テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:イタリアお役所戦記
先日奪われたかばんの中身は、財布と現金と、かばん本体を残してほぼ復元できた。
特に日本のクレジットカードはあっというまに新しいのが届いたし、イタリアの保険証は無料で、免許証は保険つきの郵便料を16ユーロ払っただけで、2週間後ぐらいに届いた。 携帯電話は買わなければならなかったが、被害届を元にナンバーはそのまま使用できることとなった。 しかし面倒なのは外国人滞在許可証。 実はミラノのクエストゥラに警官の知り合いがいるので、ここはコネ社会のイタリア、こっそり頼んでみたが、現在は滞在許可証はマイクロチップ入りカード式。昔のように各クエストゥラがぴらっぴらの紙切れを作るのではなく、すべてローマのコンピューターで管理しているので動きようがないと断られてしまった。 いろいろなひとに聞けば、しばらく待てば、かばんが路上から発見されたり、親切な人が届けてくれる可能性がある、ということ。それに淡い期待を抱いて、1ヶ月待ってみたが、ちっとも何も起こらないので、先日しぶしぶ郵便局に、再発行申請をしにいった。 無くなったのは、わたしのと、Ryuの2枚あるうちの(未成年者は父と母の2枚を所有しなければならない。めんど~)おっとの名前入りのもの。わたしの名前入りは去年の日本帰国で、うっかりパスポートに挟んだまんま家に置いていたおかげで助かった。 申請書を書き進めているうちに、家族で申請したことがあるひとならわかると思うが、Ryuのがわたしの、ではなくておっとの名前入り、というところでひっかかった。 わたしの被扶養者として申請用紙に書き込んでいいのか? 迷いに迷って郵便局に行く前日にクエストゥラのフリーダイヤルに電話してみた。 「いいと思いますよ、そういう場合は、クエストゥラへの召喚日に旦那さんも現在使われている滞在許可証を持参で一緒に行ってください。」 よし、問題解決である。 郵便局に申請したら、たった2週間後の召喚状を発行してもらって驚いた。今まではネットなどで、どんなにチェックしていても1年後ぐらいにやっとお呼びがかかる状態だったのに。 こんなクエストゥラの進化ぶりを素直に喜んでいたら、「郵便局で発行される召喚日はあてにならなくて、出直しさせられるらしい。」という話をちらほら聞いて、凹み。。。 とにかくその日に行ってみないと、出直しの日があったとしてもわからないので、「なんでぼくまで仕事を休んで行かなきゃいけないんだよ?」とぶつぶつ言うおっとを「フリーダイヤルでそう言われたんだから!」と尻を引っぱたいて、昨日、雨の中、ミラノの北のはずれにある殺伐とした牢獄のようなクエストゥラに行って来た。 約束の30分以上前に行ったにもかかわらず、番号札をもらって待つこと一時間半、そのあいだ、Ryuはたくさん持参してきたお菓子やジュースを食べつくし何度も「おしっこ!」「うんち!」と振り回す。信じられないことにこのクエストゥラにはトイレがない!!警官に教えられた一番近いバールは入り口からは見えもしないぐらい遠い。しかたがないので向かいの公園にポリ袋とスコップを持っていって犬のように済ませた。子供でよかった。。汗 やっとわたしの順番が来た。 今回は盗難だったので、早かった。 地元警察発行の被害届を見せる。 写真は書類には4枚とあったが、各1枚のみ提出。 指紋を両指全部機械にかける。 そのとき他の子供たちと走り回っていたRyuを暴れる子豚のごとくつかまえて、警官に確認させる。 1ヵ月後の受取日を指示した紙をもらう。 終わり。 やはり、1度来るだけではダメだったか。 うわさの語学力テストもなかったが、受取日にあるんだろうか? 召喚日は正しかったが、結局受取日と2回行かなくてはいけないのだ。 わたし「あの。。。子供の分は父親の名前入りなんですが、父親の滞在許可証は提示しなくていいんですか?」 警官「あ~、それなら父親がまた別の被害届を作って、別に申請してくれないと。」 え? ええ? えええええええええええ~~~~~?????!!!! わたし「あのっ、おたくのフリーダイヤルで父親と滞在許可証のみでOKと言われたんですけど!?」 警官はめんどくさそうに「とにかくそういうことだから。」 やっぱりフリーダイヤルの「いいと思いますよ。」は信用してはいけなかった! わたしはなんだかバカバカしくなった。「。。こういうのもなんですけど、子供の分は別に作り直さなくても大丈夫ですよね?」 警官「まぁね。お子さんが父親のみと外国に出ない限りは問題ないですよ。」(←我が家の場合、まずないシチュエーション) おっけ~。(←最近のRyuの口癖) わたしたちはクエストゥラを出た。 おっと「じゃあ、ぼくは何のために仕事を休んで来たんだ!?」 わたし「そういうことをわかるためにだよ。」 しかしその後、小心者の夫婦はすぐに地元警察に新たな被害届を作りに行った。今は大丈夫でも、数年後の更新時に問題が起こるのがこわい。 だが、地元警察にはあっさり断られてしまった。 警官「同じ被害届を名前を変えて何度も作れませんよ。今の被害届があれば、大丈夫でしょ。なんとかならなかったら、そのときは一緒に考えましょう。」 そうだな、そのときはそのときだ。子供のことだし、Ryuはイタリア生まれだし、たいした問題じゃない。 。。。。。と思う。汗 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.09 21:55:19
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