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カテゴリ:斜め読みの時間
【 恋愛論 / 吉行淳之介 】角川文庫 '74
これは自分で買った本ではなくて、多分親のどちらかが・・・ いや、わからんです。 百円とかで古書店の溜まりにあって、いろいろに紛れて買ったのかもしれ。 どういう形でこれが書かれ世に出たのか、全然わからないし。 雑誌や(まさかの)新聞の連載なんだろうか。 作者はプレイボーイ(死語)の誉れ高いおっとこまえ (というフレコミ、あっしは好みのタイプではない) うちの父親より一世代以上古い人なのだから、 勘違いが甚だしいのがあたりまえなのだが、 それをもスルーさせ、読まされてしまうは、筆力のせいか。 多分、今の男性も、おおまかのところは変わっていないせいか(笑) 吉行さんは「液体をそそがれる」体の構造だから女は受身と言うのである。 それゆえ「受身であること」を「女らしい」こととする。 なので女性の人生の行動すべてにわたって、受身が幸福であると論ずる。 この、論理展開! いくら昔の男でも軽いエッセイでも作家たるもの、こりゃーやっちゃいけないだろ。 確かに、繁殖の行動において、実にその一点においてのみの風景で、 女は受身のように見えるが。それだけのことじゃないのかな。 一番引っ掛かったのは、その当時に存在したスエーデンの局部ノーカット写真集を例にひき、スエーデンではそのモデルが結婚に際してなんのデメリットも持ち得ない・・・それがほんとかそうでないかは、あっしにはわからないが・・・として、 それが事実ならば、処女の価値と、強姦がなくなると豪語しているところだ。 ヴァージンに価値を見出すのは、もともと男性のみだろう。 もしくは、男の思惑を前提にした女の売り。以外になにがあるんだ? そりゃ、基本的に男の都合なんですよ(笑) 社会的経済的囲い込みをとっぱらったおなごの本意は、 別の所にあるだろうて。 他の男の種でない俺の子供を生む、とか、穢れていない、とか。 穢れの感覚はなんとなくわかる気がするけれども、 そりゃ、こっちも同じっすよねー。 ヤリチンは、生理的にゃやっぱ汚れっすよ。エイズ以後は特に。 強姦がなくなるという意見に至っては。 呆れてものが言えない。 それが後の結婚のデメリットになるから、強姦されたくないのではない。 それは、貞操の問題ではない。 殺される、という恐怖そのものだということが、 彼らにはわからないらしい。 男は、少女であったことが一度もないからこんな暴言を吐けるのだろう。 それは、性行動で受身であるからではない。 体が小さく先天的に筋肉は弱く、狩られる立場であったから。 肉食動物に対する、草食動物のようなもの。 だからといって、餌になる動物に「受身が幸せ」と言えるか? だから男が性器を露出して外を歩いているだけで、 かつて少女であったすべての女性は、心から嫌悪するものである。 つわものは、笑うだろうが。その矮小さを。 社会全体がフリーセックスとかスワッピングを許容したとしても、 強姦はなくならないだろうね。 男性性自体が、攻撃の要素を内包する以上。 刑務所に服役する人間の9割は、男性であるそうで、云々。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 30, 2005 12:54:23 AM
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