テーマ:0歳児のママ集まれ~(7667)
カテゴリ:妊娠子育て中の話
ご無沙汰してます、こんにちは。
月並みなセリフながら子育てに明け暮れ、あんなネタやこんなネタも時々発生するのだが、書こうとPCの前に座ると、まるで隠しカメラで監視していたかのようにRyuが泣き出す、という毎日である。 イタリアはカーニバルの時期に入ったので、ここはやっぱりRyuには半分血が流れている日本人らしい仮装をしてもらいたいと思い、ピカチュウの着ぐるみを探したのだが、こんなに小さい子サイズは売っていなかったので、来年まで待つしかないようだ。 Ryuは 今まで表情もなく、 泣き声もあまり人間っぽくなく、 なにが一番人間離れしていたかというと、左右の目を別々の方向に動かすのがまるで 寄生獣のようでこわかったのが、最近はやっと声に変化がついてきて、目の焦点も定まってきたようだ。 ***** この間、一ヶ月検診ならぬ一ヵ月半検診を済ませ(だっていったいどれぐらい間隔で検診に行かなければいけないかなんて知らなかったのだもの)、やっと初めてのお出かけと称しておっとと共に近所のスーパーに連れて行った。 クルマで行った。 徒歩でもたかだか10分のところなので家で出かける直前におむつを替えて、授乳をして、ベビーカーにRyuだけ入れて何も持たずに出かけたら、スーパーに着いて買い物を始めて10分も経たぬうちに大泣きである。 通りすがりのおばさんに「おっぱいが欲しいのよ。」と言われ、なるほど、とクルマに戻り、おっぱい。 泣き止んだので再びスーパーに戻るとまた大泣き。 別の通りすがりのおばさんに「抱いてあげなさいよ。」と言われ、なるほど、とおっとが抱っこしてあやしていると少し泣き止んだのでベビーカーに寝かしたとたんに口からミルクの噴水である! そりゃそ~だ、出かける前にも飲ませたのだもの、飲ませすぎ、飲みすぎである。 可哀想なRyuは噴水のおかげで顔中、服までもびちょびちょになり、気持ちの悪さでさらに大声で泣き始めたものだから、結局買い物どころにならず、カートをその場に置いて家に慌てて戻ったのであった。 あんなでかい、おむつも哺乳瓶も着替えも何から何までパンパンに詰め込んだバッグを常時持つなんてかっこわるいな、と思っていたのだがそれどころではないと身にしみて感じた初お出かけ。 ここで両親としての勉強。「どんな短いお出かけ時でもママバッグを忘れてはいけない。」 しかしおとといの2回目のスーパーでは急いでいつもの3倍速で買い物をしたにもかかわらず、Ryuは始終ぐっすり眠っていたのでママバッグなどは、ただ邪魔なだけであった。 ***** ある週末。 おっとの通っている歯医者さんが娘さんを連れてRyuを見に来た。 彼らが来たときはちょうど、Ryuはオムツも替えて授乳も終わったにもかかわらず、グズグズしていてなかなか寝付かず、わたしは目目さんにいただいた「 バウンサー」というゆりかごみたいなもので一生懸命あやしていたのだ。 歯医者さんが「ああ、小さいね。」と覗き込んだらRyuはもう大泣きする寸前の顔で、見ているわたしはハラハラする。次に娘さんが「きゃ~、可愛い☆」と顔を近づけたとたん、Ryuは今までしたこともないような満面の笑顔になった。 娘さん「可愛い、可愛すぎるわ!絶対これは将来いい男になるわよ~。」 Ryu「。。。。。」ニコニコしている。 娘さん「20年後にはわたしのお婿さんになってくれる?」 Ryu「ウィ!」 Ryuにとって初めての言葉ではないが、Ryuが初めてはっきりとした発音でしゃべった記念すべき言葉であった! それが母にでも父にでもなく、他人に対してで、しかも日本語でもスペイン語でもイタリア語でもなく、気取ったフランス語だなんて。。。 この娘さん21歳。ブロンド、青い目の美人でお父さんの歯科医助手をしている。 結婚相手としては申し分ないのだが、20年後となると娘さんは41歳、Ryuは20歳。 むむむ。。。。。あまりに年の差がありすぎて、母としては複雑である。 ***** 今朝は天気がよかったので初めてわたしひとりでRyuを連れてちょっと遠いところにある郵便局まで日本の友人宛に絵葉書を出しに行くことを決意した。 絵葉書ぐらい、おっとに仕事の合間に出しに行ってもらえばいいのだが、Ryuを外出に少しでも慣れさせたかったのだ。 しかし何が決意か、というと、ベビーカーがやたら重いのである! 日本のベビーカーもそうなのだろうか?と思ったら↑みたいのばかりで同じようなタイプが見つからない。 ベビーカーのカート部分8kg、ベッド部分5kg、Ryu約5kg、総重量18kgである。 幸運なことに我が家はエレベーターはないものの、1階なのでいいのだが、まずカート部分を家の前の道路に降ろし、次にベッド部分を持っていって組み立て、最後にRyuを布団で繰るんで連れて降りて外に出るだけに3回も行ったりきたりしなければならないのだ。 我が家の周りは田舎だからいいけれど、こんな作業をミラノの真ん中でやっていたら、Ryuを連れて降りている間にベビーカーは消え失せているだろう。 まあともかくこの作業を無事に終え、わたしは冷たい外気を吸い込みながら歩き出してベッドの中のRyuを見た。 せっかく機嫌よく起きているところを見計らって、他の事をなにもかも放り出して出てきた、というのにさんぽ。。。三歩ぐらい歩いたところで彼は眠ってしまった。怒 後はどんなガタガタ道を歩こうがおかまいなくの熟睡ぶりなので、かなりガッカリしながら歩き続けて郵便局に近づいた。 「いくきーと!」と言う声にはっと顔をあげるとすぐ横にワゴン車が停まり、いつもうちに郵便物を届けてくれるボリビア人のお兄ちゃんがニコニコと顔を出す。 お兄ちゃん「散歩かい?」 わたし「ううん、違う。」 お兄ちゃん「今からお宅のゾーンに行くから送っていくよ。」 わたし「いや、今から郵便局に行かなきゃいけないから待たせられないよ、ありがとう。」 お兄ちゃん「そう?じゃあね!」 別に友達じゃなく、ただの顔見知りの郵便屋さんだというのにずいぶんと親切なお兄ちゃんなのであった。 こうやって、この町の町民をいつも送っていっているんだろうか? うんうんいいながらベビーカーを郵便局の中に押し上げ、長蛇の列に並ぶ。 わたしの番まであと5人ほど、となったところで郵便局員とお客で喧嘩が始まった。 その荒々しい声のやり取りにRyuがやっと目を覚まして泣き出す。 怒声と泣き声、狭い田舎の郵便局の中はたちまちうんざりした雰囲気に包まれた。 お客「わたしはもう保育園に子供を迎えに行かなきゃ行けないのよ!たった1通の書留を出すだけに30分も並んだのになんで窓口を閉めるのよ!?」 郵便局員「コンピューターが壊れたから仕方がありませんって言ってるでしょ!それにもう閉局の時間です!!後ろに並んでる方々、もう並んでいても無駄ですから出て行って下さい!!」 わたしたちは郵便局を出た。 Ryuは郵便局を出たとたんに泣き止んで、また眠りに入った。 目的はRyuを連れての外出、だったものの何しに来たのかわからない外出であった。 ああこれならあの時、ボリビア人のお兄ちゃんに素直に送ってもらえばよかったか? こうしてわたしたちはただ単なる散歩をし、お利口なRyuは家に着いてようやく目を覚ましたのであった。 。。。。とこんな毎日を過ごしています。 ぼくたちもネタにされた? Ryuと右から反時計廻りでクマちゃん1、クマちゃん3、クマちゃん2。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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