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2010.03.11
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カテゴリ:フランス時事
ここ数年、フランスで流行のビオロジックBiologique。
当てはまる日本語はオーガニック(有機農産物)。

野菜から始まり、現在では加工品などにも見られるようになりました。

実際、ビオロジック品が本当に美味しいか否かは難しいところです。

”ビオロジック”と謳っていても、迅速な流通ルートがなければ
野菜など鮮度が命のものはアウトです。

最近は健康食ブームでもあり、フランスでも豆腐がTofuと称され販売されるようになりましたが、
”Bio”の名が社名に入っている某製造元のTofuはそれはもう想像を絶するもので、
とても食べられたものではありません。
これは本物の豆腐を知らない仏人にはそこそこ売れるのかもしれませんね。

勿論美味しいビオロジックのTofuが手に入るビオロジック専門店も身近にあるので
常に我が家の食卓に載っていますが、やはり決めては味。
健康に良くても、美味しくなければ。
そして、価格。
これは個人の価値観にも左右されますね、その商品が高いと感じるか否か。

さて、ここから主題ですが。
ビオロジックの波はワインの世界にも浸透してきています。

出始めた数年前は、大多数同様、pidooも
「ビオロジック・ワインなんて美味しいの?」
と特大クエスチョン・マークを持っていました。

が。

この日、ご縁があって、地元のワイン醸造家の方から通訳の要請を受け、
プロヴァンスワインの会と日本のワイン輸入業者さんのカンファレンスに立ち合わせていただきました。

この醸造家の方が、ビオロジック・ワイン一本でやっていきたいという、
それはそれは高尚な志を持った方でした。

畑の面積も少ないのですが、少ないことを利用して、
ワイン作りにおけるすべての工程を一人で行っているそうです。

さらにビオロジックなので、やはり原価が高くなってしまうのは必然。

ところが日本におけるプロヴァンス・ワインのイメージは、「気軽に飲めて、安い」

このイメージを打開するところから始めないといけないのですね。

特筆すべきは、日本の業者さんたちも、プロヴァンス赤ワインの上質さと、
これほどビオロジック・ワインを目にするとは、の2点で驚いていたことです。
勿論ビオロジック・ワインの美味しさにも。

これは身近な地元フランス人とも共通している意見なのですが、
10年前と比較して、確かにプロヴァンス・ワインの質は上がっているなぁと。

pidooはブルゴーニュ・ワインをこよなく愛していますが、
最近はプロヴァンス産でも「おっ」と目を見張るものがあり、
地元ワインが頻繁に食卓に上がります。

課題はまだまだあるものの、なんとなくプロヴァンス・ワインの将来を明るく感じさせてくれる出会いでした。

France3チャンネルの地方版ニュースで取り上げられました。
こちらから
ページが見つからない時は”Jeudi 11 Mars”をクリック

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Last updated  2010.03.14 01:36:25
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