テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ご近所物語
先週土曜日。
ちょっと前にモデナに引っ越していった期間限定友達さとちゃんが「仕事でミラノに行くので、そちらにRyuちゃんを見に行きます!」と連絡をくれたので楽しみにしていた。 わたしは何時間も前から夜ご飯の支度をして、おっとはソファに寝転がってDVDを観ていて、彼らが着く30分前にわたしはとうとう切れておっとにモップをつかませ、ソファから転げ落とす。 おっとがブツブツ言いながら掃除していると時間きっちりにさとちゃんと旦那さんが現れた。 わたし「お疲れさま~、どうだった仕事は?」 さとちゃん「実は今日は仕事はなくなったんです。」 え、じゃあミラノまではるばるわたしたちにだけ会いに来たの? じ~~~~~んと来た。 やっぱり元同じINAKAMACHI(わが町の仮名)の同胞、大好きな友達である。 重いのに2kgもの日本土産のお米、ありがと~!! 彼女たちはミニバスを購入して3月から日本人のお客さんをターゲットにしたツーリスト業をはじめることになった。 モデナを中心にしているが、ミラノやフィレンツエ、ボローニャにも個人ツアーや、ビジネスにミニバスで廻ってくれる。 ご興味のある方はこちら。ソッレバンテサービス こんなにいいひとたちだから、きっと気持ちのいいサービスをしてくれると思います! ***** INAKAMACHIの同胞、といえばこちらに引っ越してきたとき、まさかこんな田舎に日本人なんて住んでいると思っていなかったのだ。 確かにわが町はさとちゃんが引っ越してからは日本人はわたし一人きりのようだが、最近近隣の町に日本人が潜在していることがわかってきた。 ひとりはまだ妊娠中に隣町の病院のマタニテイコースに参加しているとき、よそのクラスでときどき見ていたアジア人女性がいた。 しかしまさか日本人だとは思わず、おっとも「中国人に決まってるじゃないか。」と断言し、「中国人にしたらずいぶんきっちりした身なりだな。まあ最近彼らもおしゃれだし。。」と気になりながらも最後まで声もかけずにコースは終わってしまった。 もうひとりは最近Mixiでさとちゃんと同じように知り合った絵描きのミカチさん。 彼女はもう5年も別の隣町に住んでいたというのに全然知り合う機会がなかった。それが日本のサイトを通じて知り合うなんて、縁とは不思議なものである。 あまりの家の近さに感激して、こんな田舎町しゃれたカフェもないし、初めてのメールでもう我が家に誘ってしまった。 彼女は駐在員妻なのだが、今まで会ったことのある数少ない駐在員妻の中では一番いいひとというか、それまで彼女のブログを読み込んだりとかもしていなかったのだけど、とても気さくなひとで、まるで昔からの知り合いのように気があってしまった。 しかし彼女もさとちゃんと一緒で期間限定友達。3月中旬には日本に永久帰国だ。 ああ、わたしって日本人のご近所さんに縁が薄いな~。。。 ミカチさんは本当にいいひとで、さびしがり屋のわたしに近隣の町に住む日本人を数人紹介してくれることになった。 ひとりは彼女よりももっとうちに近いところにイタリア人と結婚して15年も住んでいるイタリア歴ベテラン(?)の楽しい関西人のSさん。 もうひとりはなんと、上記のマタニテイコースで声をかけそびれてしまったYさんだったのだ。 やっぱり縁ってあるんだね、とこのとき思った。知り合わなければならないひとには知り合えるようになってるんだ。彼女はわたしの3週間前に女児を出産されていて共通点が多い。 しかもミカチさんはなんと毎月第3木曜に開かれるというこの周辺の地域の日本人会に先週、連れて行ってくれた。引き上げ準備で忙しいはずなのに、こんなにかまってくれるのがすごくうれしい! そんなものまであるぐらい、日本人がいるんだ。。。。←(目からうろこ) 場所はMonzaで唯一の日本食レストラン。 30分前にSさんにクルマで迎えに来てもらってRyuを積み込んで出発する。いつもRyuの積み込み作業はおっとが全部やっているものだから、ベビーカーを後ろに積むときに人様のクルマにキズをつけそうでこわかった。 日本食レストランに着くまでにSさんが本日の参加者のおおまかな情報を説明してくれる。 今回は大御所様が3人も来られるそうで、ひとりはなんと40年ものイタリア在住者である。 ド、ドキドキする。。 わたしたちがレストランに入ると、もうその大御所様たちが3人+1人座っておられて、奥にミカチさんとYさんがチャイルドシートに乗せた娘ちゃんを横に置いて座っていた。 緊張のあまりぼ~っと立っていると、前回来たときに仲良くなった中国人のウエイトレスがもうベビーカーを奥に設置してくれた。 わたしはなんだかわからないまま椅子に座ると、大御所様のひとりに「ぼくちゃんの帽子が目までかぶってるわよ。」と注意されてハッと我に返った。 そんなそわそわしている母の気分が伝染したのか、Ryuも落ち着きなくずっとグズグズしている。 隣に座っている3週間違いの赤ちゃんはおとなしくて落ち着いているのに。。。 めったに食べれない貴重な寿司を半分ほど急いでかきこみ、Ryuを抱っこしてあやしていると、隣の赤ちゃんはその間におとなしく哺乳瓶からカモミール茶を飲んでいる。 カモミール茶。。うちのRyuはおっぱい以外、断固拒否!と絶対受け付けないのにな。 断固拒否!といえば、おしゃぶりと靴下もつけてちょっと目をそらすともうはずしていて、まさに一瞬芸なのである。 やがてSさんが来て「Ryuちゃんを抱っこしててあげるから食べ終わりなさいよ。」と言ってくれたのでありがたくRyuをあづけて寿司を味わうことが出来た。 味噌汁を飲みながらSさんの腕に抱かれてご機嫌になったRyuとYさんの娘の違いを観察する。 うちの子のほうが後から産まれたというのにひとまわりほど横にも縦にも大きい。大御所様たちは「Ryuちゃんって九州男児みたいね。」とおっしゃられた。 なるほど、眉毛も濃くてつながってるし、全体的に「こってり」という雰囲気。 Yさんの娘は色白ではんなり、という感じで例えるならお雛様のよう。 さしずめうちの子は熊吾郎か、カールおじさんだ。 Yさんと子供の成長ぶりに関していろいろしゃべった。 彼女の方が乳児湿疹も、予防接種も、通らなければならない関門は全てうちより少し前に経験しているので、彼女の経験談がすごく役に立つ。 その後、我が子から目を離して大御所様たちを観察した。 ひとりが「この本、おもしろいのよ。」ともうひとりにイタリア語の心理学だかなんだかの本を渡している。そのひとはパラパラとページをめくって「あら本当。おもしろそう、読んでみるわ。」と言っていた。 わたしはイタリア在住はまあ長い部に入るが恥ずかしながらかろうじて新聞を1日かけて読めるぐらいの程度だ。(しかも何パーセント理解してるんだか?) 40年も住めば、わたしもパラパラとページをめくっただけでも内容が理解出来るようになるんだろうか? 食事が済み、割にあっさり解散となった。まあこんなにそれぞれ年の差があれば「2次会、飲みに行きませんか?」も難しいか。 貴重な体験だった。また参加したいと思う。 そういえば昨日、隣の大きな町をベビーカーを押してウインドウショッピングをして散歩していると、同じくウインドウを覗いて歩いている日本人らしき女の子を見かけた。 声でもかけようかな、と近づくとこちらも見ずに逃げるように行ってしまった。 まあ、縁があるならまたどこかで会うだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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