テーマ:妊婦さん集まれ~!!(4775)
カテゴリ:妊娠子育て中の話
5月始め。
長いイタリアのGWともいえる休暇の間、わたしは転職については考えていた。 2回目の面接で「フルタイムで働きたい。」と希望を出しながらも、実際中国から帰ってきた社長との面接で「うちはフルタイムはいらないから。」とあっさり断られるシチュエーションも想定しつつ、そういう場合の対処法に悩んだり、そしてわたし自身の中でも転職しても、フルタイムで働き続けることに迷いがあった。 というのは、うんざりしてずいぶんさぼっていた不妊治療を再開始したからである。 以前は「子供なんて天からの授かりものだし、なるようにしかならないんだ。」と不妊治療にも身が入らず、おっとに無理強いされている感もあって、イヤイヤ行っていた。 が、さすがに高齢出産の限界点ともいわれる40歳を超えると最後の逆転チャンスに賭けたくなって見たくなったのである。 サボっている間、自分なりにいろいろと調べていたのだが、わたしのように「妊娠しにくく、たとえ妊娠しても流産を繰り返す」やっかいな体質では、本当に子供が欲しいのなら仕事を辞めてそれだけに専念したほうがいい、という結論に達した。 しかし! 我が家の経済状態では絶対に「専業主婦」など無理な話である。 現在より収入が大幅に減るのは痛いが、あちらの希望通り「在宅労働」にすればよいのではないか? ある日、その考えをおっとに話したところ、リアルな我が家の経済状態を数字でつきつけられ、大喧嘩に発展した。結果、わたしが「お金なんて、後からついてくるもんだ!子供はこれが最後のチャンスなんだよ!!」とごり押しする形でしぶしぶおっとの了解を取ったのだった。 長期休暇が終わり、イタリアは正常機能始めた。 何度か新しい会社に電話するが、社長はまだ戻ってきていない。 中途半端な気持ちのまま、ある日わたしは最初の不妊治療の診察でリストにあげられた超音波検査に出かけた。 超音波医師「奥さん、これは不妊治療の一環で来られたんですね?」 わたし「はい。」 超音波医師「もう、妊娠されてますが。。?」 わたし「え?」 超音波医師「8週目ですよ、おめでとう。心拍音もほら。」 超音波医師がわたしにモニターを向けると、確かに黒い影があった。ドクンドクンと心臓の音がしてわたしはすっかりパニクッてしまった。 わたし「あのっ、今までの妊娠で心拍音なんて聞いたことがない!どうしましょう、ついこの間は朝までへべれけに飲んで踊ったんですけど!? 昨日は冷たい牛乳を飲みすぎて今朝からおなか壊してるんですけどっ!?それにそれに。。生理が来ないからって薬を飲み続けてるんですけどっ!!??」 超音波医師「奥さん落ち着いて。今までやってしまったことはどうしようもないですから、これらの行為を今日から全てやめればいいんです。特に薬はすぐに中断してください。」 わたしは藁にもすがる気持ちで「この前に2回も流産しているんです。うちの近所の産婦人科医をいろいろ当たったんですけど、どうも納得が行かなくて。。この妊娠は絶対最後まで持って行きたいんです。誰かいいお医者さんを知りませんか?」とポロポロ涙を流しながら、超音波医師に泣きついたのであった。 超音波医師「じゃ。。わたしのところに来ますか?一応流産経験妊婦専門です。」 「え?」わたしは超音波医師をまじまじ見た。 背が高い初老の医師で、能面のように表情のない男である。実のところいままで産婦人科医と超音波医、というものは別物だと思い込んでいたのだが、考えてみれば産婦人科医が超音波を撮ることもあるのだ。 この医者を信じてついていけばいいのだろうか?ま、納得がいかなければ換えたらいいか。 わたしは「よろしくお願いします。」と頭を下げた。 超音波医師「では、あさってこの住所の病院に来てください。今日のカルテを持ってきて。」 わたしが超音波室を出るともう待合室には誰もいなかった。 病院の入り口付近でさっそくおっとに携帯で妊娠報告をしていると超音波医師が出てきた。わたしはその日の最後の患者だったらしい。 わたしたちは肩を並べて歩くこととなった。 医師は歩きながら親切に、相変わらずの無表情であるが、これからの生活の注意事項を説明してくれた。 勤務時間外にもつきあってくれるなんて、いいお医者さんだ、信用してもいいかも。。。 わたしはすっかり安心して過去の流産履歴やそのときの気持ちなどを心を開いて語った。 医師「そうか。。では明日からもう君は少なくとも1ヶ月は仕事に行ってはいけないよ。家で安静にしているように。」 わたし「えええええええ!!??」 。。。。。。。。。といったわけでわたしはすでに1ヶ月以上、家での安静どころではなく、ずっと寝たきりなのである。(医師いわく、出産まで仕事復帰は不可能だそうである。) というのも、まるでパブロフの犬のような反応で、起きている時間が長ければ出血、診察や検査で外出しようものなら大出血を起こしてその後、救急病院に駆け込む「薄い刃の上を綱渡りしているようなハラハラドキドキ妊婦」になってしまったのだ。 くしくも電話会社を替えたおかげで数日前まで2ヶ月近く、ずっとインターネットも繋がらなかったので、あきらめて寝ていることができた。 新しい会社も連絡を取ったところでこの状態ではどうしようもないのであきらめた。(やっと開通したインターネットで久しぶりにメールを見ればずいぶん前に一通だけ「レンラクマツ。」のメールが入っていたが。涙) お嬢母はやってきたが、わたしの状態に遠慮して単独にヨーロッパを廻っている。 この状態もすべて「妊娠に専念しろ。」というお告げなような気がしておとなしくしている日々である。 ただいま日本の計算方法だと4ヶ月目。まだ羊水検査もしていないし、流産以外の心配も山積みで、無事出産まで持ち越してくれればいいのだが。 ****** といったわけで。。。。。今日はずっと待っていたインターネットが繋がったので、うれしくなって張り切って日記を書いてしまったが、やっぱり書き終えてみると、かなりしんどい。(腕の筋肉が落ちたか??) 安定するまでしばらく休みたいと思います。皆さんの日記は時々のぞきに行きますね。 ではではチャオチャオ~!!! 追記: 日記を開いたら、こんなにたくさんのお祝い応援コメントが入っていて感激しました。みなさん、どうもありがとうございます! 特に出産経験のおありのみなさんのコメントからは、やっぱり誰でも妊娠って簡単なものではないんだ、とちょっと独りでいぢけ気味だったのが、ずいぶん励まされました。 ポジティブシンキングで乗り越えようと思います。 楽天やMixiのお友達のところにはおいおい、お礼に伺おうと思いますが、それ以外のお友達のみなさんには、「追記」の形で失礼ながらこの場でお礼を言います。ありがとうございます。繰り返すようですが、無事出産まで持っていけるよう頑張りますね!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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