のらりくらりと・・・あくせくと・・・

チャ・テヒョンがこの撮影後すぐに結婚して話題を集めたし、年齢的ギャップのある高校生役をどう演じてるのかがすごく気になっていたので、上映を楽しみにしていた作品でした。
なんと言っても、日本で大ブレイクした「セカチュー」のリメイクでもありますしね。

この「セカチュー」、偶然なのですが、本屋さんで山積みになり始めた頃になんとなく原作を読んでしまっていました。その後、話題についていこうとドラマも映画も見たのですが、どちらもかなりのお涙頂戴ものになっていて、違和感ありました。もう随分前のことなので、その時の印象しか残ってはいないのですが、私の中では原作は文体からしてももっとさらーっと読める淡淡としたピュアな純愛ものだったような気がしていました。

ドラマも映画もかなり話題になりましたので、成功なのでしょうが、私としては、どちらも高校生の主人公と大人になってしまってからの主人公の姿にギャップがあり過ぎで、ストーリーの流れが感じられなくて違和感を感じました。違う俳優が演じるわけですから仕方が無いことではあるのですが、そこで気持ちがすっかりリセットされてしまって・・・。

で、この韓国リメイク版。以上の２つの点においても、私の中では◎でした。
とっても美しい風景の中に、清々しい若さが漂って、見ていてとっても気持ちの良い作品でした。前半の２人の恋が育まれていく過程の方に重点をおいて描かれているので、そう感じるのだと思います。チャ・テヒョンの映画らしい、随所に笑いの有るシーンもあって、それが後半の涙の部分をより引き立ててる感じですね。
ただ、後半のヒロインが病気になってから後は、案外あっさりした印象の描き方だったので、お涙頂戴ものを期待してしまった人には、ちょっともの足りないものになってしまったかもしれません。

そして、気になるチャ・テヒョンの高校生役。画像を参考にしてください。ストーリーに入り込んでしまえば問題なく高校生として何の違和感も感じません。だだ、シーンシーンよって、「ん？」っと思うカットがチラホラするのは確かです。特に斜め後ろからのカット、横顔の顎のラインから耳の後ろ首筋へのラインに年齢を感じてしまうのです。ストーリーとしては、過去と現在がすっきりつながっているので、高校生役にはちょっと無理は感じますが、まぁ、許せる範囲ですよ。

ソン･へギョは、思ったよりすっきり細くなっていて驚きました。それに殆どスッピンに近い薄メイクのようでしたが、とってもキレイでした。

涙は出ませんでしたが、全体に韓国らしく上手くまとまっている作品に仕上がっていると思いました。

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