テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
あああ~、前回の日記から気がついたら3週間近く経ってるよ!
先日の薪ストーブの件、皆さんからいただいたコメントをまとめて、さも薪ストーブを所持した友人からの忠告のようにおっとに言ってみた。 おっともおっとでいろいろなひとからいろいろ忠告を受けたようで「なるほど~。。」と聞いて確かちょっと前にお願いしていた知り合いに調べてもらうこともうやむやにしたようである。(てか、おっとの約束に確実なものなんてあまりないのだが。) そんなことよりも、おっとの興味はすでに別のところに行ってしまってここ数日は薪ストーブの「ま」の字のひとつも出ない。 先々週またもやボイラーが壊れて、先週修理屋に来てもらったにもかかわらずだ。そのことは別の機会に書くとして。 イタリアは11月1日から4日まで飛び石連休だった。 この期間、あの忘れもしないおっとの母方のいとこ、ジョバンニが来春結婚予定のスペイン人の婚約者とまたもやイタリアに遊びに来た。 おっと「でね、ぼくがジェノバのルイスに会いに行こう、って提案したら彼らはジェノバまで行くならモナコ(フランス)とフィレンツェに寄りたいって。近いんでしょう?ジェノバから。」 わたし「。。。あのさ、もうすぐわたしは臨月の妊婦だってこと覚えてる?確かにミラノからに比べたら遠くはないけど、そんなハードな旅はごめんだよ。」 おっと「大げさだなあ、クルマで行くんだから歩くところなんてないでしょ。」 わたし「産婦人科の先生には『行ってもいいけど、滞在型のリラックスな旅をしなさい。』って言われたんだよね。でもそんなの前回のジョバンニたちとのローマ旅行を考えたらどうしたって無理だし。旅行には行きたいけど、わたしやっぱり家で留守番してる。」 おっと「そんな!君が来ないとぼく、モナコとフィレンツェの行きかたなんてわからないよ。ねえ、一緒に行こうよ!」 結局わたしは考え抜いたあげく、しぶしぶ一緒に行くことに同意した。だって世間が4連休の間、家でいつものように独りでぽつねんと居るのはおもしろくない。ってか、もっとわたしの体調に合わせてソフトな旅を考えてくれないんだろうか?と恨めしくなる。 「でも今回は奴らに振り回されての無理は絶対しないからね!」 10月31日ハロウィンの夜 彼らが我が家にやってきた。 まずジョバンニが「いくきーと、久しぶりだなっ!」とドカドカと玄関に入ってきて、続いて「お邪魔しま~す。」と婚約者がちょっとためらいがちに入ってくる。 ジョバンニの婚約者は彼にもったいないぐらいの、きれいな緑の目の柔らかそうなウェービーヘアの持ち主の可愛い感じの娘だった。 「ベロニカです、よろしくね!」とわたしをギュッと抱きしめる。フローラルのシャンプーのいい匂いがした。 うう~ん、なんだかとっても普通に見えるけどだまされないぞ。ジョバンニの家族の第一印象もそうだったのが、実は大ドン伝返しだったのだ! でもでも彼女、スペイン人だからやっぱり普通に見える普通なのか? そして続いてなぜか?ウイリアムが入ってきた。 わたし「なんであんたがいるんだよ?」 ウイリアム「マルちゃんにこの後のクラブでのハロウィンパーティに誘われたんだよ。お前も来るんだろ?」 わたしは時計を見た。もうすぐ夜中の12時だった。行くか、馬鹿たれ~~~~~っ! わたし妊婦なんですけど? 明日の朝は奴らのリクエストに応えるために早朝出発なんですけど?? ああ、なんだかのっけから馬鹿馬鹿しくなってきた。「ごめん、わたし明日に備えてもう寝るよ。みなさんも明日が早いことをお忘れなく。」と寝室に入った。 かなり嫌味をたっぷりこめて言ったつもりだったのだが、ヤギにはそよ風にも感じなかったらしい。 彼らははしゃぎながら出て行き、次の日の朝5時にガヤガヤと帰宅したのであった。 11月1日 当初の予定では8時におきて9時半ごろジェノバに向けて出発する予定だった。 というのは、昨夜ジョバンニたちが来るまで、おっとは最近ネット上で見つけた元カノとのチャットにいつものように夢中になっていて、何度せっついても肝心のジェノバのルイスに行くことを連絡していなかったため、わたしが彼らと連絡を取って、昼ごはんにお邪魔する、という手はずをつけたからだ。 しかし8時になんて、当然誰も起きやしない。一人で起きて、そろそろと洗面所に向かうと、リビングのソファの上でウイリアムが大いびきをかいて寝ていた。 なんでウイリアムがうちで寝ているんだ? ちょっと嫌な予感がした。 顔を洗って洗面所から出てくるとウイリアムが眠そうな目をこすりながらソファからのそりと起き上がる。 わたし「おはよう、よく眠れた?」 ウイリアム「狭いソファの上でよく眠れるわけがないだろう?おまけに2階ではおふたりさん、頑張ってたのが丸聞こえだったし。」 わたし「。。。。。。」あいかわらず可愛げのない奴だ。 わたしはこの後、ウイリアムとわたしのために朝食を用意して、わざと大ボリュームでTVをつけ、大声でしゃべっていたのだが、残り3人はちっとも起きてこない。 仕方がないのでおっとを叩き起こし、シャワーを浴びさせていると、やっとジョバンニたちがのそのそと起きてきた。 ここから彼らもシャワーを浴び、おっとは荷造りをはじめやっとみんなの準備が整ったのは10時半。 わたし「あ、そういえばホテル予約してないんじゃないのっ!?」 ネットで安めのホテルを即効探し出して全データーを書き込んで予約が終了したのは11時。 わたし「予定より出発がかなり遅れたからルイスに予告して。」とおっとにルイスの奥さんミリーに電話をさせる。 おっとは「今から家を出るからあと2時間で着くよ。」といい、ミリーは「わかったわ、気をつけて来てね。」と電話を切る。 やれやれ、やっと出発できる。。と荷物をクルマのトランクに詰め、みんなで座席に乗り込むとウイリアムも乗り込んでくるではないか? わたし「え。。。あんたのクルマは?」 ウイリアム「昨日マルちゃんがうちまで迎えに来たんだから、乗ってきてねえよ。」 ってことは、ただでさえ遅れているのにウイリアムをマルペンサ空港のそばの奴の家まで送っていかなければならないってこと? OOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!! ウイリアム「心配するな、うちからジェノバまで2時間ぐらいだ。」 わたし「。。。あんたのうちまでここから1時間だろっ!?」 おっとめ~、そのときそのときの楽しみだけを考えて、ホテルの予約といい、ジェノバのルイスのことといい、こいつを前夜に誘ったらどうなるかとか、ちっとも考えてやしない!!! 結局ウイリアムを彼の家まで送り、知らない道を不安になりながらすっ飛ばしてジェノバのルイスの家に着いたのは昼の3時半を廻っていた。怒 ミリー「いらっしゃい~、お腹ぺこぺこで待ちくたびれていたのよ。」とさっそくご自慢のエクアドル料理を大盛りで振舞ってくれた。 しかし、食べきることが苦しかった。なぜならジョバンニが「腹が減ったよ、ジェノバまでなんて持たないよ!」とサービスエリアで昼食を取りたがり、同様にお腹がペコペコだったわたしたちはそれに付き合ってしまったので、すでにお腹がいっぱいだったのだ。 わたしたちはそれでも無理して食べたのだが、ジャイアンジョバンニはほとんど残していた。ああ、まったく失礼なやつだ。 ジョバンニ「ジェノバ観光に行こう!」 ここで失敗したくないわたし。 なぜならこの夏、エルトンと来たときわたしはコロンブスの生家などがあるジェノバの旧市街に彼を連れて行って「ぼくはこんな都会じゃなくて海が見たかったのに。。」と後から愚痴られたのだ。 ジョバンニ「海なんかより旧市街に行きたいな!」 よかった、ルイスにそのことを言うと「え~、海辺の散歩道を歩こうや。」と渋る。そりゃあ、彼らには仕事場もあり、すっかり飽きてしまった旧市街だから行きたくないのはわかるけど。。 わたし「みなさんで好きにして。」←なげやり 2台のクルマでさっそく出かけた。 先頭に立ったルイスのクルマはやはり海への道を行く。やっぱりね。一方、そのことを言うと我がクルマの中でジョバンニは「旧市街に行きたいのに!!」と叫んで暴れる。 しかし結局何を思ったのかルイスはUターンをして旧市街のパーキングにクルマを停めたのだった。「もう真っ暗だから海に行ってもつまらない、と思ってな。」 そう、もう真っ暗。2年前と一緒だ。ローマもベネチアもミラノでさえ、着いたら真っ暗だった。 しかし真っ暗でもライトアップされた石畳の旧市街は雰囲気があって、ジョバンニも彼女もうれしそうである。 久々に再開するいとこ同士の話もはずみ、ベロニカも本当にいい娘のようで、コミュニケーションがうまく出来ないながらもミリーに通訳してもらって楽しく夜の繁華街を楽しんだ。 しかしジョバンニは2年前と同じセリフを吐く。「真っ暗だからビデオカム廻してもまわりが写らないよ!」 結局2年前と同じ。「いくきーと、ここで彼女と写して!」「ダメ、ここが真っ暗だから撮りなおして!!」 わたしのデジカメなんですけど?そしてわたしは妊婦でこんなしゃがみこんで下からなめるように写すのが困難なんですけど!? おっと「あぶなっかしいな、ぼくが写すよ。」 ジョバンニ「お前はヘタだからダメだ!」 こ~~~~~~ろ~~~~~~~~す~~~~~~~~~~~~~!!!!! 急な坂道の続くジェノバの旧市街はわたしには相当きつかった。もうダメだ!とギブアップ宣言をしようかと言葉を準備していると「ジェノバのピザが食べたいな。」とジョバンニが安っぽいピッツェリアを指差したのでホッとしたのである。 このあと、我々はちっともジェノバではない普通のピザを食べ(ジョバンニは「まずい。」とほとんど残し。)、ルイスの家で雑魚寝となった。 ああ、旅の初日からこれでわたしの身体は持つだろうか? つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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