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カテゴリ:サンチャゴ巡礼2004
■第10日 パラス・デ・レイ~アルズア 27km 10月6日
きょうは村上くんと一緒に宿を出る。 2人連れというのは非常に心強い。 大きな自動車道を歩いていて道がわからなくなった。 ちょうどスペイン人の若者2人も前後して歩いており、「どっちへ行ったらいいんだ?」と迷う。 8時近いがまだ真っ暗だ。 ふつうなら人が出歩く時間ではないが、前方から農夫のおじさんが歩いてきた。 スペイン人の若者たちが巡礼路の方向を聞き、4人で道を引き返す。 迷ったときにスペイン人の巡礼者が近くにいたこと。 そのときどこからともなく地元の人が現われたこと。 ささいなことをとてつもない幸運に感じる。 ありがとう! なにものかに感謝せずにはおれない。 正しい道にもどるととたんに前後に巡礼者の姿が増える。 日の出を迎えても太陽は見えず肌寒い。 道は木々に囲まれた田舎の道をゆるやかに続く。 のどかで気持ちがいい。 これなら30kmでも40kmでも歩けそうだ。 昼前にメリデという大きな町を通り過ぎる。 そこからも田園、森、牧草地帯、草をはむ牛…と、風景はほとんど変わらない。 13時40分、アルズアのアルベルゲに到着。 最後のベッドが空いていた。 これから着く人はキッチンや事務室のマットレスが寝床になる。 ガリシア地方では到着が遅くなればなるほどベッドの確保がむずかしい。 マットのスペースもなくなると、あとからやってきた人たちは向かいにある民宿に宿をとっていた。 宿に着いたあとは判で押したような日課が待っている。 まずシャワー、次いで洗濯。 それが終わってから遅い昼食に。 食事のあとは荷物の整理や日記書き。 あるいは町をブラブラする。 そうこうするうちにまた夕食の時間になる。 村上くんと、彼が出発したときから顔なじみというフランス人の青年シルバンの3人でバルに行く。 サンチャゴまで残り約40km。 あと1泊2日の行程だ。 いよいよサンチャゴが近づいてきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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