カテゴリ:ぴかままの台所&ダイニング
ドイツには、地方によっていろんな名前で呼ばれるジャムドーナツがあります。
真ん中に穴はあいてなくて、日本のパン屋さんで言うと、まん丸いカレーパンみたいな見てくれです。でも表面には砂糖がまぶされていたり、アイシングがかけられていたり。 名前は、おそらく最も広い範囲で使われている言葉は「Berliner ベルリーナー」ではないでしょうか。南のほうに行くと「Krapfen クラップフェン」と呼ばれるようです。 Berliner、なんて呼ばれているのに、肝心のベルリンではそうは呼ばれません。「Pfannkuchen プファンクーヘン」と呼ぶんです。 この「Pfannkuchen プファンクーヘン」という言葉、他の地方に行くと、いわゆる平べったいパンケーキを指したりするので、紛らわしいことこの上ありません。 中に入れるジャムは、ベルリンでは「Pflaumenmus プルーンのジャム」がスタンダードなんですが、もちろん普通にあるいろんなジャムが入った物が売られていて、中身がわかるようにそのフルーツのかけらがちょこんとデコレーションされていたりもします。パイナップルのジャムの入ったやつなんかも結構美味しいですよ。ジャム以外だと「Eierlikör エッグリキュール」で風味を付けたカスタードクリームなんてのもありますし、ロシアンルーレット式に唐辛子ペーストを入れたのを作ったりすることもあるようです。苺ジャムとか、ローズヒップのジャムがスタンダードという地方もあるそうです。 生地はイーストを使って作るパン生地。食事パンよりもちょっと甘めに作る、菓子パン生地です。薄力粉にベーキングパウダーの、いわゆるアメリカンドーナツの生地と違って、もっちり系に仕上がっています。 ベルリンに住んでいた頃は、これはパン屋さんで買う物で自分で作ったことはなかったのですが、でも、当時食べた中で一番美味しく感じたのは、実は友人のお母様の手作りのものだったのです。考えてみたら、材料は全部揃ってる。ジャムを入れる方法さえクリアすれば、簡単に作れそうです。 調べてみたら、ジャムは後から注入する場合が多いようです。そういえばパン屋さんで買った物も、横腹からジャムを注入したらしい穴があいていました。首の長い口金を使って、絞り袋で入れていくのだとあちこちに書いてありました。 首の長い口金ねえ…日本でも買えるのかな?どんな用途として売られてるのかな? と思ってこれも検索してみたら、シュークリームを作るときのクリームを注入する口金として売られているのがわかりました。たまたま大型スーパーに寄った際台所用品売場を通りかかったので覗いてみたら、ありました! 絞り袋はこのあいだ生クリームに付属していた使い捨てのをいくつも持っています。 パン生地は、もちろんホームベーカリーに働いてもらいます。卵や牛乳を入れた菓子パン生地、牛乳を切らしていたのでヨーグルトとホエイを使いました。その生地1斤分を6つに分けて丸く成形し、オーブンで第2次発酵。それを鍋に油をはって揚げます。 随分大きなのができてしまいました。ちょっと焦げちゃったかな(苦笑)。 中身は、去年たまたま見つけてジャムにしておいたプルーンを使います。 まるまるひと瓶使って、4個分にしかなりませんでした。残り2個には、ドイツで買ったアプリコットのジャムを入れました。 表面にはほんのちょっぴり、グラニュー糖をまぶしてみました。 なかなか美味しくできました♪ サイズがちょっと大きすぎたので、今度作るときには1斤を8つに作ってみますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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