていた。 重厚な家具で囲まれた会議室で待っていると、担当の弁護士が入室した。 わたしはヒソヒソと「あの。。単刀直入で申し訳ないのですが、あのあと、結局どういうことになったのでしょう?ペリートは正確に我々の被害状況を提出したのでしょうか?」 担当の弁護士「うん、そうだね。想像していた最悪の事態よりも悪くない報告書を出したようだ。」 想像していた最悪の事態って?ホッとするよりも不安に泣きそうになった。 やがて同僚のお姉さんの旦那(弁護士)、ジオメトラが入室する。 同僚のお姉さんの旦那「先日送ったメールは見ていただけましたか?」 わたし「は?」 同僚のお姉さんの旦那「今日話し合う内容についての資料を送ったんですが。」 わたし「え!?あああ、もしかしたら迷惑メールと間違えて捨ててしまったかもしれません~。」 同僚のお姉さんの旦那「ああ、だから『アドレス違い』で返ってきたのか。」←とてもまじめ わたし「。。。。。。(それって、送ってないってことやんけ!)」 わたしたちの会合は、こんなピントのずれた話から始まったのであった。 やがて秘書のお姉さんが来て、各々の前にどっさりと書類のコピーの山を積み上げた。 担当の弁護士は「ではDの項のP.47をごらんください。」と読み始める。わたしたちははじめは一生懸命ついて読んでいたのだが、だんだんわたしはわからなくなってきたところでページが被害状況を撮影した写真に変わり、ジオメトラが替わって説明を始めたのでホッとした。 要はこういうことだった。というか、彼らはわたしたちを相談、という形で呼び出したが、すでに対処の方法は決めていたようである。 今我々側が要求している、我々の家を正当に(?)修理すること: 屋根を全部はがし、天井もはがして梁を全部新しい物に替えなければいけない、つまり大工事と日数と大きな諸経費が、あの悪徳不動産屋に科せられる。 しかし奴らは裁判所のペリートに金を掴ませまでして小細工をし、それをこばんでいる状態であるので、このまま裁判を続ける、となるといつ終るかもわからないし、そうやって家が壊れたまま、何年も放置していると、傷みが増すばかりである。 そこで、折衷案を相手側に提出することにした。 その折衷案とは: 天井も梁もそのままで屋根の表側だけ替える。現在の状態では古い150年前の瓦の上に単に安物の現代の瓦を積み重ねて、固定もしていない状態なので簡単に崩れるのだ。なので、屋根にまず防水性のある金属の板を全面に敷き、その上に軽くて丈夫な瓦をひとつひとつ留めていく。 屋根の下からは被害状況が見えなかったが、暖炉の煙突も取り付けが悪く、そこからも雨が家の中に滴っているので、それも全面的にやりなおし。かかる日数は4~5日ほど。 相手がこれが飲めないなら、長期裁判、ということになるでしょう。ということだった。 担当の弁護士「よほどの奴じゃなければ、これは飲むと思いますよ。なので、君の仕事はもう終わりだね。請求書を書いてくれよ。」とジオメトラに振る。 ジオメトラ「。。。いや、これのカタがついてからでいいよ。」←やっぱりまだ続く、と思っているのだろうか? わたしたちは同意するしかない状態で会議が終わり、わたしは入り口でしっぽを振って待ち構えていたわたしよりも大きなガタイで子犬のように人懐っこいここの番犬(?)のドーベルマンに顔中舐めまわされてツバでびしょびしょになっていると他の部屋でTVを観ながら待っていた同僚のお姉さんが出てきた。 知っているとは思ったが、会議の内容をさらっと話すと、お姉さんはとても同情的な目になって「あなたたちは今回、本当に運が悪かったわよ。」 わたし「。。。。」 お姉さん「1つは、買った家がこんな状態、だけでも悲劇なのに、ペリートが悪玉だったなんてね。こんなこと、わたしが弁護士を始めてから初めての事件よ。ありえないわよ!」 ああ、わかってます。。。今更言われたくなかった。_| ̄|○ なんだかしょんぼりとクルマに乗り込む。 わたし「。。。。。もうすぐジオメトラの支払いが来るね。」 おっと「うん。」 わたし「どうやって払う?」 おっと「。。。。。。。。。」 とにかく家に関して一歩進んだ安心感と、これに悪徳不動産屋がどう出てくるか、の不安と、諸費用の支払いの不安で複雑な心境で家に着くと、一通の封筒が届いていた。 2.もんで男くん(クルマ)裁判 の弁護士事務所からだった。 わたしとおっと「もう、裁判なんて考えたくないよ~!!」と封を切って手紙を読む。 報告書:裁判所からの最終決定が出ましたのでお知らせします。 相手のクルマのルイジ(!!こいつもルイジだったのかっ!)と保険会社は追突した責任を認め、こちらから請求した600ユーロの修理費用に加え今日までの超過料金150ユーロ、裁判開始料120ユーロ、査定領822ユーロ、弁護士料800ユーロ(修理費用よりも高い!)、諸々の費用202ユーロを支払う義務が科せられましたので、以上を持ってお知らせします。 わたし「これって、これって。。。。勝ったってこと?」 おっと「うん、そうみたいだね。」 OOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,SIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!!!!っつ~か、すぐに支払われて当たり前な事故だったのに長かったよ~。1年半。 わたし「しかし、バカだね。こんな負け裁判をしてルイジのやつ、すぐに払ってたら600ユーロだけで済んだんだ。」 おっと「うちに返ってくるのは750ユーロかあ。ね、何に使う?」 わたし「え、修理しないの?」 おっと「もうあと数年で廃車なのに、放置しておくよ。ね、どっか旅行にでも行こうか?」 わたし「あほっ!!そういうことなら、これはすぐにジオメトラの支払いに廻すの!!!」 おっと「え~。。。つまんない奴だな。」 つまんない奴で悪かったね!現実主義者と言ってもらいたい。1つ裁判に勝ったのはうれしいけど、そのお金がすぐに別の裁判に消えていくのも哀しい。。。 とにかく勝った!これは事実だ。この勢い、家の裁判の終わりまで続けっ!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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