☆皆さんの家の病人食は?☆
昨日、診察も終わったので、家に帰ってやっと風邪薬を飲むことが出来た。洪水のようだった鼻水は小川のせせらぎに変わり、あれだけ腫れていた喉も痛みが治まってきた。薬の力は偉大だなあ。わたしがまだイタリア人のマーベルとアパートをシェアしていた頃。同じように風邪をこじらせて寝込んでしまった事がある。何か食べて体力をつけなければ、と思うのだが、弱っていてキッチンに立つ気力も無い。何かをつくってくれる家族もいない。ここが独り暮しの哀しいところ。しかし、こんな時、多忙でほとんど家にいなかったマーベルがめずらしくわたしのためにごはんを作りに早く家に帰って来てくれたのだ!マーベル「風邪の時は、暖かいおかゆを食べなきゃね。」と、キッチンに立つ彼女。ああ、幸せ。私はこの素敵なシェアメイトに感謝しながら、ベッドの中で待っていた。マーベル「おまちどうさま!これを食べて早く元気になってね。」と、お盆の上に載せられていたものは:おかゆ、である。しかしああ、イタリアンなおかゆ。おかゆはおかゆなんだけど、おかゆの上には梅干でも、卵でも海苔でもなく、パルメザンチーズが山のようにかかっていた。マーベルはご丁寧に上からオリーブオイルを醤油のようにまわしかけ、「これで体は温まるし、たんぱく質もたっぷりよ。さあ、どうぞ!!」う。。。胃も弱ってる時になんちゅう、重いおかゆ。。。。彼女はニコニコ見てるし、感謝の意を示さないわけにはいかない。ひきつった笑いを浮かべながらわたしは全てを平らげたのだった。そしてこの時からわたしはパルメザンチーズが嫌いになったのである。(あ、でも粉だけね、塊は好き。)そして、おっとが家に転がり込んできたときのこと。このときもわたし、ベッドの上だったんだよねえ。。。虚弱体質じゃないけどたまたま。食欲がちっともなくて、水すら飲めないぐらいに弱っていた。そのときおっとはまだ近所のレストランのコックだったから昼間はわたしの看病、夜は仕事にと出かけていた。つきっきりで看病をしてもらったおかげで徐々に水も飲めるようになり、水から砂糖水、そして最初に「味のついたスープが飲みたい。」とおっとに言ったときの彼のうれしそうな表情は忘れられない。「よし、わかった!すぐにスープをつくってあげるからね!」とキッチンに飛んでいき、ベッドに運んできたものは:オレガノてんこ盛りのレモン味の不思議なスープだった!これを見ていろんな意味で衝撃を受けてしまったわたし。。。「エクアドルでは病人にこのスープが一番なんだよ!」わたしは日本の香草とバジリコ以外はハーブがダメなわがままなやつなのである。しかもレモン味のスープなんてこの時はじめて味わったのだった。さすがにこれは辞退してしまった。そしてオレガノ、レモン抜きで(ぶっちゃけていうと、全部)普通のコンソメスープをつくりなおしてもらったのである。新婚旅行でエクアドルに行ったときもお腹を壊して苦しんでいたら、おっとのパパが同じ物をつくってくれたよな。さすがに断れなくて困っていたらおっとが「あ、彼女、オレガノがダメだから。」と助け舟を出してくれたのだ。そして今回。おとといベッドで昼間、うつらうつらしていると、おっとから「調子はどう?」と電話がかかってきた。わたし「うーん、しんどい。あのさ、今夜夕食はあんたがつくってくれる?」おっと「うん、わかった。何が食べたい?」わたし「消化のいい、軽いもの。」おっと「OK、じゃあ買い物して帰るわ。」夕方、おっとが帰ってきた。買ってきたものは、サラミに生ハム、出来合いの野菜サラダ。OK,確かに軽いよ。だけど、病人食じゃないだろ!!そういや、前もひとりでおつかい頼んだらお惣菜屋の冷めたタラのフライを買ってきたよな。(怨)これからは、ひとりで買い物に行かせる時にはリストを作らなければ。。。。********************あ、ところでちょっとアンケート。来週からそんなに読んでる人なんていないだろうと思ってフリーページにあった「苦節!エクアドル新婚旅行記」を編集、写真も新しくUPして日記に何日か連続で載せようと思っているのですが、どうでしょう?すでに読んでる方が多い場合はやめときます(最近増えてきたエクアドル関連のお友達は読んでしまったみたいですが)。読んでない方は今から読まないでねー。ではでは。いくきーと