カテゴリ:妊娠子育て中の話
この間の遠足と話が前後するのだが、
5月になって暖かくなったので、Ryuの幼稚園のクラスの前には「晴れの日は、外で遊ばせますので上履きに履き替えさせないでください。」と張り紙が張り出された。 先週末は久しぶりに雨が降ったが、5月はずっと晴れ続きだったので、毎日園庭で、どんどん日焼けしていくRyu。 ああ、母は美白肌を保つために暑くても長袖を着て、帽子をかぶって必死なのに、息子の南米混血の肌があからさまに太陽光線を吸収し、早くもよその子に比べて真っ黒状態で、親子と判別するのが難しくなってきた。 そうやって外遊びを始めたある晩。 Ryuはパジャマを着て、おっとと一緒にベッドに入った。 わたしは皿洗いをしていると、伊語でRyuが「あっちあっち!」と必死におっとに訴えているのが聞こえて子供部屋をのぞいた。 「お母さん、あっち見て!」とわたしを真面目な顔で振り返り、雨戸のすでに閉まった窓を指す。 「お母さん、あっちにいるよ。」と突然正座して、身体を前後に揺らし始めた。 その異様な光景にびびるおっととわたし。 「誰かいるの?」 「悪い人。クルマで来るの!」 身体をこわばらせて前後に揺れながら、目がうつろである! ひ~。。。 「いたいの。」と右頬を指す。 「どうしたの?」 「悪い人につねられたの!」 キャアアアああああ おっと「お願い、今日寝るとき電気消さないで。。。」(←父がこわがってどうする?) この夜、父と母は全部の部屋の電気をつけっぱなしたまま、ぶるぶる震えながら寝たのであった。 次の日。 幼稚園の担当の先生、3人のうちのひとりに前の晩の話をした。 「う~~ん、わたしはまだ子供たちを外で遊ばせたことないけど、前の日に遊ばせた先生に聞いてみますね。たぶん、園庭にいるときに『園庭から出たら外には悪い人やクルマがいるよ。』って注意したんじゃないかなあ?」 なるほど!!それならつじつまが合う!なんだ、こわがって馬鹿みたいだった。 わたしはホッとしてすぐにおっとに電話をして話した。おっとも「ああ、きっとそうだよ。びっくりした。」と、はずかしそうだった。 午後になって、お迎えに行くと、前の日担当の先生がいたので、さっそく聞いた。 「ああ、それね。昨日Ryuはひとりで園庭の隅に駆けていったんですよ。ほら、あそこに戦死者の慰霊碑があるでしょ? そこをひたすら指して『悪い黒いひとがいる!』って叫んでいたんですけど、誰もいなかったし。きっと黒猫でもみつけたんでしょう。」 わたし「。。。その黒猫は、先生みたんですか?」 「いいえ、見てませんけどね。」 ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~~~~~っ!!!! こわいよ~、こわいっ!!! あれから数週間経つが、Ryuは未だに夕暮れ時以降になると「あっちに悪い人がいる!」と窓やら、部屋の隅を指す。 しかし、今は右頬を指すとき「きょうりゅうに噛まれた!」と言っている。 どこまで本気なのか、何を見たのか。。。。。 子供というのは、こわいのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.16 19:57:42
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