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テーマ:子供の病気(2173)
カテゴリ:お嬢の闘病記録
かんこが、遅い昼食を食べていたところ、家の電話がなりました
園の先生からでした。 「お嬢ちゃんがお熱をだしまして」 えーーーーーー?! 「午前中、お友達とのかかわりの中で自分の思いが通らないと涙を流したりして、様子が少しおかしかったので、注意していたのですが、お熱はなくって」 「はい」 「それが、給食もあまりのどに通らない感じでして、そしたら体が熱いことに気づいてお熱を測ると、38度4分に。」 「38度!?」 「今からお昼寝に入る体勢なんですけど、おうちでゆっくり休んだほうがお嬢ちゃんも落ち着くだろうし、よろしいかと思いましてお電話したんです。」 「わかりました!! 今すぐ迎えにいきます!!」 ―――やっぱり体調が悪かったんだ 実は、今朝、登園の支度をしていたら やたらと「寒い~寒い~」とかんこに絡みついてきていたお嬢。 すっごい冷え込んだ朝だったからかな~ しばらくお嬢の体をじーーっと抱っこしていたら、 お嬢も落ち着いたようで笑顔で「おあつまりに送れちゃうよ」と言い出したので、 いつもどおりに登園したのです。 園への送りの車の中でも、機嫌は悪くなくって、おしゃべりがとまらないくらいでした。 ―――でも、、、あの「寒い」、体調不良の前兆だったのかも 園に送り出したことを大後悔しながら、いそいで迎えに行きました。 園につくと、みんなお昼寝のベットに寝ていました。 お嬢もその中の一人でしたが、先生がかんこに気づいて帰りの準備をして、お嬢の体を起こすのが見えました。 と、途端に、先生の動きがあわただしく・・・ 「?!」 どうやら、お嬢、嘔吐したようです。 お着替えも済ませて、目に涙をいっぱいためたお嬢が、先生に連れられて部屋から出てきました。 「母ぁ~・・ははぁ~・・・」 「しんどいね。うん、うん、おうちに帰ろうね」 お嬢を抱っこして、その熱さに心配とさっきの後悔があふれました。 「朝に寒いといっていたのも、やはり体調が悪かったんだね。休ませてれば良かったかな・・・」 「こどもの熱は急に上がるものですから。午前中はお熱もなかったですし、ずっと室内でしたから、大丈夫だったと思います。」 「そうですか。ありがとうございました」 「お大事にしてくださいね」 先生の言葉に少し救われながら、お嬢を車に乗せて家へ帰りました。 うちについてからも、食欲がないお嬢。 水分補給のために、スポーツドリンクを飲ませたところで、眠り込みました。 1時間ほどの昼寝。 昼寝から覚めたお嬢は、かなり機嫌もよく、 「お嬢ちゃん、給食をげーしちゃった。Zくんが『あわあわや~』って言ってた」 などと、おしゃべりも絶好調 検温すると、37度4分。 リンゴも用意した4分の1個をぺろり。 かんこ、一安心していました それでも、やはり体がしんどいのか、布団におとなしくしているお嬢。 テレビを見たがったので、体をおこして「いないいないばあ」などの教育テレビをつけてやることにしました。 調子よく見ていたお嬢。 ところが、6時前のこと。 お嬢の様子が少しおとなしすぎるのと、頬の赤みが増しているのが気になって、体を触ると熱が上がっている様子。 頭に氷枕をして、検温しようかと思ったときでした。 お嬢の目がどこを見ているわからない状態になり、表情がこわばって、手が大きくビクンビクンと震えだしました。 「!!!!」 覚えがある様子にかんこ衝撃 ―――痙攣だ!!!! とっさに、以前おこした熱性痙攣を思い出しました。 「お嬢!!お嬢!!お嬢ーーーー!!!!」 何度も名前を呼んで読んでも、お嬢の反応はなく、みるみる唇が紫色になり、口から泡のようなものがでてきて、数度、ぐぐっぐぐっっと吐きそうな様子をみせました。 吐いたものが詰まっては大変と、体を起こして 「吐いて!お嬢!吐き出して!!」 と吐かせようとしましたが、今回は吐くこともなく、 あとは、手足がまったくだらんとして力なく、抱き寄せても人形のように反応がまったくない状態。 目は見開かれたまま、かんこを見ることもなく、表情は固まったまま。 もうかんこパニックです。 「お嬢!お嬢!お嬢!!」 お嬢の体をだきしめて、名前を呼び続け、台所や居間を走り回るしかできませんでした。 長く感じた時間でしたが、たぶん1分~2分くらいのことだったと思います。 ようやくお嬢の目がかんこを見たのがわかりました。 「お嬢!母がわかる?わかる?」 口は開かれませんでしたが、お嬢が小さくうなずきました。 意識がもどった!! もう泣き出しそうなくらいホッとして、お嬢の体を強く抱きしめました。 でも、まだ、だらんとしたままの力のない体と手足。 そして、このあとがどうなるか、という不安が一気に押し寄せて。 そして、救いを求めて、K小児科に電話しました。 時間は、もう診察時間がすぎた6時05分 ―――おねがい!!出てください!!助けてください!! 必死の思いでコールしました。 出た受付の女性に、熱性痙攣を起こしたことを伝え、どうしたらいいのかわからない、不安で仕方ないことを告げました。 「今からこちらへきてください」 ―――ありがとうございます!!! 保険証と診察券をにぎりしめ、お嬢をかんこの半纏でくるんで、家の電気もそのままに火の元だけを消して飛び出しました。 病院について検温。 熱は40.2度まで跳ね上がっていました 観察室に通され、ベットにお嬢を寝かせて、看護師さんに経緯を説明。 「痙攣のときは、抱き起こしたりせずに、横にしたまま、顔を横にして、嘔吐物がつまらないようにだけしてね。」 「あぁ・・わ、わかりました。気をつけます。」 そのうち、お嬢はかなり意識もはっきりしてきて、 診察のときには、ベットからかんこのほうへ手をのばしてずっと握り続け、顔をこっちに向けていました。 先生もその様子を見て 「うん、今はしっかり意識があるね。大丈夫だね」 と優しく声をかけてくれました。 一度下がっていた熱が急激に上がったための痙攣だろうとのこと。 その急激に高熱になった原因は、と診察が始まりました。 インフルエンザを疑うけど、園でも流行っている様子はないし、 チーがかかってたり、園で流行っている胃腸風邪では、こんなに熱が跳ね上がることはないし・・・・・・ お嬢ののどをみた先生が「あれ?」と声をあげました。 「ヘルパンギーナ? 今の時期に珍しいけど、すごい典型的なものがあるよ」 かんこものぞくと、のどにポチッと水泡が見えました。 「園で誰かかかったってききましたか?」 「いえ、聞かないです」 「どこでもらったんだろうねぇ。」 「ヘルパンギーナって夏風邪のですよね? この子も夏、もらってきましたけど」 「そう。夏のだけど、今の時期も2週間に1人くらいはいるんですよ。珍しいんだけど」 「2週間に・・・1人になったわけでしょうか」 「うーん、まだ1個だけだから、確信はできないけど、可能性はありますね。ヘルパンギーナなら急激な高熱も納得できます。なので、インフルエンザの検査はしなくていいようです。」 そういえば、「給食もあまりのどに通らない感じでして」って先生がいってたっけ。 これもうなずけるか・・・ 今からが、どこの病院も開いていない<魔の空白時間帯>になるので、再び痙攣がおこるのも心配ということで、その場で痙攣止めの座薬を投与してもらいました。 そして、15分間。 観察室で様子を見て、そして、最後に熱さましの座薬を入れてもらい、診察終了となりました。 ―――K先生、本当にありがとうございました!! 再びの痙攣で、再びK先生に助けてもらいました。 家へ帰る途中で、お嬢は薬も効いてすやすや眠り込みました。 穏やかな眠りに、かんこ、ようやく一安心。 布団に寝かせた後、穏やかな寝顔見ていて、どっと力が抜けました。 そして、痙攣をおこしたときのお嬢を思い出し、 ぞっとして怖くて怖くて怖くて・・・涙が止まらなくなりました。 情けないけど、ポロポロポロポロ・・・ 涙があふれてとまりませんでした。 痙攣のときの恐怖と、 「無事でよかった、本当によかった」と今の安心感で。 その後、夜中1時に目が覚めたお嬢。 すっきりしたようすで「おなかすいた」とおきだしました。 そして、いつもと同じの明るい声でおしゃべり。 本当に大丈夫になったみたい。 よかった・・・ でも夜中3時まで付き合わされて、ヘロヘロです・・・ とても長い一日でした。 <追 伸> 12月15日のクリスマス会、更新しています。 コチラ☆ とっても印象的な会で、かんこ頑張って記事にしたので、 よろしければお付き合いくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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