テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:イタリアンなお話
事件はうちの近所の、ど田舎洗車場。
平日の午前中で、他に洗っていたのは2人ほど。 イースター休みにドロドロになった車をローラーして、 ガラガラだったから、車の全てのドアを油断して全部開けて、掃除機をかけようとしていた矢先に後ろから青いゴルフが近づいてきた。 中には南米男3人。(たぶんペルー人。) 他にも駐車できるところがいっぱいあるのに、わざわざ我が車のそばに留まったことを、おかしいと気づくべきだった。 しかしかんかん照りで、日よけがあるスペースは4台分しかなかったので、変に納得して、それでもちょっと警戒して、運転席から車のキーだけははずしてポケットに入れ、後部座席に置いたかばんからも財布だけは抜いておこうと、動いた瞬間に、助手席に乗っていた男も降りてきて、かばんをわしづかみにして車に飛び乗り、猛スピードで逃げていった。 やられたっ!!!「泥棒~~~~~!!!!」 大声で叫んで追いつくはずもないのに、ダッシュしかけると、ちょうど洗車場に入ってきた女の子2人が見ていて「警察に電話よ!!」と携帯を貸してくれる。 わたし「どこに電話すればいい?」 哀しい日本人のサガで「警察=110番」しか思いつかない。 女の子「112番よ!」 電話をするとすぐに警察にデヌンチャ(被害届)を出しに行くように言われ、これもまたど田舎の警察(カラビニエリ)に行った。 え~っと、すぐにクレジットカードを止めて、それからそれから。。。。 心臓がどきどきしてめまいがする。 警察に着くと、ちょうど、同じように窃盗にあったらしいお兄さんが出て行くところだった。次には誰もいないのに、警官たちはノロノロと仕事をしてイライラ待たされること10分、やっと呼ばれた。 警官「かばんの中には何が入っていたのかね?」 わたし「現金(ちょうど幼稚園の給食費を収めるつもりでお金を出したばかりだった)とクレジットカードと、それからそれから。。。」 警官は落ち着いてかばんの中に入ってそうなものリストを見せてくれた。 わたし「そうです。携帯電話と、免許証、滞在許可証、保険証、あっ家の鍵!。。。。クレジットカードすぐ止めないと!」 ここで警官はカード会社電話番号リストを出してきて、電話を貸してくれ、すぐに止めることが出来た。 警官はわたしから事情聴取をして、被害届を作成する。 すべての書類のナンバーを聞かれたが、こういう事態のためにコピーは全部取ってあるけど、直接こちらに来てしまったから、全部家にある。 警官「大丈夫、なくても心配要らないよ。」 あっというまにわたしの身元や書類の番号をコンピュータで割り出し、仮免のようなものは作ってくれた。 「保険証は被害届のコピーを保険所に持って行ったらすぐ再発行の手続きをしてくれるよ。滞在許可証は、クエストウラ(入管)に行かないとダメだけど。」 警官の手馴れた手続きにやっとちょっと落ち着いてきて、だんだん腹が立ってきた。 こんな田舎でも手馴れるほど、被害があるのか~っ!? やがて、ちょうど昼休みになったおっとが血相を変えて飛んできた。(言ってなかったですが、無事再就職しました。) わたし「家の鍵、やっぱりすぐ変えないとダメですよね。。。あ~あ。」 おっと「ん~、こういう手口は現金や売れそうなものだけ盗って、かばんはすぐに捨てるから洗車場の近くにきっとかばんごと落ちてるよ。」(←なんで知ってる?) 警官もうんうん、とうなずく。 しょげきって、おっとと2人で警察を出た。おっとはわたしの携帯電話の番号を携帯会社に電話してブロック。(なので、リアルお友達の皆さん、新しい番号になるまでお待ちください。) わたし「ごめん。。。Ryuの来月分の給食費、全部持っていかれた。」 おっと「だからいつもかばんを座席に放置するな、って言っているだろ。信号で止まったときに窓やドアを開けて盗まれたりもするんだ。運転するときは財布だけでもダッシュボードに入れておけ。かばんよりも、車はすぐに盗めないから。」 わたし「。。。はい。」 おっと「とにかく無事でよかったよ。無理やり車から引きずり出されてなくてよかった。こんなときはすぐに犯人を追うんだ。(←出来ない出来ない)これからは学習しろ。」 ああ、学習なんてしたことのないおっとから、こんなことを言われるなんて。 しかし、犯人が南米人、というところが、おっとと同じ人種、というところが、なんかもやもやして怒りがくすぶる。たとえば、これがロミ(ジプシー)とかだったら、「あんちくしょう、やっぱり奴らは!!」とわめき散らしてちょっとは発散できるのに。 今回、被害に遭って、学習したこと: 1.目の前で被害に遭ったら、まずは犯人を捕まえましょう。警察は被害届を作成するだけで、泥棒は捕まえてくれません。) 2.警察に届ける前に家が近かったら、盗難に遭った書類のコピーを取りに帰りましょう。(警察で無駄に時間がかかります。) 3.イタリアでは田舎の誰もいないところでも油断大敵! しかし、いつも現金なんて小銭しか持ち歩かないのに、たまたま持っていた日に限ってと、年始に替えたばかりの新しい携帯、またまた長い道のりの滞在許可証申請をするかと思うと、か~っ、むかつく!!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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