HONEY PIE'S SILVER SHELTER

を、今日からまた始めた。

やろうやろうと思いつつ、聴く度に挫折するのでちっとも進まない。
片付け終える前に、テープデッキが逝くんじゃないかと危惧している。
躊躇なく捨てられるものはとっくに捨てているのだから、困難な作業だ。
今回はキーワード設定した。
↓
身辺整理。

いろいろな意味で冗談ではなく、以下、取り組みの記録となる、はず。

一本目。

「 Someday 」　　佐野元春

A1 Sugertime
2 Happy man
3 Down town boy
4 二人のバースディ
5 麗しのドンナ・アンナ
6 Someday
B1 I'm in blue
2 真夜中に清めて
3 Vanity factory
4 Roll'n roll night
5 サンチャイルドは僕の友達

ＬＰから録音したもの。源盤はもう手元にない。

昔の音楽好きはＬＰを劣化させたくなくて、
誕生日とかクリスマス、正月などのイベント時以外は、
わざわざＬＰからカセットに一旦落としたものを聴いていた。
普段使いはカセットだった人って私等の世代は多いと思うんだが、
いらっしゃいます？

ああ。この後、あんなにすぐに大々的にＣＤが席巻すると知っていたら。
ＬＰから直のいい音で、
毎日擦り切れるまでがんがんがんがん聴いてただろうに。
もったいないことだ。

ＬＰってほんと音いいですよね、
サージェントなんかＣＤより良かったもん。
ユーリズミクスとかシンセが普通に使われる時期になり、かつ楽曲によると、
ＣＤの方が美しく聴こえるようになったけれども。

ＣＤもね、最初は半永久的とか言われていたけれども、うそばっかり！
結局普通に腐るんじゃん（笑）
まあ、バックアップとっときゃなんとでもなるところは違うけど。

「 Someday 」はＣＤで買い直していないんですけれども、
捨てます。

このアルバムは廃盤になることはないだろうから、いつでも買えるし。
今だからわかることもあり。

元春はこのアルバムから、もうすでに迷走し始めている。
もう一作だけ、せめてこのアルバムまでは、
銀次を頼った方が、出来はよかったんじゃないかと思う。
将来的にもためになったような気がする。

伊藤銀次は、狙ってやる以外には野暮をしない人で。
「ハートビート」までの音造りは、銀次のセンスなんだよね。
銀次の狙い通り、シンプルで、熱っぽく。
コステロとかゼムとかのかっちょよさを作っちゃえる人だから。
元春という逸材に逢って、ディレクターとしての銀次の才能は、
全開だったよねー。
残念ながら本人がメインになると、そういかないところが皮肉なんだが（笑）

元春の最大のヒット曲である「 Someday 」は、
そら勿論いい曲なんだけど、
そう、私は新宿のルイードでこの曲を初めて聴いたし、
思い入れもたくさんあるんだが、
どうしてこんなにノスタルジックでフィル・スペクターなのか、
つうか、どうしてこんなに大瀧詠一寄りなのだ？と。
今となっては疑問に思う。

「モリスンは朝、空港で」とか「グッドバイから～」あたりの、
ＸＴＣ路線も充分いける才能なのに。
正確な音程が取れなかったにもかかわらずどこまでも疾走する歌唱に、
サムディのスゥィートなメロディとアレンジは、
やっぱり似合わないんでわないかいね？（笑）

「ハート・ビート」以前の方が、歌詞は超ロマンティックなのに、
音的には甘さを抑えてて、かっこいいんだよねー。
銀次のおかげだよね。

この後、うっすらと流行った「ヤング・ブラッズ」が、私、嫌いで。
元春なりに、←ここは重要、あくまでも元春なりに、なので、
世間の流行とは違うところがあれだが、
売れ線を追及したような楽曲よね。
「No Damage」にはいってたインストのハローグッバイバージョンは、
ポール・モーリアばりに何かに徹してて、
逆に好きになれるんだけども・・・

そこそこ売れましたよ、ヤング・ブラッズ。
ランク・インしたらザ・ベストテンに出るっ！て本人が言ってたもん。
でも、残念ながら、最高順位が１１位だったんだわね・・・

いまの音楽趣味からいくと、このアルバムはこの先聴かないと思う。
ノスタルジックになったときにカラオケで歌う以外は（笑）


元春には、いろんなことをたくさん教えてもらいました。
私の、真性アイドルです。
元春のおかげでなまじポップな洋楽とかをズブズブ聴いてしまって、
そのあげくジャズヲタにまでいってしまって、
結果的につっこみ等が厳しくなってしまったとしても、
それはすべて、
貴方のせいなんですから。

つか、愛してます。

どうにも変わらないです、

思春期の刷り込みですし（笑）