コックさん
皆さん、いつも暖かなコメントありがとうございます。最近、社長の目が厳しく、いかにも日本語のブログはさすがに長時間「調査のために見ております!」という言い訳をして開け続けることが難しく、お返事を欠いております。しかし全部読んでいます、どうもありがとうございます!!*******彼がこの日記を読んでいる可能性は非常に大だ。なぜなら、最初のメールから回を重ねるごとに言葉の使い廻しがおちゃらけた、しかもただのおちゃらけではない、芸人のように計算されたおちゃらけた文章に変わりつつあるからである!(きっと只者ではない。汗)彼のプライバシーを重んじ、日記には書かずに封印された出来事として終わらせるつもりであったが、これから何ヶ月も一緒に住むというのに、隠し続けるわけにはいかないだろう。可哀そうだが、これもわたしたちとかかわってしまった彼の宿命なのだ!!彼の名はコックさん。(仮名)36歳独身(?)である。彼との出会いは1通のメールからだった。(←こう書くとロマンチックだ。)ある日、受信箱を見ると「新着1通」と書かれているのに新しいメールなんて1通も見つからない。あああ、なんか不具合が起きたよ。。。と過去の受信箱を整理していると、ほぼ毎日メールはチェックしているというのに不思議にも1ヶ月も前の日付で知らないひとから「はじめまして。」と新着メールが入っていたのである。普段なら「迷惑メールが受信箱に紛れ込んだんだろう。」と開きもせずに削除するところなのだが、最近それで、各種重要なお知らせまで捨ててしまって、あたふたすることが続いていたので、ウイルスメールじゃないことを祈りつつ、おそるおそる開けた。「はじめまして。ぼくもいくきーとさんの意見に大賛成です。いろいろミラノの情報を教えてください。」???なんじゃこりゃ。ちょっと考えて、すぐ結論が出た。たぶんどこかのブログでコメントしたものの返事に違いない。でも、なんで個人のメールボックスに。。。??原因は定かでないが、ちょっと前から急激に迷惑メールが増大したのだ。そのため、ちょっとやそっとではメルアドをどこにも残さないように注意してたんだけど。。。。わたしは変なひとじゃないことを祈りつつ、「このメルアド、どこで手に入れました?」と返事を出す。彼からはすぐ「このサイトからです。古いものを引っ張り出しましてすみません。」と返事が返ってきた。慌ててそのサイトに行く。そこにはしっかり最新記事でわたしがずいぶん前に友人のブログでミラノの住宅事情についてコメントしたものと同じものが、わたしの名前とメルアド入りで載っていた。頭にかっと血が昇った!やられた!!これがよくいう「盗用」ってやつ??わたしはすぐさまそこの記事に怒りを込めて「盗用」を非難し、すぐさま削除するようコメントを書き残したのであった。あまりに腹が立ったのでオリジナルの記事を書いた友人にこの記事をコピーして怒りのメールを出し、目目さんにも電話して怒りをぶちまける。(←八つ当たりもいいところである。)そしてまた、そのサイトに行ってプリントアウトし、家に帰ってよくよくこの記事を読み直してみた。そしてハッとした。日付は彼が最後にコメントした日付なので最新だけど、わたしが書いた元記事は1年ほど前のものだ。あの頃ってそういえば、まだブログ界では素人で(今もそうだけど)売り出そうとやっきになっていて、いろんなところでコメントを残していたっけ。そしてうっかりメルアドまで残していた可能性が高い。だから「古いものを引っ張り出しましてすみません。」って書いてきたんだ。。。。OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!あんたもややっこしいんだよ、今更、1年も前の記事にコメントするなあっ!!!!!わたしはあたふたした。しかし家には電話線がない。よって非難のコメントの削除が出来ない。慌てて目目さんに電話して、事情を話して削除を試みてもらうが、出来ない。まだ、そのコメントを管理人さんが読んでいないことを祈りつつ、しかたがないので、目目さんに大笑いされながら訂正のコメントを付け足してもらうことにした。恥ずかしかった。穴があったら入ったまま時が過ぎて忘れられる頃まで、冬眠に突入したかった。翌日。会社から慌てて管理人さんにお詫びのメールを出して、やっと元記事から抹消してもらえることに成功したのだった。そしてコックさんには何も起きなかったふりを装いながら、ちょっと後悔の感もあって、わたしには珍しく、やたら親切に相談に乗ることにした(わたしは基本的にクールでニヒルなのだ)。どうやらコックさんはミラノに留学まで1ヶ月を切ったというのにまだ住む家が見つからず困っているらしい。彼も我々ほどじゃないが、貧乏なので遠くても安いところを、ということだった。ふう~~~ん、遠くてもいいって。。。。それって、うちの田舎町でもいいってこと??新居に入居以来、おっとは経済危機打開策にずっと誰かに一部屋貸したがっていた。(この部屋は現在、マンガとクマちゃんと金魚がいて、わたしの趣味の部屋となっている。)だが、まだ家具もあまり揃っていないし、屋根や階段の問題も解決していないし、シェアというのは結婚するまで、というか結婚してからもそうだが、ずっとだったので、いい加減飽き飽きしていたこともあって、わたしが渋っていたのである。しかもこんな不便な田舎町、誰も借りたがらない、と決め付けていたのでコックさんのメールにちょっと考えてみた。ミラノの冬は厳しい。特にうちは田舎だから暖房なしでは冷蔵庫のようになってしまうだろう。ミラノのガス代は高いのである!!(←我が家は全館ガス暖房。1つの部屋だけつけるというわけにはいかないのだ。)今は重い税金だけで苦しんでいるのに、そのうえ、きっと暖房代もおそろしくかかってくるから生きていくのが難しくなる。しかし。その暖房代も他のひととシェアしたら、もうちょっと軽減出来るではないか!?。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。心を決めた。「ちょっと不便だけど。。。。冬だから暖房代、高いけど。。。。よかったらうちに2~3ヶ月、来る?」コックさんの答えは数日してから「YES」と返ってきた(悩んだのだろうと思われる)。こうしてコックさん(仮名)36歳独身(?)は11月半ばから我が家の一員となる運命になった。コックさんが来るまであと12日。 給料日まであと4日。