テーマ:パソコンの調子が悪い(1041)
カテゴリ:本当にあった怖い話
WIN VISTAに替えてからというもの、PCは不調続きである。
だいたい、旧バージョンよりよくなるのが新バージョンのはずだが、我が家の場合は違う。 先週、わたしはイタリア語の料理のサイトを検索していた。 というのも、わたしが外に出られないのでおっとが毎週末一週間分の食料を買いだめしてくるのだが、細かい買い物メモを渡しても、その1/3は違うものを買ってくる。 ひとに頼んでいるのだし、そこを突いてあれこれいう資格もないのはわかっているので、多少我慢をしているのだが、なぜこのおっとはいつも「サラダセット(すでに洗って切ってあるサラダ用の野菜セット)」と書いても、わたしが今まであえて買わなかった日本では見かけない珍しい野菜ばかり買ってくるのだろう? この夏はイタリア全土、過去128年の観測歴の中で一番暑い夏だそうだ。なんでもアフリカから熱風が流れて来ているそうである。 ミラノも連日35~37度の灼熱地獄と熱帯夜が続き、食べる気もしなければ作る気もしない。 おかげでつわりはずいぶん軽くなったというのに、体重も軽いままである。 そんなときに簡単サラダセットを。。。といつも夢に見るのだが、おっとの買ってくる根菜系にまるで蝋で作ったような分厚い葉っぱがついた野菜では、サラダにしても噛み切れなさそうだし、茹でてもなんとなく苦そうだ。 それで、その野菜の単語をググッて、調理法をあれやこれやと眺めるのだが大概はそれをざくざく切ってグラタンのようにチーズをどっさりかけてオーブンで焼く、と書いてある。 そういえば2年前の冬にボイラーが壊れて、オーブンで暖を取ろうと試みたな。。。。(何人のお友達がこれを覚えているだろうか?) それを考えるとこのくそ暑いのにオーブンなんてやっぱり使えない。 さらに検索していると、あるレシピの写真だか動画が見れなくて、「ActiveX(たぶんこの名称)をインストールしますか?」というウインドウが立ち上がった。 WIN VISTAに替えてから手持ちのそういったソフトがすべて消失したので、まいど面倒ながらそんなウインドウが立ち上がるたびにダウンロードしなければならない。 「ActiveX」も見覚えのあるソフトだったので警戒することもなく「はい」をマウスでクリックした。 そのとたん。 あらゆるウインドウが立ち上がり、決して「ActiveX」ではない訳のわからないソフトが次々勝手にインストールされて、デスクトップにさまざまなアイコンが出来ていく。 OOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!やられた!!!!! 完全にウイルスにやられたようだ。過去、ウイルスにやられたのは数年前、まだWIN98日本語バージョンを使っていたとき。日本語のわからないおっとが何にでも「はい」をクリックして取り込んだ。 そのときはあちこち手をつくして日本人のPC技師を探して、取り除いてもらったのだ。 頭を混乱させながら「そうだ、根源のこの訳のわからないソフトをアンインストールしなければ!」とコントロールパネルを開こうとするのだが、すっかりいかれてしまったPCはコントロールパネルすら開かせてくれない。 そして買ったときからインストールされてあるノートン先生は「問題なし。」の青信号を出している。。? PC本体からと思われる警告ウインドウが立ち上がり「このスパイウェアを取り除くにはこのサイトからこのソフトをダウンロードしてください。」と出てくるのだが、それすらおそろしくて信用がならないので触われない。 すっかりお手上げになってしまった。 そこで買った店のカスタマーズサービスに電話をする。 電話口にはたどたどしいイタリア語の男性が出て、あれこれ指図してくれるのだが、どこをどういじってもどうにもならない。 10分ほど話して「うちじゃわかりません。」と終わった。 このサービス、有料なのだ。しかも彼の下手なイタリア語に、どこの出身かときけば、彼はスペイン人でこのカスタマーズサービスはスペインに直通電話だという。 なんだ、それならネイティブのおっとに電話してもらえばよかった。 いやっ、そ~ゆ~ことじゃなくて、なんでわざわざ国際電話料金まで払って、そういう問題窓口に電話しているのに「うちじゃわかりません。」なのだ!? プロがダメだとなると。。。詳しい友達に直接PCを持ち込んで聞くしかないな。と考えた。 一番頼りになる友達はウンブリア在住だし、そのほかのミラノの友達はすでにバカンスに出かけていたり、あまり親しくないから頼みにくかったり。。 その夜帰宅したおっとにこの事実はおそろしくて言えなかった。 なぜなら前回ウイルスに感染したときにはわたしが「Hサイトばっかりみてるから、そんなものを取り込むんだ!!もうPCに触るな~!!」とおっとをさんざんなじったのできっとそのしっぺ返しが来るに違いない。 幸運にもおっとはその日はPCに触らなかった。 翌日。 もう一度PCを立ち上げ、実は昨日のことがただの悪夢で、今日は正常に戻っている、という状態を望んだのだったが、結果は同じだった。 仕方がないのでしぶしぶ仕事中のおっとに電話した。 意外におっとの反応はあっさりしたものだった。「あ、そうなの?じゃ、ちょっとその辺の知り合いを当たってみるよ。」 その日の夜、帰宅したおっとは「プロに頼むことにしたから。」とPCをバッグに詰め込んだ。 PC音痴のおっとがプロの知り合い? おっと「いつも配達に行くところにプロの事務所があるんだ。1時間25ユーロで診てくれるって。いいだろ?」 なるほど。運送業っていろんな職業と幅広く知り合えるんだな。 次の日、おっとはPCを持って事務所に行き、2日後の先週土曜日には受け取りに行った。かかった費用は1時間ちょっとの30ユーロだった。 しかし。どういうことだろう? このことについて、言及もなじることもしないおっとがこわい?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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