テーマ:0歳児のママ集まれ~(7667)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
うちのニューフェイスが生まれた際にはお祝いコメントをどうもありがとうございました。 うちの子は「龍輝」と書いて「りゅうき」と読みます。 某「 仮面ライダー龍騎」と漢字は違いますが読み方は一緒です。(実は最初は龍騎にするはずだったのが、この仮面ライダーの存在を知って一文字変えた。) 「たつはる」とか「たつき」とのお問い合わせが何人かのお友達から来ていたのですが、逆にそ~ゆ~読み方もあるんだなあ、と勉強になりました。 Ryu(おっとがこれがストリートファイターのようでかっこいいというので、最近こう呼んでます。。)はイタリアで生まれたってのに、イタリア国籍が取れないことを知った。 昔は取れていたそうだが最近は移民2世が激増したため法律が変わったそうだ。それで我々は迷いもなく滞在許可証の申請欄には「国籍 日本」と書き込んだ。おっともこれには一も二もなく賛成だった。エクアドル国籍は悪いがイタリア-外国間を移動するのに害はあっても一利なしなのである。 そんなこんなで、年末までかかった竜輝の出生届やら滞在許可証やらなんやらがやっと終わり。。。 ************* クリスマスや年越しは毎年だいたいわたしの仲のいい友人たちで集まっておいしいものを食べて楽しくしゃべって過ごしていたのだが、今回はRyuがまだ生後1ヶ月にも満たないため、涙を呑んで断った。 こんな小さい子を大勢集まるところに連れて行って病気になるのもこわいし、 こんな小さい子を連れて行って泣いたり、おむつや授乳でせっかくのパーティに水を差すのも悪いという理由からだった。 親になるっていろいろ我慢しなきゃいけないんだなあ。。。 と、 つらい思いをしながら断り続けていたのに、 いたのに。。。。 おっとの野郎、 前日の夜になって エクアドル人15人も狭い我が家に誘いやがった!!!! わたし「あんた、何考えてるのよ!? わたしがつらい思いをして友達のパーテイを断ってたのに意味がないじゃないっ!」 おっと「今年のクリスマスは何にもしなかったじゃないか?それに毎年、君の友達とばっかり年越しをしてるんだから、たまには僕の友達とでもいいだろ?」 わたし「今までわたしの友達ばっかりだったのは、わたし達が日本人だからちゃんと前もってオーガナイズして早めに予定を決めていたからでしょ!?今回はRyuがいるから予定をわざと入れなかったんだよ!!!」 おっと「心配するな、君はRyuの世話だけしてればいい。パーテイの準備はぼくとエルトン(←なんで?)でするから。。」 わたし「そ~ゆ~問題じゃない!あんたは自分の楽しむことしか考えてないのよっ!!」 おっとはまるで聞こえない振りをした。これは5月に我がお嬢母と共に来伊した父から受け継いだ悪い癖となったのだ。 大晦日の夜。 わたしの怒りなどおかまいなしで、ヤギたちは珍しく約束の時間あたりにぞろぞろと集まってきた。 いつものヤギばかりではなく、爺ちゃん婆ちゃん、いとこ、奥さん、幼い孫娘2人、狭い家の中はたちまち特有のすごい騒ぎと大ボリュームで流れるサルサの音で大騒音となった。 これに今までほとんどの時間を母子2人で静かに過ごしていたRyuが落ち着いていられるはずがない。 驚いて、 泣いて、 泣いて、 驚いて、 泣いて、 泣いて、 驚いて、 泣いて、 泣いて、 驚いて、 泣いて、 泣いて、 彼らが夜中の3時に引き上げるまで声を枯らして泣いて、落ち着かせるためにおっぱいに吸わせてたら、もう乳も出なくなり、 乳首がふやけてちぎれるぐらいに吸い付かれて、こっちも痛くて泣きそうになった。 わたしにパーテイなど楽しむどころか、食べ物も飲み物さえも、口に入れる余裕を与えず泣き続けるRyu。 おっともしょっちゅう様子を見に来て、オロオロとあやしたり、ミルクを哺乳瓶で与えたりするのだが、いっこうに泣き止まない。 おっと「。。。ごめん、可哀相に。もう二度とこんな思いをさせないよ、Ryu。」 そんなこと、前もって簡単に予測できただろうがっ!!!!!! 一応、寝室に閉じこもって篭城していたのだが、おかまいなしに孫娘たちは入ってきて、靴のままベッドに乗っかり、Ryuの頭や手を撫でまくり、それでRyuがさらに声を張り上げて泣くものだから 「わたしのチッチョベッロ(チャッキーのような抱き人形)のほうがいいもんっ!」と言う。 しかし、この娘たちの母親はさすがに経験者で、彼女が抱くと一瞬泣き止むのだが(それがなんだか悔しい。)、それで安心してベッドに降ろすとまたすぐに暴れだすのだ。 とうとう真打のお婆ちゃんが登場。 おばあちゃんは責めるような目でわたしを見て「この子はいつもこんなに泣くのかい?」 わたしは怒りをこらえながらつくり笑顔で「いえ。。今日までこんなにたくさんのひとを見たことないから驚いて泣いているだけだと思います。」 おばあちゃんはフンフンとうなずき、おもむろにキッチンの冷蔵庫を開け、卵をひとつ取り出した。 何をするのか?と見ていると、Ryuを抱き上げ、オムツ替え台に乗せ、真剣な目で卵で全身を撫で始めるではないか!? わたし「あの~、何をしているんですか?」 おばあちゃんが答えるかわりにそばにいた母親が答えた。「シッ、静かに。ああやってね、Ryuちゃんに溜まった悪い気を卵に吸わせてるの。悪い気がなくなれば、Ryuちゃんも泣き止むわ。」 OOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!! そ~ゆ~もん? やがて全身を撫で終わり、おばあちゃんは母親に命じて卵を割ってグラスの中にそそがせた。 電気の下でグラスを透かして見る。 おばあちゃん「おかしいねえ。。悪い気を吸ったから卵は黒くなっているはずなんだけど、きれいな色だよ。」 。。。。。。。。。。。。。。。。。。当たり前じゃいっ!!!!!!!!! ふっ もう もう。。。。 どうでもいいや。 元旦の昼。 わたしは起き出して呆然とクラッカーの紙ふぶきとビールのしみでベトベトになった床をニチャニチャと歩いて洗面所に行き、顔を洗った。 歯を磨きながら、泣き疲れてぐったりとわたしたちのベッドの上で寝ているRyuを見て、そばで爆睡してるおっとを絞め殺したい衝動にかられた。 こんなことなら無理してでも落ち着いたよそのお宅のパーテイに行くべきだった。 あれからというもの、未だRyuは落ち着かない様子で、1時間ごとに泣くのでフラフラな毎日を過ごしている。 ああ、すごい今年の幕開けだった。生まれて一ヶ月もしないうちにヤギの洗礼を受けるなんて。。 今回は失礼をしてしまいましたが、年越しパーテイに誘ってくれたお友達、次回も誘ってください。次回は喜んで絶対に参加しますからっ! 生後12日目にしてダンスするRyu。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[エクアドル人のおっとを持つと] カテゴリの最新記事
|
|