テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
先日、久しぶりに会ったイタリア人の友人アントネッラに「しばらく会わないうちに、日本人ぽくなったわね。」と言われた。
わたし「ど~ゆ~こと?」 アントネッラ「誤解しないでね、褒めてるのよ、褒めてるの!」 褒めている? 気になる。。。以前のわたしはいったい、ナニだったのだろう? ヤギだけではありませんように。。。 *** ところでおっとは、先日、最終日だった運送業者に義務付けられた講習から帰ってくると、赤い人となっていた。 おっと「痛いよ、全身が痛い。氷ある!?」 わたし「どうしたの?」 おっと「講習会の近くに日焼けサロンが出来て、初日10分間の無料サービスをしていたから、ウイリアムと入ったんだ。そしたらこのざまなんだよ!」 わたし「。。。。。あのさ、毎日車焼けしてるのに、日焼けする必要あるの?」 おっとと一緒に来たウイリアム「タダだったしな。だいたいこいつは大げさなんだよ。おれはちょっとヒリヒリするけどこんなに文句を言わないぞ。」 わたし(心の中の声)「それは君はもともと黒いからだと思うな~、ってか黒い人も日焼けサロンを利用するのか。。」 それはともかく、おっとはいつも大げさなのである。わたしは捻挫しても痛みを我慢してどうすればいいかすぐに考えるが、おっとは肩こりだけでも「痛いよ、つらいよ。」とうるさいだけで、自分で肩の体操も何もしないのだ。 このあとおっとは水シャワーを「熱い、痛い!」とわめきながら浴び、帰りに薬局で買ってきたベビーパウダーを水で練った白い泥のようなものを全身にどこかの原住民族のまじない師のように塗りたくった。 「苦しい。。。熱い。。。。」と弱弱しくつぶやきながらベッドに上がり、中央で大の字で昼寝しているRyuを起こさないように身をちぢめてスミで寝ている姿は思わずブログにアップしたくなるぐらいおかしかったが、さすがに我が家の恥になるので我慢した。 この後、数日わたしとRyuに被害が及ぶことになる。 シーツだけでなくおっとが触れるものは全て白い泥まみれとなった。触れるものが金になるなら大歓迎だが、大迷惑である。わたしはおっとに近づかないようにしていたが、Ryuもたちまちまじない師に呪いをかけられた子供のように真っ白。 この数日後にはおっとの皮がべろべろ剥けてきて、Ryuは髪の毛もほとんどないのにフケだらけになり、家の床中、おっとの皮まみれで踏むとにちゃっとして鳥肌が立った。 さらに数日後にやっときれいに日焼けしたおっとが出来上がったのであった。 日焼けサロンって行ったことがないけれど、行った人はお金を払って、こんな思いをして夏に向けて日焼けをするものなのか? イタリアにいてもやっぱり「美白」がいいわたしには、まったく理解できないことなのであった。 **** 今年は9月に一週間の豪華海外バカンスに行くこととなったので、8月にはまったく予定を入れなかった。 しかし、周りが次々海に、山に、と旅立っていくのを見送っているとなんだか切ない。 そういえば、ここ近年お盆お決まりのジェノバのおっとのいとこルイスの家行きの話がまだ出てこない。あの家では客用ベッドはシングルひとつなので、毎年おっととぎゅうぎゅうに寝ていたが、今年はRyuもいるし、無理だ。 ここはお誘いがかかる前に先手を取って、今年はいとこたちに我が家に来てもらおう。そうすれば、Ryuも環境に変化がないまま楽しめるし、娘のカティちゃんが好きな山にも行ける。。。 。。。とおっとに相談した。 おっと「それはいい考えだね。すぐにルイスに電話するよ。」となぜかウイリアムに電話をしてからルイスに電話をしている。 スペイン語なのであまりわからなかったが、山の話となぜか海の話をしている。。? おっと「お盆は今年もルイスの家だ!」 な。。。。。。。 なんでそうなるねんっ!!!!!???????? わたし「ちょっと!今年はRyuがいるから我が家に来てもらって山にしようって、言ったでしょ!?」 おっと「ウイリアムがね、8月末にアメリカの奥さんと娘のところに行ってしまうのは知ってるよね。その前に一緒に海に行きたいっていうから、一緒にルイスの家に泊まることに決めた。」 わたし「アメリカって言ったって、たかが半年で永久じゃないでしょ?それにルイスの家はシングルベッドひとつしか空きがないのにどうやって寝るのよっ!?」 おっと「なんとかなるさ。快適さばっかり考えてたらどこにも行けないぞ。」 わたし「今年はRyuがいることをお忘れなく。それでも行くってなら、わたしたちはここに残るよ!」 おっと「自分の意見が通らないから行かないなんて、勝手すぎるよ!君がぼくの友達やいとこを嫌いなのは知っているから好きにすればいいさ。」 わたし「意見が通らないって、わたしに前相談もなくいつも決めてるじゃないの!?あんたの友達やいとこが嫌いだったら、うちに招待しようだなんて言わないわよ。わたしはわたしのわからない言葉で勝手にいろいろ決めているあんたがおもしろくないのよっ!!」 Ryuが顔を真っ赤にして泣き出した。それもそのはず、授乳中にこのケンカである。 なんとかなだめて寝かしつけて、ケンカは中断の形となった。 次の日、わたしはしみじみ前の日のケンカについて考えた。この日ばかりでない。このブログをはじめてからずっとのこと。 わたしはこのおっと、エクアドル人と結婚して以来、実はずっと彼の文化を、食生活を、習慣を、国のレベルを、つまりアイデンティティーを否定し続けているのではないか、ということ。 普通に家の中だけで彼の画像を見れば、仕事は頑張っているし、子育てにも協力的だし、家事も手伝ってくれるし、理想的なのだ。 ところが一歩外に出て、そこにヤギの影が差すと変わる彼がどうしても受け入れられない。 否定ばかりしているから、全てが苦しいし、楽しくないのだ。受け入れる努力はしてきたし、だいぶ慣れてきたところもある。しかし、どうしてもいろいろなことが未だに受け入れられないのだ。では、どうして結婚したのだろう? やけくそだった? 恋は盲目だった?? こんなに頭をぐるぐるさせて考えても、結局は毎年のようにジェノバに行って、今年はRyuと床にでも寝る形となるのだろうな。日本ならそれでもいいけど、イタリアでそれってかなり屈辱的。。嫌だな~。 子育てだけで不毛な気分に陥っている? ちょっと愚痴日記。 あんまり飲ませないで。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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