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2007.07.24
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カテゴリ:妊娠子育て中の話
昨日の日記に書いた野菜は「COSTE」。coste
一見チンゲン菜風だけど、もっと大きくて固い。ほうれん草のように茹でて食べてもいいらしい。
しかしわたしは昨夜これをカレーに入れた。こうすればあまり味がわからないだろう。
そのほか冷蔵庫整理のつもりでセロリ、人参、冷凍庫に少しずつ残ってた冷凍サトイモ、冷凍ほうれん草、シーフードミックス、ミートボール、母が作り置きしていった牛肉の佃煮などを大なべにぶち込んで炒めていたら、見るからに残飯を全部なべでかき混ぜているみたいで気持ちが悪くなってきたので慌ててカレールーを放り込んで色がわからなくした。
そんなメイキングを見ていないおっとは「うわ~、今日のカレーは具がたっぷりでおいしいなあ!」と2杯もおかわりしている。
わたしは、というとこの闇なべならぬ、闇カレーの中身を知っているだけに半分も食べることができず、残してしまったのであった。雫

*******

ウイルスの話で前後してしまったが、先週わたしは産婦人科の定期検診に行った。羊水検査から約5日目だ。

羊水検査は痛かった。
まずは診察台に上がる前に何人もの違う医師に「本当にこの検査をするんだね?後悔はしないね。」と念を押されて、(すでに決めてここに来てるのに、決心をゆるがさないでほしいな、というか、ここまで念を押す裏になにか深い意味があるんだろうか?)とこわくなって痛かった。
それから医師は「普通の採血検査みたいなものですからちくっと刺して、すぐに終わりますよ~。」と言った。確かに言った。
医師は、診察台の上で恐怖でコチコチになって横たわっているわたしのお腹にエコーを見ながら注射針を刺したのだが、この痛さを例えると、大げさかもしれないが腹に刀を刺しながらもこわくなって切腹しそこねた侍のような感じ?
なんせ、細い針といえども、お腹の皮を全部つらぬいて、さらに胎盤を貫いて羊水を採取するのだ。しかもエコーの画像の中では注射針に興味を示した胎児がそちらに手をのばして触ろうとするので、医師はそれを避けるためにグリグリと注射針を回転させるのがまた痛いし、へたしたら胎児を傷つけられそうで痛い。
ほんの7~8分のことだったが、ものすごく長く感じられた。しかも35mlもの羊水が、抜かれている最中にどんどん力が抜けていくのが感じられる。顔を食べられたアンパンマンの脱力加減というのは、こういうものなのだろうか?とふっと思う。
そういうわけで、終わるともうヘトヘトだった。
涙目で立ち上がり、すぐ外の待合室で椅子に座って次の診察の予約表を看護婦が作成してくれるのを待っていたのだが、椅子に座っていることもしんどくなってきてダラーと伸びていたら、検査室から医師がそれを見つけて、慌てて診察台に寝かせてくれた。

医師「旦那さんかお母さん、誰か付き添いのひとは?」

わたし「いません。タクシーで帰ろうと思って。。。」

医師「これじゃ一人で帰るのは無理だよ。旦那さんに来てもらえないの?」

そこでわたしは仕方なくおっとを呼び、仕事の都合がつかなかったおっとは2時間後ぐらいに病院に来た。そのときにはわたしはすでに診察台から追い出されてまた椅子の上で伸びていたのだ。
そこから2日間、わたしは「羊水検査は流産の危険性があるから。」と再びベッドの上のひととなったのだが、実際、この刺し傷が後を引く痛さでぐったりしていた。
そういったことがあってから、今まで何をやるにも文句を言いながらやっていたおっとが、あまり文句を言わなくなったような気がする。

だから定期検診ぐらいは来なくてもいいものの、おっとは珍しく自ら仕事を半日休んで同行してきた。よっぽど5日前の羊水検査のことが身にしみたらしい。
予約時間に40分も遅れて女医がやってきた。
ここの病院は、最初にお世話になった産婦人科医(このひとは定年退職後、いろいろな病院を嘱託で廻っている)が「そろそろひとつの病院に決めたほうがいいから。」と紹介してくれた病院で、この女医がわたしの担当となったのだ。腕は悪くなさそうなのだが、イタリア人にありがちで毎回言うことが変わるし、絶対遅刻してくる。
大きな公立病院だからタダだし、信用していた医師に薦められた病院だし、あまり贅沢は言えないのだが、やはり最初の医師がいいな。
診察室に現れた彼女は上機嫌でわたしたちに「いいこと教えてあげるわ。先日の羊水検査の最終結果はまだなんだけど、臨時結果が出てね、あなたたちの子供は「正常な男児」だとわかったわよ!」と簡単な検査結果の用紙を見せてくれた。

おっと「ああ、本当ですか!?ありがとう、神様!!」と小さく叫ぶ。

ヤレヤレ。。。そうか、問題があったときのために早急な処置が出来るように、それだけは早く結果を出してくれるんだな、きっと。
わたしは力が抜けて黙り込んだ。

女医はわたしにもおっとと同じようなリアクションをして欲しかったらしく、ちょっと物足りなそうに椅子に座った。
そしてお決まりのエコーをやる気なさげにして、再びデスクに戻って「この夏はどうするの?どこの海に行くの?」と聞いてきた。

わたし「それ、聞きたかったんです。現在まで自宅安静、ということだったのでどこにも行かないでなるべく動かないようにしていたのですが、もう外出していいんですか?どれぐらいの範囲まで??」

女医は「もう出血もないみたいだし、おだやかなバカンスを過ごすならいいわ。イタリア国内の近場なら、念のためにカルテ持参でどこの海に行ってもいいけど、それが日本やモルディブだったら何かあってもカルテを理解してもらえないし、ダメかも。」とケラケラ笑う。

ああ、なんでイタリア人は「夏休み=海荒波」なんだろう?

とりあえずその言葉からわたしたちは、おだやかに行動すればイタリア国内の近場、どこに行ってもOK!と受け取った。
病院を出た後、さっそくわたしたちは近所のスーパーに直行した。
もちろん、あんなに渇望していたサラダセットと、おっとに注文するには難しそうでやめておいた化粧品もろもろを買うつもりである。
3ヶ月ぶりのスーパーは当たり前だが、冷房が効いていて涼しかった。今まで家の中と病院の中をちょっとしか歩いていないわたしは、こんなに色とりどりの商品の渦の中を長距離歩くことに感動を噛み締めていた。
おっとは別の意味で感動していた。「これからひとりぼっちじゃないし、自分で考えて買い物しなくていいからうれしい!!」とさっそくゲームコーナーに走っていった。怒
とりあえず簡単に買い物を済ませて、2人はすっかり満足して家に着く。

おっと「ねえねえ、子供が正常ってわかったんだから、もうちゃんと名前を決めていいでしょ?」←先日も書いたが、おっとは最近子供のことをでたらめな名前で呼び始めているのである。

わたし「そうだね。どんな名前がいいの?」

おっと「マルちゃんJr.。」

わたし「え~、そんなの絶対やだよ!」
息子に自分の名前と同じ名前をつけて「ジュニア」と言わせているヤギが結構多い。
でもわたしとしては、それは父親のエゴむき出しだし、大きくなっても父親を抜かせないような感が伺えてイヤだ。しかも同じ名前だからわたしも子供を呼んだり、何かに書き込んだりするのにきっとややこしくなることが予想できる。

おっと「じゃあ、ホセとかエクターとかピエトロとか。。。」

わたし「。。。全部あんたの酔っ払い仲間の名前じゃないか。」
それに偏見だが、南米系の名前は将来酔っ払いヤギか、ウエスタン映画に出てきそうなヒスパニック系悪役になりそうで、なんとなく気が進まない。

おっと「じゃあ、日本人の名前にしよう。君は決めているの?」

わたし「う~ん、ひとつ考えてはいたんだけどね。この間姓名判断で調べたら、とてつもなく悪い名前だったからやめた。」

おっと「せーめーはんだん?」

わたし「日本では名前によって運がよくなるとも悪くなるとも言われてるんだよ。」

おっと「じゃあ、ぼくが決める。えっとね、「カブトコウジ」
か「ツルギテツヤ」。

わたし「。。。苗字も一緒に考えるのやめてくれない?そういう場合は「甲児」か「鉄也」だけでいいんだ。」

おっと「じゃ、コウジ。」

やっぱり嫌だ。私の中では「コウジ」はドリフターズの「仲本工事」
だし、「テツヤ」だって「武田鉄矢」だ。

っつ~か、アニメの主人公や俳優の名前をつけるのはやっぱり抵抗があるぞ!!!!!(ちなみにおっとの名前はアメリカ俳優にちなんで名づけられた。)

結局あいだを取って(?)イタリア的な名前に決めた。
2人の友達にも知り合いにもいないような名前に決めるのは大変だった。なにせイタリア人は普通、聖人の名前から取っているので同じ名前が多いし、数が限られてくるのだ。(結局この名前もアメリカンヒーローの中にいたけど。)

おっとはちなみに名前を決めてからは、わたしのお腹に向かって「ミーちゃん、ミーちゃん。」と呼びかけるようになった。
わたしはそう呼ばれると、せっかくこれから自分の子供という認識を持って接しようと思っていたのに、なぜかお腹の中に子猫でも育てているような気分になってしまうのである。


これでみなさんはいろいろ名前を想像されるかと思われるが、その名前ぐらいは生まれてくるときのためのお楽しみに取っておくことにしよう。





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Last updated  2007.07.24 22:23:44
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 Hinatabocco@ 大丈夫ですか? いくきーとさん、このブログはもうノータ…
 Ikukito@ ごめんなさい。 >shion0851さん そ。。そうです。26歳だ…
 かつしちー@ おめでと! 色んな偶然があるんですね。 相変わらず…
 shion0851@ そーなんだ 26歳なんですか、そうですか・・・(-_…

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