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ラクダ隊商隊長の西方見聞録

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ラクダ隊商の隊長

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2007.12.03
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前回に引き続きデリ・ハットに出ていた物売りのお話しです。

園内を歩いておりましたら、どこからか弦の調べが聞こえて来ました。そしてその音の出所を探してみると、このおっさんでした。

このおっさんはご覧の様にごくフツーなイデタチなのですが、手にした小さな楽器を巧に操り、時に明るく時に切なくメロディーを奏でて行くのです。

もしやその道で名のある方なのでは・・・宮廷楽士の末裔でしょうか。

それよりその楽器はなんなのでしょう?

おっさんの奏でている楽器をよく見てみると、それは弦が一本きりの胡弓もようなものでした。
作りはしごく簡単で、本体は紙を貼った素焼きの器で、その器の一部に穴を開け、平たくした竹の棹を突っ込み、ハリガネの弦を張っただけのものです。
弓は反らした竹に、これまた細い竹を張った「総竹製」というものです。
そんな簡単な楽器なのに、ちゃんと演奏できてしまうなんてすごいじゃないですか。

さっそく私もひとつ買いました。
いくらだったか忘れてしまいましたが、たぶん日本円で100円ちょっとだったかと思います。


ところが、日本に帰ってきて荷を解くと、楽器の本体に貼られた紙に大きな穴が開いてしまっており、演奏ができなくなっていたのです。実に残念です。

しかしまあ、こうしたものは売ってる人みたいになかなかうまく鳴らせないというのが常なのでありますので、弾けない理由ができたことは返ってありがたかったのかもしれませんねえ。

​​​​​​​​現在インドの話題は「ラクダ隊商パインズクラブ」にて更新中です!​​​​





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最終更新日  2017.09.13 09:40:30



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