テーマ:0歳児のママ集まれ~(7667)
カテゴリ:妊娠子育て中の話
先週末はおっとの幼馴染のウイリアムの娘、ジュリエッタの洗礼式があった。
古い話を覚えておいでの方は、「え、なんで?」と思われるかもしれないがこんな展開も後からあったりして、今回彼女は娘を連れて2週間だけイタリアに帰って、いや訪問してきた。 ジュリエッタは2006年12月生まれ。うちのRyuとちょうど1年違いである。 招待状を届けに我が家に彼女が来て玄関からママの手に引かれてよちよちと近づいてきたときには「ああ、うちのRyuも1年後はこうなるのか。」となんだか感動した。 招待状に貼ってある写真はまるで天使のようなフリルがいっぱいの真っ白のドレスを着ていて、それを「うわあ、きれいだねえ。」と褒めると、ママがうれしそうに「洗礼式にはこれを着せるから楽しみにしていて。」とウインクする。 よかったことに母親に似て色白美人の彼女「お父さんはもしかして日本人?」と聞きたくなるぐらいなんだかアジア系の顔立ちだ。 それにますます親近感を覚えて「洗礼式には是非よろこんで参加させてもらうよ。」と、心の底から返事をした。 そして洗礼式の日。 わたしは龍輝を授乳できるようなおでかけ着は1着しかないので早々からそれに着替え、Ryuのはさんざん迷った挙句、ウイリアムからもらった帽子と靴下、ウイリアムの姉からもらった上着、ウイリアムの弟からもらったズボン、となんだかちぐはぐなものを着せてすでにベビーカーの中に寝かせ、朝早くにに散髪しにいったおっとの帰りを待っていた。 洗礼式は16時。場所は我が家からクルマで1時間はかかるマルペンサ空港近くの教会である。 時計は14時を廻った。こんな日におっとはどこをほっつき歩いているんだろう? おっとの携帯に電話する。 おっと「あ、今整備工場で用事が終わったところ。あと10分で家に着くから、すぐに出れるように待機しておいて。」 髪を切りに整備工場に行くんかいっ!!?? それはおっとが帰宅してから責めることにして、わたしはコートをはおって、靴を履いておっとを待った。 しかし。 わかってたよ。。。わかっていたけれども、おっとが帰宅したのは15時10分である! わたし「もう間に合わないよ!すぐに出るよ!!」 おっと「ちょっと待ってよ。こんなTシャツジーンズ姿で出かけられないでしょ?スーツに着替えないと。。」 ああもうっ!!! おっとがもたもた髪を洗い、ひげをそって服を着替えている間にそれまでおとなしくベビーカーの中で寝ていたRyuが泣き出した。 ああああもうっっっっ!!! 手荒くおむつを替えているとおっと「大丈夫だよ、この間のレオン(わたしの友達の息子)の洗礼式だって遅れていったけど、たくさん子供がいて1時間近くあったし、間に合ったじゃないか。ほらほらちゃんとオシリにクリーム塗ってあげて。」←おっとはまるで世間一般の口うるさい義母のようなのである! 結局出発したのは15時40分。 そこから同じく招待されていた近所に住むやもめのチェーザレを拾って。。。 わたしはあきらめてクルマの座席に身を投げ出し、だんまりを決め込んだ。 チェーザレは怒りはしないものの「こんだけ待たされるなら髪をもっとちゃんと編みこみしたのに。。」(←彼はレゲエ)とぶつぶつ言っている。 教会のある街にきっかり1時間後に着くと、この日は街をあげてのカーニバルで、中心までクルマで入れない。 さんざん空いてる駐車場を探し町外れにクルマを停め、小走りで中心にある教会に着いたときには、 とっくに洗礼式は終わっていた。涙 教会はすでに閉じられていたが、もう解散しようかとしているウイリアムたちの姿がまだ扉の前にあったのでホッとした。 ウイリアム「よう遅かったじゃないか、いくきーと。お前もすっかり南米人化したなあ。」 OOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!! ち。が。う~~~~~~~っ!!!!! ジュリエッタはすっぽりコートに包まれていて、まさかこんなに寒いのにそれを脱いでドレスを見せて、とも言えない。 そういえば、わたしたちの結婚式のときもウイリアム一家はとっくに式が終わり、招待客も解散し、写真も撮り終わって、わたしたちも帰宅しようか、というときに現れたんだっけな。。。 お互い様。。。ああ、こんなお互い様はイヤである。 次の夕食会まではまだ時間があるのでウイリアム親子を除き、わたしたち全員はウイリアムのお母さんの家で待機することにした。 ベビーカーを押して、ぞろぞろと他のひとたちの後について歩き始めると、おっとの姿が消えうせていた。 全員で慌てて探すと揚げたてドーナツの屋台に並んでいる。 ああああああああもうっっっっっっっっ!!! 団体行動が大好きなくせにどうして団体で行動できないんだっ!!?? 絶対ツアー旅行なんて向いていないタイプである。 なんとかおっとを屋台から引き離し、ウイリアムのお母さんの家に着くと待っていたようにRyuが泣き出した。 寝室を借りておむつを替えたりおっぱいするが、泣き止まない。 出かける時間になっても泣いているので、泣き止むまでウイリアムの妹がわたしたちと残り、わたしたちはこれにもずいぶん遅れて夕食会のあるレストランに出発することになった。 レストランに着いたとたん、わたしたちは青ざめた。 なぜならこのブラジルレストラン、壁には青い空、青い海が描かれ、カクテルサービスの屋台はやしの葉で彩られ、ウエートレスはハワイアンのような腰みののお姉ちゃんたちが忙しく動いていて楽しいのだが、 大きな舞台が前にあり、マッチョなDJたちがガンガンにラテンミュージックを流していて、 最後に着席したわたしたちにはその横の今日の主役ウイリアム親子たちの隣の席しか残っていなかった。 あ。。。あかん。これはまた絶対泣き出す。 ところが。 心配の種、Ryuはぱっちり目を覚ましていたが、大騒音の中、頭上で輝く色とりどりのライトをニコニコしながら見つめている。 いろいろなひとが「可愛いわねえ、抱っこさせて。」と来てもご機嫌で抱かれているのだ。 ああ、取り越し苦労だったな。 そういえば、わたしのお腹にいたときからガンガンラテンミュージックには慣れているか。。。。(あ、でもお正月はそうでもなかった。) それでも全面信用の出来ないわたしたちはごちそうが一通り出終わると、さっさと家に帰ることにした。 レストランを出たとたんに大泣きのRyu。 悪夢は家に着く直前まで続き、Ryuは口の周りを泡だらけにしてやっとおとなしくなった。 わたしたちもクタクタ、おっとよりもデリケートなわたしは翌日から熱が出て、マスクしておっぱいしている現在である。 こうして親子共々鍛えられていくのだね。 ふう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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