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2007.12.14
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カテゴリ:妊娠子育て中の話
12月5日(水)

先日の小旅行ですっかり外出することにトラウマになったわたし。
しかし、もうすぐパスポートの期限が切れるので、ある日、しかたなしにミラノ在住の日本人の友人に付き添いをお願いしてミラノの中心にある日本領事館に行くことにした。
その日の午前中はMonzaの病院で検診があり「まだ産まれてなかったら2週間後に会いましょう。」なんて本来12月14日である出産予定日から出産が早まる予告のようなおそろしい宣言を受け、ますますトラウマ度をUPさせながらミラノ行きの電車に乗り込んだ(と言ってもたったの2駅)。
しかしミラノに着くと「久しぶり~!」と迎えてくれた友人の笑顔に心が和み、トラウマ度DOWN。
しかしそこからがついていなかった。領事館に行く前に昼食を食べたBARでわたしが目の前にいたにも関わらず、友人の財布も家の鍵も、携帯も、何もかも入ったバッグが盗られてしまい、パスポートどころではなくなってしまった。
長年イタリアに住んでいて、そんな災難もよく聞いてはいたし、実際ぎりぎり危ない目にも何度か遭ったが、目の前でそんなあざやかな(?)手管の被害を見たのははじめてである。やっぱりイタリアは危ないのだ。
ちなみに友人はバッグを座った椅子の背に置き、上からコートで隠して何度もチェックしていたのだが、逆に隠していたことがプロのスリには好都合だったようである。
イタリア在住の皆さんも、旅行される予定の方も改めて気をつけて欲しいものだ。

そこから数日が経ち、しかたがないのでおっとの仕事を無理やりずる休みさせてクルマで領事館へと行きなおす。
領事館「3日後に出来上がりますので本人が必ず出頭して取りに来てください。」

OOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOO!!??今日中に出来ないのっ!?

こわごわ、またまた、同じ友人に付き添いをお願いして取りに行った。
どんどん予定日が近づくことでいい加減、「もうどうでもいいや。」とやけくそになっていたわたし。とにかく無事にパスポートをゲットし、友人と楽しく昼食、ウインドーショッピングをして帰宅したのだった。

*****

12月6日(木)リアル友達に宛てたメールを編集。

お友達のみなさん、お元気ですか?

我が家には一足先にサンタクロースがプレゼントを運んできてくれました!!

本日正午、予定日より8日早めで、我が家待望の息子、龍輝が2800gで誕生しました。
実は最初は名前は「ミケランジェロ」のはずだったのですが、おっとがだんだん「みーちゃん」から「ミケ」と呼ぶようになり、「ミッキー」そして「Il mio topolino、topino!(ぼくのねずみちゃん!)」と呼び始めたので、猫はともかくねずみはイヤだった、という理由で日本の名前に決めました。
しかし「龍輝」もアニメにはない名前、と思ってつけたのに某特撮ヒーローに漢字は違うけど、居ましたね。。。名づけとは、本当に難しいものです。

前日までなんの兆候もなく、友人とミラノに行ったりしていたのですが(今考えると無謀だったなあ。。)、6日の深夜2時から少しづつ陣痛が始まり、それが5分おき間隔になる朝まで待って病院へ。
しかし病院では「あなたの陣痛はまだまだ弱いし、病室は満員だから2~3時間公園にでも散歩に行くか、家に帰るかしてもっと陣痛が強くなるのを待ってもう一度来て。」と言われました。

あほうっ!我慢が限界だからここに来とるんだっ!そんな悠長なこと出来るかいっ!!! 

でも、自分ではもう立って歩くことも出来ないほどの痛みで「待てません!隅の椅子にでもいいから座って病院で待たせて下さい!」とねばったところ、しぶしぶ「じゃあ、分娩室に入ってもらうけど、誰か出産する人が出てきたら出て行ってね。」といきなり分娩室へ。
分娩室はこの寒空に窓全開、冷蔵庫のように冷えていて、ベッドに寝かせてもらうこともなく立たされたまま放置されて、陣痛とダブルパンチで分娩台に寄りかかり、ガタガタ震えていると、助産婦さんが登場。

助産婦さんは吸い込まれそうな大きな蒼い瞳の落ち着いた声の持ち主で、「どうしてそんなに震えているの?出産がこわいの?」と聞きました。「い、いえ、とても寒いんです。。」と控えめに訴えるわたし。

助産婦さん「あなた、緊張でコチコチよ、可哀想に。お風呂に入ってリラックスしましょう。」と部屋の真ん中のラブホテルのような大きな浴槽にお湯を入れて、わたしを浸からせました。

助産婦さん「どお、湯加減は?」

わたしは江戸っ子ではないのですが、熱い風呂党なのです。「ぬ、ぬるすぎて寒いです。もう少し熱くできませんか?」

助産婦さん「だめよ、これ以上は。赤ちゃんがゆでだこになっちゃう。」
。。。そういうことなら湯加減なんて聞かないで欲しい。

そこから助産婦さんがコーラスの発声練習のように「あああ~ああ。言いなさい。」とわたしに指示。
ああ、これってインドでヨガの修行をしたというマタニテイコースのインストラクターのおばちゃんから習ったのと同じだ。彼女はコースで「あああ~ああ。。。キエ~~ッ!!」と目をむいて叫んでいて、(大丈夫なのか、このひと?)と思っていたのですが。。。
そこから2時間半。
まさに最後のいきみは「あああ~ああ。。。キエ~~ッ!!」と叫ばなければならず、インストラクターのおばちゃんに頭のどこかで感服したのであります。
産まれ立ての龍輝は助産婦さんによってあっという間にへその緒が切られ、シーツにくるまれておっとの腕の中にパス。
おっとがウルウルするのもつかの間、あっという間に新生児室に運ばれていったのでありました。

そう、つまりわたしは希望したわけでもなかったのですが、水中分娩となったのです。
その後、すぐ出てくるはずの胎盤が出てこず、これは最初に希望していた骨髄麻酔による無痛分娩で摘出。これはあまりうれしくなかったです。
しかしあのとき、公園に散歩も、家にも帰らなくて本当によかったとしみじみ思いました。

そしてわたしは病室へ。この病院の方針でここから3日間、24時間母子同室、しかも相部屋で過ごしたおかげで学ぶものはたくさんあったものの、我が子が泣き止めば、別の子が泣き、の中で一晩たりとも熟睡することが出来ず、心身へロヘロで退院となったのでありました。

突然ですがNaocciじゃないけど、びっくりしたこと~。

一般の面会時間に産まれ立ての赤ちゃんがいるってのに、相部屋のひとの親戚がどやどや詰めかけるのもビックリしたけど、風邪引いたおっさんが鼻をかみかみ、赤ちゃんを覗き込んでるのにはビックリした、というか神経を疑ったよ。っつ~か、風邪菌を部屋に持ってくるな!

今は家に帰って、小さな赤ちゃん相手に病院と同じ、24時間体制で大格闘しています。
出産がつい8日前のことなのに、遠い過去のことのようです。

8日たった現在、産まれたては小猿のような姿だった龍輝もだんだんと人間の男の子らしくなってきて、まるでサルから人への進化の過程を見ているようでおもしろいです。
日本と違ってたった3日で病院を追い出され、自宅に帰り、毎日オタオタと(特におっとが)育児に明け暮れていましたが、先日は「お七夜」だったので、ようやく写真を撮りました。

mar_ryu

ryuki_face

リアルいくきーとをご存知のみなさんも、そうじゃないひとも、どちらに似ているか、ご想像におまかせします。

それではご報告まで。
あらあらかしこ。





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Last updated  2007.12.15 03:52:44
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 Hinatabocco@ 大丈夫ですか? いくきーとさん、このブログはもうノータ…
 Ikukito@ ごめんなさい。 >shion0851さん そ。。そうです。26歳だ…
 かつしちー@ おめでと! 色んな偶然があるんですね。 相変わらず…
 shion0851@ そーなんだ 26歳なんですか、そうですか・・・(-_…

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