ラクダ隊商隊長の西方見聞録

ここはニューデリーの中心地コンノートプレイスのすぐ近くにあるシャンカール・マーケット（インド風の発音では「シャンカール・マルケット」）です。
このマーケットは巨大なロータリーであるコンノートプレイスから東側に突き出た道沿いにあるのですが、その道の両側は完全に駐車場と化し、いつも買い物客の車で込み合っています。

さて、そんなぎっしりと車の並んだ隙間から商店街に入りますってえと、そこには歩道に沿っていくつもコの字型の「引き込み店舗スペース」があるのです。つまり上から見ると櫛歯型になっているというわけです。

で、そんなコの字のひとつが上の写真なわけですよ。
ここは完全に袋小路になっていて、その奥へは行けません。
この写真の場所を含めてそれぞれのコの字には10あまりの小さな店がひしめき、その通路部分にも商品を置いたり看板を出したりしているものですから、そりゃあもう混沌とした雰囲気になっています。
ほとんどの建物は二階建て構造になっていますが、たいてい店舗は一階部分だけで二階は倉庫として使っていて、さらに従業員が用心棒代わりにそこに寝泊りしていたりします。

とまあ、なんとも雑然としたインドらしい商店街なのですが、建物自体の作りを見ますと、すべての商店はアーケードでつながっていたり、共有の水道施設（写真手前）があったり、さらにはおしゃれなデザインの街灯があったりと結構いい作りをしているのです。
きっとできた当時はきれいなマーケットだったんでしょうねえ。
でも、こうした雑然さがいかにもインドらしくて、「う～ん、なんかいいなあ」と思ってしまうから不思議です。

えっ？

そうは思えない？

そーかなー・・・そーなのかなー

​​​​​​​​現在インドの話題は「ラクダ隊商パインズクラブ」にて更新中です！​​​​​