テーマ:夫婦のつくりかた?!(456)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
日曜のおっとの誕生会はエルトンが決めたとおりBBQだった。
わたしはベネチアとんぼ帰りでクタクタだし、先日来のいきさつで、気分は最悪だし、何時にどこかもおっとが全て決めたようでまったく知らない。 このBBQ,メンバーは、わたしの友達ちずさんと彼女のお友達。 あの「女性デー夕食会」の日、わたしが家出を決め、おっとに告げたその矢先でおっとはどういうつもりか、何も知らないパーティ参加者の彼らを誘ったのだった。 ありえない、招待客が全部日本人なんて。(←正確には日本語ペラペラのイタリア人1人含む) 例年はわたしの友達ゼロ、全部ヤギ軍団、 そして去年の誕生日会は珍しくおっとのヤギ友達とわたしの友達は7:3ぐらいの割合だった。 パーティも終焉に近づいた頃、みんながニコニコと「じゃ、日曜日楽しみだね。」とはじめて言ったとき(わたしは離れたところで板さんと2人で話し込んでいた。)、わたしは頭をかなづちで殴られたようなショックを受け、どうしていいか悩んだ。 おっとはどうしてこんなことをするんだろう? いやがらせ? それともわたしに留まって欲しいから、わたしの友達を人質に取った? いやいやもっとポジテイブに考えて、おっとは反省してわたしが楽しめるよう、日本人ばかり誘ってみた?(←それにしてはタイミング悪すぎ。イヤイヤ。。。) しかも金曜の夜は彼らとテニスの試合も決めたおっと。 とにかくどうしていいかわからずトイレに駆け込み、家出先のs◎i◎◎◎ci◎さんに電話するが、すでに夜中だったので携帯は切られていた。 しかたがない。両方立てるためには、テニスは断って、金曜の夜と土曜にベネチアに行って、日曜BBQだ。 ***** というわけで日曜の朝、おっとは朝早くから起き出して独りでてきぱきとBBQの準備をしている。 わたしもおっとが口を利かないので、いつ出発かもわからず一緒に起きて洗濯機などを廻してみた。 おっとが勝手にどんどん荷物をクルマに積み出したのを見て、出発が近いことを感じ、わたしは上着をはおった。なんか、まさにわたしなんて、どうでもいい感じ? おっとは初めて口を開いた。「エルトンちに行くよ。」 わたし「なんで?」 おっと「肉の仕込みは全部あいつにまかせてあるから手伝わないと。」 あ、そう。 2人で無言のままクルマに乗り込みエルトンの家に向かう。 彼の家のキッチンには肉が山積みにされていて、エルトンがそれを切ったり、味付けをしていた。 エルトンは「ほら、昨夜遅かったから、仕込みを今朝早くから始めてまだ終らないんだよ。」と悲鳴をあげる。 おっと「待ち合わせはもうすぐだから、やばいな。彼らに電話しないと。」と電話をかける。 どうやらあれからめずらしく、携帯のクレジットを購入したようである。 話の内容をそばで聞いていると、彼らも遅れる、とのことだった。 それでも真面目なエルトンはせっせとフルスピードで働き、元来の集合時間ぎりぎりに終了!←ちっとも手伝わなかったおっと エルトン「お腹も空いたし、場所取りもあるし、行く道々できっといくきーとの友達からも連絡があるだろうし、もう出発しよう!」 そして今回もまたエルトンはワゴン車、わたしたちのクルマにはエルトン家の居候を積み込んで出発! 午前中は天気が悪く、寒かった。 あ~あ、こんな日にBBQ?雨が降ったらどうするの。。。 そのおかげで、今回の目的地メドラゴに着いたときには、停まっているクルマもまばらで、わたしたちが河原にBBQの荷物を降ろしたときには、周りには誰もいない貸切状態だった。 エルトンはさっそくBBQの準備に取り掛かり、 居候たちは大きな木の下にまた例のシーツをひろげ、家族団らん体制に入り、 おっとはおっとの誕生会のために一生懸命なエルトンをそばでからかっている。 わたしはちずさんに「今どこ?何時に着きそう?」とメッセージを送った。 すぐに返事があって、もう近くまで来ているらしい。 わたしはおっとをうながして、彼らを高速道路の出口まで迎えに行った。 そのときもおっとが道を間違え、すっかり切れやすくなっているわたしたちは激しい口論に展開。 _| ̄|○ もうイヤだ、イヤだ!こんな状態で友達と接したくないよ!! やっと高速の出口に着くと、ちずさんとそのお友達はすっかり待ちくたびれていた。 ん?なんかみんなバリバリな着こなし。目の下にクマが出来ている。野外のBBQなんだけど。。。? ちずさん「昨夜遅くまでお花見して、そのまま直行~♪」 。。。。。。。アハハハハ。 うちも似たような感じ。そんなところ、無理しておっとの誕生会に来てくれてありがとう。 そうやって生ける屍(?)軍団は、思いっきり空気のいい、山の中のメドラゴに到着したのであった。 駐車場に着くと南米人家族らしい集団がクルマからガンガンに音楽をかけて溜まっていた。 これを見て「何これ。。。イタリア人じゃないよね?」と引く日本人集団。 ああ、そうだよね、慣れないとこわいね。。。_| ̄|○ そこからでこぼこの山道を河原まで下らなければならないところでちずさん「ブーツだから歩けないよ~!」 見れば10cmヒールのステキなブーツ。山野に確実に似合わないんですけど?苦笑 もう一度、クルマに戻り運転用のこれもステキな平たいサンダルに履き替えて問題解決。 最初はこわごわ、細く長く続いた山道を歩いていた日本人集団も、目の前に開けた河原にはちょっと感動したようだ。 このころ太陽も顔を出してきて、いい日和となった。 鍋奉行ならぬ、BBQ奉行のエルトンがせっせと肉を焼き、わたしたちが食べる。飲む。 肉はさすがにエルトンが、ブラジル人がいつも買い付けに行く、というミラノの中心の肉屋で選んだ肉なだけあって、めちゃうまだった! パインの塩焼きも出てきて、コレに関してはちょっと引く味だったというか、なんというか。。。。デザートとして生で食べたかったな。 飲むに関しては、相当お疲れのみなさん、ちょっとやけくそ状態である。苦笑 わたしもみんなも疲れているのに、こんなBBQ,強引だよな~と、いまいち盛り上がらないのがいい気味だったりする。 居候家族たちは、こんな異国人の集団がこわいのか?かなり離れたところで適当に和んでいた。 それでもわたしたち生ける屍軍団は、頭をフラフラさせながらも、大きな石に座って和んだり、通りすがりのひとが連れてきた犬と遊んだり、まあまあ楽しめた。 今度は体調が万全なときに来たいね。 こうして陽が暮れ、彼らとは穏やかにお開きとなったのだった。 ***** が、わたしたちの仲は。。。。。家に帰ってからますます凍りついた。 今までは、凍りつくようなケンカがあっても、2人の間に仲直りしようという意気込みがあって、2~3日もすれば、お互い折れて元の鞘に戻っていたのだが、今回ははっきりタイプが違う。 というのは、おっとの気持ちはわからないが(というか、わからなくなってしまった。)わたしに以前の歩み寄りの気力が出てこないのだ。 この凍りついたムードの重さにときどき押しつぶされそうになるけど、もう彼を無視して、最低限用事があるときだけ会話するのが楽。 なので、現在は普通に駅までおっとに送迎してもらって、普通に通勤して、帰宅後普通に食事を作って、普通に光熱費の支払いの話をして、普通に同じTVをお互い離れたところから観て、普通におっとは友達とメッセンジャーで夜中までバカ話をし、普通にわたしはベッドで本を読んで。。。。 。。。。。普通。 今までの訳のわからないおっとのちょっかいがなくなって放置されて、もしかして実は楽? おっともなんだかそんな感じである。時々「うを~っ!!!」と一人で叫んで地団太踏んでいるが、それさえ見ないふりして無視すれば楽だ。 こんな生活、いつまで続くかな♪ (おわり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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