テーマ:夫婦のつくりかた?!(456)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
週末も引き続き快晴。
まだ3月はじめなのにずいぶん暖かくなった。季節が例年より1ヶ月早く来ているみたいだ。 空気が乾きすぎて頭が痛くなるぐらい、いい天気ばかり続いている。 土曜日夕方。 わたしは怒りまくって頭の血管が切れそうになっていた。 というのは、大晦日にお釈迦になった携帯電話、新しいのを買うまでのつなぎに同僚のアンナから彼女のお古を借りていた。 わたしは他人にお金や物を借りるのが大キライで、なるべく早く返そうと、1月はじめの週末に携帯電話ショップを廻り形の可愛い携帯電話を見つけて、即購入しようとしたのだが、おっとが「え~、これたったこれだけのメモリ?何にも出来ないよ。もうちょっと他を見ようよ。」などとうんちくを垂れはじめて、買うことを許さない。 その日は、何年も使うものだし なるほどそうか、とあきらめ、月曜日にアンナに「ごめん、もうちょっと待って。」というとアンナも「大丈夫、気にしないで。それよりいいものをちゃんと見つけてね。」と言ってくれたので安心して、いろいろな電器屋や、メーカーのサイトを見て「ビデオ3」というところの携帯に決めた。 そこの携帯は、形は先述のものに比べていまいちだったが、1月31日までに購入すると、その代金が4月に全部電話料として加算され、つまりはゼロ、になるお得なプロモーションをやっていたので、即買いしようとするとおっと、「この携帯だったら、ぼくの友達の店にもあるからそこで買ってやってよ。」というのでしぶしぶその店に向かった。 しかしせっかくそこまで行ったのにその形の携帯は売り切れ。 おっとの女友達「2週間ほど前に注文したから、今週には入ってくるはずよ。入ってきたら取り置きするからもうちょっと待って。」 しかたがない。また月曜日わたしはアンナに事情を話して待ってもらうことにした。 で、金曜日。 わたし「ちょっと!携帯もう入荷したの?」 おっと「まだだって。来週には入ってくるって言ってた。」 わたし「そんな!アンナにいつまでも携帯を借りたまんまなんて気持ち悪いんだけど?!最初に見た店に買いに行こうよ!!」 おっと「友達は来週には入るって言ってるんだからもうちょっと待ってやってよ。」 そんな。。。 またもう一週、アンナに待ってもらわなければならなかった。 しかし。 この週も入荷なんてなかった。 わたしは切れておっとを引きずって最初見た店に行った。 店員「売り切れですってか、プロモは終りました~。」 わたしはこの時点でキレキレ。 おっと「だ か ら。友達に聞いたら、同じ携帯で別のプロモが出るらしいよ、それを待とう。」 ほどなく確かにTVCMで新しいプロモの宣伝が。 「バレンタインに「ビデオ3」の携帯を2人で買うと、1個はプレゼント!」 わたし「これ買おう、機種は選べるし、もう違うのでいいよ。わたしが買って、あんたにもプレゼントしたげる。」 おっと「え~、ぼくは最初に君が選んだのじゃないとイヤだ。」 わたし「そんなこといったって、あんたの友達のところいつまで経っても入荷しないじゃない!」 わたしはいつまで経っても携帯が買えない苛立ち、アンナへの後ろめたさ、そこまで大事なんか?あんたのあの女店員!!??という思いが混じってケンカとなり、とうとう我々はすねてしまってしばらく携帯の話は打ち切りとなったのだった。 そして先週忘れた頃。 アンナ「あの~、実はうちの旦那のお母さんの携帯が壊れちゃって、出来たらアレ、来週には返して欲しいんだけど。。」 OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!しまった!! アンナはウソをつくのがヘタだ。 その言いにくそうな、顔を合わせないでいう口調に、お義母さんのことは、携帯を返してもらう言い訳に過ぎないことはすぐにわかったが、わたしは彼女をそこまで追い詰めるぐらい借り忘れていた携帯に対して恥ずかしくなり、顔が真っ赤になった。 世の中には「借りパク」という言葉が世界共通であるようだが、きっと、わたしが「借りパク」するような女に見えてしまったに違いない。 せっかく親切に自ら進んで貸してくれたのに、これでは信用ガタ落ち、ヤギの仲間入りではないかっ!!?? わたしが慌てて「ご、ごめん、すぐ返す。」と裏のSIMカードをはずそうとすると、優しいアンナは「ううん、まだ買ってないんでしょ?来週までに返してくれたらいいから。マルちゃんにゲキ飛ばしてね。」と猶予を与えてくれたのである。 わたし「。。。。というわけ。だから絶対、土曜日に新しい携帯を買わなければならないんだからね!あんたの友達の店なんてもう待ってられないから。」←ちなみに未だ未入荷。 おっと「ん~。。。わかったわかった。」 ところが。 わたしが早起きして出かける支度をしたにもかかわらずおっとはまだベッドの中だ。 くっそう、銀行口座にお金があって、クレジットカードがおっと名義じゃなきゃ、ひとりでもう3ヶ月前に買いにいったのに! 我が家のいつもギリギリの経済状況がほとんどおっとの経営ヘタなおかげなのに、わたしがいつも我慢、というか必要なものまで買えない、ということに憤りを感じる。 やっとのことでおっとの会社名義の銀行口座を作ったが、分けたところで我々の収入は変らないし、我々の口座からいつも無期限無利子でおっとが借金していくから以前と何も変らない。 おっと「う~ん、あと30分寝かせて。30分以内に起こすようだったら一緒に出かけないぞっ!」と脅す。 やっと起きたかと思えば「こんな汚い家、このまま放置しておくつもり?」と掃除を始める。 そうやって伸ばしに伸ばして昼寝までしやがって、いつもめったにしないクルマの中の掃除までして、絶対嫌がらせとしか思えない。 やっと家を出れたのは、今回はじめての日本人会のフットサルの試合が始まる1時間前だった。(ちなみに試合場まで家から40分ほど。) わたしはクルマの中で悔しくて「わたしの携帯が買えるの、今日しかなかったのよ?もう、時間ないじゃない!あんたが何か買いたい時は勝手にクルマ出して遠いところまで買いに行くくせに。なのになんでそんな嫌がらせするの?」とポロポロ泣いてしまった。 いつもそうなのだが、わたしの涙を見てから慌ててなんとかなぐさめようとするおっと。「フットサルの行き道のスーパーに行けばいいと思ったからさ。」←大ウソだ。 わたしたちはスーパーに急いで入った。わたしは最初に見たものを指差して「これでいい。」と言う。もうやけくそだった。 おっと「そんなやけっぱちにならないで。これは?」 わたし「いらない。」 おっと「じゃ、これは?」 わたし「全部高いよ、わたしは電話さえかけれてメッセージが送れればいいのよ!他の機能なんていらないっ!!」 おっと「じゃ、こうしよう。もうひとり電話を売ってる友達がいるんだ。そいつのところに月曜日行って買おう、ね?決まり☆」 も、も、ももももももももももも~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~うっ!!!!!!!! いい加減にしやがれっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 結局時間切れとなり、フットサルの試合にはある地下鉄駅前待ち合わせだったのに大遅刻で「すみませ~~~~ん、遅くなりまして!!」とハアハア息を切らせながら走って駆け込む始末。 フットサルチームの皆さん「大丈夫ですよ~。あれ?旦那さんは??」 見ればおっとは遥か彼方からゆっくり歩いて近づいてきていたのであった。この瞬間ほどこのヤギを絞め殺してやろうと思ったことはなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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