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カテゴリ:旅行記
Bretagneブルターニュを後にし、Loireロワール地方Vendeeヴァンデ県Nantesナント近郊に住む友人宅へ。
旧交を温めるだけで観光は全く期待していなかったのですが。 大体、ナントのスぺシャリティーって何? ブリオッシュ? 終わり。 …Les nantaisesナントの人から怒られそうですが ブリオッシュは本当に美味しいです! 濃厚でいて飽きない美味しさ。 南仏と何が違うのかな~といつも考え込んでしまいます。 そんな気持ちを察した訳でもないのでしょうが、 友人家族、サプライズでフランスが誇る大テーマパークへ連れて行ってくれました。 le Puy du Fou これがびっくり。 久々に、芸術を見て感動。 声も出ないくらい圧倒、圧巻。 なんで今まで知らなかったんだろう!?? 日本ではパリのディズニーランドは知られているのにこっちは全く知られていないですよね? カテゴリーは「テーマ・パーク」とされますが ディズニーランドやパーク・アステリックスとは次元が全く違う。 修飾語が足りなすぎですね、私の思うキャッチコピーは。 人間の創り出す芸術と大自然の融合 ヴァンデの、フランスの壮大かつ過酷な歴史を余すところなく再現 「狂気の泉」 って感じでしょうか(笑) 55ヘクタールの丘あり、森林あり、川あり、泉ありの大地に 自然との調和を損なわないよう最大限の注意を払いながら 様々な設備が並びます。 ガロ・ローマ時代の大円形闘技場では、ローマ王を恐れない敬虔なキリスト教徒剣闘士(グラディエーター)の生きる様をストーリーを載せて再現。 ライオンの出現やあわや!な演出に手に汗握ります。 屋外大劇場の一つでは8世紀、フランス大西洋岸を脅かしたバイキングの攻防を描いた舞台劇が。 水中から突如現れる巨大船!!や火を吐く大地!!に目が離せません。 …バイキングはスカンジナビア出身の海賊。 南仏に住んでいると8世紀以降に勢力をつけたサラセン人(アラブ人)による南仏襲撃、十字軍の攻防、遠征が語られますが、 大西洋にも侵略の危機があったのだなと思い出しました。 人間の歴史って争いの歴史なのですね…。 別の屋外大劇場では14~15世紀、英仏100年戦争におけるジャンヌ・ダルクの活躍を。 こちらも想像を絶する舞台装置に度肝を抜かれます!! …ちなみに地元の人々は彼女のことをジャンヌ・ラ・ロレーヌJeanne la loraine(ロレーヌ地方のジャンヌ)と呼びます。 ジャンヌ・ダルクJeanne d'Arcの呼称は地元ではない人間によって付けられ一人歩きしたもので、地元の人間からしたらマイナスイメージなんだとか。 コメディフランセーズを思わせる屋内オペラ劇場では17世紀リシュリュー宰相時代の華々しい世界を。 美しいドレスにダンスに…まではよくある流れですが舞台に馬が!何頭も!そして光と水のコラボレーション。…屋内ですけど!!?? どのショーにしろ、発想と仕掛けがすご過ぎで言葉をなくします。 特筆すべきは段取りの良さと管理の徹底。 パンフレットは毎日時間帯の変わるショーのため毎朝14000人分を用意。 ゴミ箱は2~3m置きに設置、すべて分別されています。 どこのトイレに入っても紙がある~~!!すごい! 森林散歩道を歩けばどこからともなく素敵な音楽が…スピーカーはなんと切り株風にカモフラージュ。 ところで私たちは一番すごい!と言われる夜のショー、シネセニCinescenieをまだ見ていません。 舞台は23ヘクタールにも及び(それ舞台なんですか?汗)、 ヨーロッパ一を誇る出演人数(1200人)、観客数(1千万人…どんだけ?)、 エキストラは熱意あふれるボランティアから成り立ちます。 こんなことが可能なのは、このPuy du Fouの団体が、実は企業ではないからなのです。 この団体の実体はなんと非営利公共団体、アソシエーションでした。 毎年、ディズニーランドを上回る利益を上げながら、翌年の設備のリノベーション、スタッフ・キャスト、売店員などにお給料を出しているんですね。 恐らくフランス国内では最大規模のアソシエーションでは?? 「雇われている」感覚がないフランス人ほど最強なものはないなぁと常々思います。 みんな好きだから情熱を持って取り組めるのですね。 1日ですべて回るのは不可能、少なくとも1泊はすべきです。 敷地内には宿泊施設もあり、体験済みの友人家族いわくテーマに沿った素敵な内装で快適だったとのこと。 開催時期は5~10月、12月のノエル時期。 ノエル時期はキリスト生誕にちなんだショーを開催。 こちらも友人家族いわく、一見の価値ありだとか。 最後に、pidooからまとめ。 やればできるじゃん、フランス人!! フランスはやはり芸術の国でした! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.30 06:31:53
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