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カテゴリ:ありえない話
最近立て続けに2回も学生の物乞いに出会いました。 「物乞い」と言うと不衛生な身なりの年配の方を連想し、実際に都市部にはたくさんいますが。 私が今回出会ったのは2回とも、流行の衣服に身を包んだしかも学生でした。 「物乞い」という言葉が全く当てはまらないので勝手に命名します。 「ソフトかつあげ」というのはどうでしょう? ・・・なんだかソフトクリームとカツ揚げがセットメニューになったようで美味しそうですね・ ちなみにフランス語ではRacket。辞書でみると「ゆすり、たかり」と出てくるのでやはり凶暴なイメージですが、 私が遭遇したのは否定の選択肢もある、提案のようなRacketです。 じゃあやはり物乞い?う~~~~ん。 命名は後日にするとして、一部始終を紹介したいと思います。 1回目に遭遇したのはショッピングセンターの密集する日中、人通りも多い中でした。 それはもう、明るく 「1ユーロ(約100円)ください!」 と学生らしき女子が二人、カンパを募るかのように道行く人全員に声をかけていて、その意図がつかめず気になったものの、娘と一緒だったので足早に通りすぎました。 そして2回目の今日も同様。 「マダム!1ユーロ欲しいんですけど!」 と走ってやって来た女の子は流行の洋服に身を包み、髪型もお化粧もばっちり、恐らくメガネもどこかのブランド物でしょう。 共通点は恥ずかしげもなく、世間をうらんだ感もなく、堂々としているのですね。 「1ユーロください」をそのまま「今何時ですか?」にかえても全くおかしくないあっけらかんとした感じです。 私は特大クエスチョンマークを先日の二人組みに出会った時から抱えていたのですぐに「なんで?」と聞き返しました。すると 「バスに乗りたいけどお金がないの!1.40ユーロなの!雨で帰れないの!」 と、信じられそうなことを言います。 年は全く違いますが一人娘がいる母ですので、そういうこともあるのかなぁと、 「今回だけよ」と、「毎日会う相手でもないのに」と一人突っ込みを心の中で入れながらお財布を見ると、ちょうど1ユーロがありませんでした。 女学生は「ああ残念!」とその場を立ち去り、別の通行人に声をかけようとしています。 そこで変な親心がわいてしまい、 「一緒においで。パンを買うからそのお釣りを渡しましょう」と言ってしまいました。 びっくりして付いて来る女の子。歩きながら年齢を聞くと「17歳。」 「朝から雨なのになんでバス代持ってこなかったの?」-「ええ、まあ・・・」 「家は?」-「ラ・クロウ。(隣町です)」 「学校は?」-「・・・」 で、この辺りからなんだかバツの悪そうな顔になり、おもむろに 「ああ、しまった!すみません、マダム、ちょっと用を思い出して!」と走り去ってしまいました。 ・・・。 ということでやはりウソだったのですね。。。 悲しい。。。 今日の彼女も、先日の二人組みも、フツウの家庭でフツウに、お金には不自由なく育った階層であると思います。 なのに。だから? 親におこづかいをもうせびれない。→誰かくれないかな~? という短絡思考を実行に移したのですね。
裕福な時代に生まれた子供たち。 この先どうなっていくのだろうと年老いた老人のようなことを思ってしまったpidooでした。
それはともかく、3度目の正直。 次回またソフトかつあげに出会ったら(もうこの名前で馴染みましたね・笑)身上調査をしてみるのは有効だなと思いました。 最近の子供はフランスでも中学生くらいから各自携帯電話を持っています。 「携帯電話ないの?」 「親に電話してあなたに交通費をあげても良いか聞いてみるから電話番号教えて」。 「一緒にバス乗り場まで行きましょう、そこで払ってあげるわ」と言うのも良いですね。 家が近くなら「じゃあ送ってあげるわよ」も良いかもしれません。 あ、もちろん今日みたいなかわいらしい女の子が限定ですけど。 人相の悪い男の子が相手だと身の危険を感じるのでお勧めではないのですが。
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Last updated
2012.11.29 06:27:46
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