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HONEY PIE'S SILVER SHELTER

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Oct 18, 2005
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カテゴリ:ぽっぷんろっく
@ blues Alley

何年ぶりだろう?ライブハウスでロックを聴くのは。
バンド名は“ファンク”を冠しているが、あっし的には、ロックだった。
これぞロック、どーにもロック、しかもハードロックルーツに聴こゆる。

というのも、レインボウファンだった時期はあるが(笑)
フュージョンには馴染まなかった・・・
ウェザー・リポートをフューにカテゴライズしないとした場合の話で、
つか、ジャンル分けはどうでもいいんだけど、特に日本のはわからん・・・
ので、そう聴こえるんじゃろう。
フュージョンファンの方々にどう聴こえるのかは、皆目わからないながら。

何がロックって、ドラマーの衣装が、まず、ロックだ(笑)

えーと、パツ金ソバージュのロン毛に赤のパンツだったな、確か。
1st は腹見せピチピチTシャツ、2nd はすけすけレースのベストで肌見せ、
これが、また、よく似合う、稀有なドラマーさんで。

この手の「格好がロック」ってね、下手な人がやる分には笑えるのだ。
ロックファンなだけで、着たい!という気持ちは十分理解できるし、
自身へたれとして、しみじみ微笑ましく共感しちゃう。
あっしはみてくれ込み、醸し出す雰囲気込みで表現だと実感している現グラムファンだし、まー、基本的に派手好きなのでね。
でも、それ的格好を、本物のがっつりミュージシャンな方がしてると、

ひれ伏す(笑)

あっしはドラムのことは皆目わからないが、好き嫌いだけはある。
このところ、チーチキしながらも3回同じフレーズを叩くことがない、
みたいな、ジャズのドラムばっかり聴いていた耳に、
これは、妙に、新鮮でもあり、懐かしくもあり・・・どっちなんだ?

まず、音量が違う。
PAで可聴域の限界、多分、生の音出しもマックス(笑)
バスドラが直接、心臓の鼓動を無視して、ばすばす体にくる音量。

でも、鍵盤やらがあなざわーるどを造っている時、
それをうながして拡張するかのような、シンバルのアドリブとか、
控えめなタムの音なんか、ジェントルで美しく。

タルさの微塵もないプレイ、最大限のかっちょよさを追求した複雑なバターンをびしびし決めつつ、それにおかずを入れる。
そう、おかずは飯を旨く食うためにある。
塩かけただけでも旨い銀シャリで、好物の新鮮なウニを食うのは、
極楽だぜっつう感じで。

あら。比喩が下賤でわかり難い・・・
いいプレーヤーって上手いのは当然の事として、
美味い演奏をするんだよなー。

この日は、これと全く逆方向からロック魂を感じる出来事もあった。
ギターさんについてです。

地味ですよ地味ー、演奏以外は(笑)格好も容貌も(ファンの方へ、すいません
ブレイクタイムにお会いできた六感さんも同じ印象をもたれたようで、
着るものだけでもどうにかしたらいいのにねーっ、うんうん、ねーっ、ってお話しました(笑)が。

2nd に至って、なんつうんだったかなー、忘れたが、
多分インプロビゼーションタイプの長いソロのある曲あたりから、
この人は、動き出した。
それが、とっても、ロックギタリスト仕様(笑)

例えば楽器を腰で支えて、背を反らしつつ上向く、とか。
鍵盤とのパトルのときは、モニタースピーカーに片足乗せつつ寄り添う、とか。
右手でフレットをハンマリングする“あの”技出したかと思ったら、
トレモロアームできゅいーんといって、エクスタシー面!とか。

このアクションとて決して派手なものではないのだが、だからこそ、
心身から湧き上がるような必然性すら感じさせるギタリスト的動き方(笑)

この人作曲とのアナウンスがあったと思うが、
Toto の 1st の一発目、Child's Anthem におけるたからかで伸びやかなルカサーぽい前半に続いて、
リッチーがインストで演奏した Still I'm sad かすめていく・・・どんなんだか、全然わからないな、これじゃ・・・のとかあり、

へへ。この人、根っからのギタリストなんだな、ロックのっ!

都立高の2級上に、その当時すでにスタジオの仕事をやっていた先輩がいた。
あっしのクラスメートだった左利きのピアノ弾きが(こいつはわけありでダブり1年生を2回やったので)一緒にバンドを組んでいた縁で、
文化祭のロック向けに用意された教室まで、聴きに行ったのだが。
この先輩は、歯でギターを弾く技をも習得済みの、今考えてもすごい人だった。

名前も覚えていないそのものすごい先輩は、見てくれ完璧秋葉系で、地味。
当校最高のブルーズかませるロック・バンドは、千鳥格子のもっさりしたブレザー・・・都立でも制服あるとこはあるんですのよ、つか、偏差値バレバレかもしれ、うわっはっは・・・のまま、無造作に演奏し。
それがまた、えらく、かっちょよかった。

ここのピアノは、3年生になって免許をとった途端、ジャガーを乗りまわすという暴挙に出る程の派手好きだったのに(笑)ライブは制服。

驚いたあっしはピアノ弾きにいろいろ教えてもらって、以降、
ジミにどっぷり心酔し、ストーンズの良さもわかるようになったものである・・・

などと、私的な出来事をば思い起こさしむる、この夜のライブだった。
あえて調べはしませんけれども、
こりゃ、確実に、同世代だろうと思った、このバンドの人達。

どの世代にもあるんだろう、聴くとわかるこの同世代感。
それぞれ生まれた時代によってテイスト、ブレンド、紆余曲折、進取ある中で、ストレートのストライクがくる、
古田捕手、よくぞそのサインを出してくれましたって感じ。

いや、でも、あれだ、同世代でも少数しか共感してくれないかもしれんな。
上手いバンドほど、こぞってカシオペアのコピーしてた世代だからなぁ。
ブルーズ系かまされてしまうと、なんだか行けない世界だったしなぁ。

ともあれ、姫。教えてくれてありゃーとー。トラバしちゃうぞぅ。
と思ったら、できませんでした、とほほ(泣)


(Ds)jimi橋詰
(G)米川英之 
(B)石川俊介 
(Key)中道勝彦





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Last updated  Oct 21, 2005 01:05:51 AM
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