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2008.05.05
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カテゴリ:妊娠子育て中の話
またまたお久しぶりです。
せっかくのコメントにお返事もせずに失礼しています、ごめんなさい。

今日は子供の日ですね。うちのRyuの初節句。母と爺婆が祝い鯛を食べてお祝いしました。
そう、4月20日からなんとか日本に滞在してます。しかし、もうわたしのことなんて記憶の彼方にいかれたお友達も多いはず。。。すでに日記ではなく月記いや、2ヶ月記?と化しております。

この帰国の目的には今までひとりで昼間、育児をしていたから行けなかった歯科や、帰国1ヶ月前にごく普通の坂道でこけて捻挫した右足首のリハビリ、RyuのBCG接種など、医者通いがメインにあった。
なので日本に着いた翌日から我がお嬢母にRyuを預けて、市役所に保険証を作りに行ったり、ペーパードライバーだってのに日本の免許の更新などに行っていたら、デリケートな母は4日目にして育児に疲れて熱を出して寝込んでしまった。
こうして母は未だベッドの中なので、育児と家事でイタリアにいたときよりも忙しくなって、何も出来ないまま滞在日数の半分が過ぎ、とても焦りを感じている。

******

4月9日

前回の日記を覚えておいでならば、結果からいうと日本のパスポートが、うまくいかなかったのだ。
あの2日後ぐらいに日本領事館から「申し訳ございません、申請用紙に問題がありましてRyuさまのパスポートを発行することができません。」と電話があった。
日本サイドにおいてはなんの落ち度もないと信じていたわたしはショックだった。「な、なにを書き間違えました?」やっぱり父親の国籍が欠けていることがダメだったのか?

領事館「まことに申し訳ありません。申請用紙に傷があったらしくPCに取り込めないのです。もう一度書き直しに来て頂けますか?」

こういう落とし穴があったのか。。。
ちょっとわたしは意地悪になった。「そんな!ということはまたミラノまで往復しなければならないんですか?遠いし、子供もいるし何回も行きたくないんですけど?」

領事館「いえ、今回は来て頂ければ1時間ほどで発行させていただきます。」

なんだ。そんなことが出来るのなら最初からそうしてくれたら傷にもすぐに気がついてその場で書き直せたのに。。。

というわけで4月9日早朝から、エクアドル大使館に出生届を出しに行ってから日本領事館に行くことになったのだ。

これに反して困難を予想されたエクアドル大使館は、乳児&外国人妻連れが効いたらしく、大使館前の列も待合室の番号札もかっ飛ばし、優先的に入れてくれて、一番恐れていた「もう4ヶ月も経っちゃってますので出生届なんて受け付けませんよ。」という言葉を聞くこともなく、あっさり出生届は受理されたのである。
そしてイタリアではRyuはおっとの苗字だけの「アンコロ(仮名)龍輝」なのだが、エクアドルではおっととわたしの苗字を連ねた「アンコロ 田舎野(仮名)龍輝」と無事登録された。
そして頼みもしないのに親切?にも、わたしに言わせれば世界最強かと思われる日本のパスポートをもうすぐ所持するというのに、日本の値段の倍もするエクアドルのパスポートまで「すぐにお作りしますからー。」と作ってくれそうになって慌てて止めた。
このスムーズさ、というかいい加減さ。。。さすがはヤギの排出国、エクアドルの大使館である。

こうして我々は思ったよりもずいぶん早くエクアドル大使館を後にした。そして日本領事館で本当に1時間でパスポートを作ってもらい(←この辺が日本だなあ)、しかも「こちらに不備がありましたので値引きさせていただきますね。」と3ユーロも負けてもらってちょっとお得な気分になって出てきたのである。あ、ちなみに日本では「田舎野(仮名)龍輝」と登録されている。


この日の用事はこれで終わらない。
なんせめったに取れないおっとの休みをフルに生かしてめったに行けないミラノでの用事を全て済ませてしまわなければならない。
この後、わたしたちはミラノのトルトーナ地区に住む昔からの友達、ひろぽんの家に行った。
ひろぽんは7月出産予定。先日、性別が男の子だとわかったので、お土産にRyuの古着を大きな紙袋にギュウギュウに詰めて行った。
実はこの日、ひろぽん宅でRyuの仕事の打ち合わせがあったのだ。ミラノで毎年開催される家具の見本市でのあるベビーベッドのモデルにならないか、とひろぽんと共通の友達から話があった。
なんでもオランダの有名な家具デザイナーのベッドらしい。

わたしは一も二もなくOKした。そんな有名どころのモデルといえばRyuの名を売るチャンスである。極貧家庭なのだからRyuにもやっぱりどんどんデカセギしてもらわなければ!!
おっとは「これでRyuは将来のトップモデル間違いなしだな!(←親バカ)」とウキウキして、わたしたちを送っていくと仕事に戻っていった。
しかし、いつもはよそのお宅では借りてきた猫のようにおとなしいRyu、そんな両親の期待が重かったのか、珍しくご機嫌斜めである。
デザイン事務所のマリオ(仮名)が着いたとたんに火がついたように「うぎゃー!!」と泣き出した。

わたし「ご、ごめんなさい。いつもは人前では機嫌がいいんですよー。」となんとかイメージアップさせようと無理を承知で弁解。
Ryuの「うぎゃーうぎゃー」と大声が響く中、わたしたちも大声で商談開始である。
抱いてないとさらに泣くので、抱いたまんまメモも取れずに「後日、メールで送ってください。」と雇われる立場でありながら高飛車な態度を取る。
マリオは「これがベビーベッドのデザインなんだけど。」と3Dで描かれたデザインを見せ、わたしは息を呑んだ。
さすが有名デザイナーの新作、真っ白な未来的な形をしたベッドである。

マリオ「まず1日目はこれにRyuが入って、何カットか写真を撮ります。その後、プレスに向けて写真会をしますので3時間、Ryuにここで寝てもらうことになります。2日目はオープニングパーテイで2時間、Ryuにこの中で寝てもらうことになります。」
さらにマリオ「このデザインはモノトーンでまとめますので、Ryuにもお母さんにもこちらで用意する白い服を着ていただくことになります。」

わたしはその小さなベッドに横たわるRyuを想像した。
こんなシャープなデザインに熊五郎のような濃いーRyuと育児に疲れたよれよれの日本人のおばさん?
それが世界的に有名なインテリア雑誌やファッション雑誌の一面を飾るのだ。





に、似合わない。このベッド、北欧系の色素の薄い子供用って感じ。







。。。。。。だんだん申し訳なくなってきた。


わたし「あのですね、3時間もRyuは寝たまんまの状態でじっとしてないと思うんですよ?」

何、わたしは否定的なことを言っているんだ?

マリオ「心配要りません。わたしたちも赤ちゃんはじっとしてないものだとわかってますし、いつでも休憩を取ってくださっていいですよ。」

わたし「3時間以上も、となるとお気に入りのおもちゃなんて持ち込んでもいいですかね?」

マリオ「。。。アハハ、白か黒のおもちゃなら。」

わたし「。。。。。」

わたし「最近よだれがすごいんですけど、同じ服の着替えを何枚か用意してもらったほうがいいと思いますよ?」

マリオ「え、よだれ?このベッド、プロトタイプで一台しかないんで汚されると困るなあ。」

わたし「でも赤ちゃんなんで汚れてなんぼなんですけどねえ。。。」

こんな会話が進んでいく中、わたしはわたしに心の中で「何、不利なことばかり言っているんだ?黙っていろっ!」と叫び続けていた。
打ち合わせが終わったとたん、まるで攻撃を止めたかのように、やっとRyuが泣き止んだ。

帰りはタクシーを呼んでもらって家に帰る。
大雨の降る中、タクシーの中で考えてみた。
打ち合わせの時、Ryuが泣き続けていたのは、働かされたくなかったからかなあ?
名声に目がくらんでしまったけど、こんな仕事を勝手に決めて、すごい親のエゴだな。
それに2日目の2時間はあやし続けてたらなんとか過ぎそうだけど、1日目の3時間以上は難しい。大人のわたしは大丈夫だけど、赤ちゃんのRyuにはちょっと酷じゃないか?
そうだよ、この後日本に行かなきゃいけないんだから体調を崩されても困る。ダメ元で、ちょっと条件を軽くしてもらえないかお願いしてみよう。
エトセトラエトセトラ。。。。


この夜更け、わたしはマリオに長い長ーいお願いメールを書いた。

2日後、マリオから電話があった。「すみません、Ryuの仕事の件なんですが、ぼくらのスタジオと平行して、会社サイドでも(2社が合併した会社)赤ちゃんを見つけていました。あちらさんのほうに発言力があるので、あちらの赤ちゃんを採用することになりそうなので、Ryuの話はなかったことにしてもらいたいんですが。。。」


アハハハハ、


やっぱりそうなっちゃったか。





。。。。。ガックリ。



そしてここ日本。
外出するたびに通りすがりのひとから声をかけられ「かわいいー、ハーフみたいや(←お嬢母の厳命によりハーフであることを明かすことが禁じられているのである)。モデルやらせはったらどうですか?」と言われるのである。

そう思うなら仕事下さい。←懲りない親。

sekku
どれから食べようかナ。。。









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Last updated  2008.05.05 22:57:16
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 Hinatabocco@ 大丈夫ですか? いくきーとさん、このブログはもうノータ…
 Ikukito@ ごめんなさい。 >shion0851さん そ。。そうです。26歳だ…
 かつしちー@ おめでと! 色んな偶然があるんですね。 相変わらず…
 shion0851@ そーなんだ 26歳なんですか、そうですか・・・(-_…

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