ぴろうぶっく

　Ｒちゃんとシェリが出会ったのは、丁度２年前の夏。彼女が３歳の誕生日を迎えて間もない頃のことでした。そして、いわゆる「体験レッスン」は異例なことに、２回行いました。なんせ初回の体験で、Ｒちゃんは大泣き＾＾；）・・・今となっては懐かしい話です。

　そんな彼女も先月５歳になり、レッスンを開始してから丸２年が過ぎようとしています。そして何よりも驚く事は、２年経った今でも、彼女の英語レッスンに対する気持ちが少しも色褪せることなく「大大大好き」なところです＾＾）現に今日も、タップリ１時間レッスンをした直後に、「もっと英語したいぃ～～！！！！楽しかったぁ～！！！」とゴテル位ですから・・＾＾；）

　彼女の英語家庭環境について少しお話すると、きっとスゴク一般的だと思います。ネット上で見かけるお子様は、それなりに何かしら「英語」が家にある方が普通だと思います。でも世間一般的な現状としては、「レッスンを一度離れると、家では何もしない」というご家庭の方が、圧倒的に多いのではないでしょうか？そしてＲちゃんも、その例にもれず、英語に接するのは「レッスン時のみ」です。

　振返れば、２年前は「オールイングリッシュ」なんてありえない不可能な状態でした。なにせ英語で話しかければ話しかけるほど、引いてしまってカチコチになっていましたから・・・信じられません。"What's this?"なんて一言いうのにも、怯えさせないよう細心の注意を払い、「Ｒちゃん、コレ何か分かるかな～！？」という前フリを入れ、間髪いれずWhat's this?と英語で問いかける。褒める事も、英語がメインでしたが、本当に心から喜ばせるために日本語でも精一杯褒めてきました。

　とにかく最初の１年は、「レッスン」と皆さんがイメージするような感じのモノではありませんでした。カードの単語を覚えさせる事＆歌・踊り、徹底的に遊んだという記憶です。「輪投げ」、「宝探し」、「塗り絵」、「工作」、「神経衰弱」などなど・・・。勿論、眠くてレッスンにならない日や何をしてもご機嫌斜めの日には、ビデオ鑑賞で終わってしまったこともありました。

　そして次の年、シェリは会社を辞めて「独立」。でもＲちゃんは、会社との契約を続行して、引継ぎの先生にお任せしました。・・・ところが、問題勃発！シェリは会社のマニュアルどおりに進めることが出来ず、かなりオリジナルなレッスン展開をしてしまっていたために・・・突然のマニュアル通りのレッスンにＲちゃんが拒絶反応ーー；）。その後、Ｒちゃん側も止む無く会社と解約し、再びシェリの生徒として返り咲いたという訳です。

　私事で恐縮ですが、「独立」してからのレッスンは、本当に試行錯誤でした。勿論、今も「絶対コレ！」というモノが見つかった訳ではありませんけどねぇ～。
　
　そしてそんな中、ここ１、２ヶ月で目を見張るほど違ってきたのが、先程から名前のあがっているＲちゃん。「オールイングリッシュ」のレッスンは、１年経たないうちから出来る事もありました。ただ、家庭内に全く「英語」がないＲちゃんには無理か？！・・・と半ば諦めていた「発音」、コレが驚くほどに上達してきたんです。Ｒちゃんのママからも声があがっていたのですが、Ｒちゃんの発音は、シェリがどんな方法をとっても「カタカナ英語」といいますか・・それを脱することが出来なかったんです。でも、今は違います。子音の音が綺麗に出せるようになったんです。（勿論、「聞く力」や「話す力」も、年齢による推測力の発達のためか目覚しく上達しています。）

　彼女と過ごしていて感じる事は、「好き・興味がある」という気持ちは最大の武器なんだということです。

　Ｒちゃんは、「英語が大好き」です。更に、「食」に関連することに半端じゃない程の関心を示します。この「食」への興味こそが、この２年間彼女を支え続けてきたものじゃないかとすら思えます。「食」関係の事項は、大抵の場合、一発で頭に入ってしまうようなんです。そしてＲちゃんの将来の夢は、勿論、・・・「コックさん」です＾＾）笑。「継続は力なり」！！ココまで辿り着くのに、最短距離を走ったかどうかは定かではありませんが、ドップリ日本語に使った状態が続く中でも、これ程の成果を感じる実感できるのは、本当に幸せな事だと思っています。

　この２年、幼児のプライベートレッスンを中心に英語講師をしてきて断言出来る事は、「プライベートレッスンには、向き不向きがある」＆「プライベートレッスンは、他の生徒と同じレッスンには成り得ない」という２点です。