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カテゴリ:インド・伝統、風俗、風習
インドでもいまやバイクを運転する際のヘルメットの着用は義務となっております。
ただしターバンをかぶったシーク教徒の人たちは、その限りではないということですね。 確かにあの分厚く巻かれたターバンの上にヘルメットをかぶるとなると、それはかなり大きなヘルメットでなければならないわけで、その姿はまるで交通安全週間などで交差点に立っている、体は普通サイズなのに頭の部分だけやけにでかいという、あの変な動物のぬいぐるみみたいになってしまってちょっとかっこ悪いです。 さて、今回はそんなターバンとヘルメットの関係を述べるわけではなく、インドの町でよく見かけるヘルメットについてのお話しなのです。 まず上の写真をご覧下さい。 バイクを運転しているおっさん(たぶん)、見事にバイクの色に合わせたヘルメットをかぶっていますが、良く見ればヘルメットの表面になにやらぼこぼこしたくぼみがついております。夫婦喧嘩の時にかぶっていて、奥さんにオタマでぼこぼこにされたのでしょうか。 いえいえそうではありません。これは最初からこういうデザインなのです。 これはおそらくゴルフボールをイメージしてのデザインなのかと思いますが、ある程度の年齢から上の方には、かつて便所の片隅に吊るされていた虫除けのボールを連想されることでありましょう。でもたぶんこれはゴルフボールの方の影響だと思います。便所のボールじゃ誰もかぶりたがらないと思うのですが、いかがなものでしょうか。 ゴルフボールの表面のくぼみはディンプルと呼ばれ、そのくぼみがあるとないでは飛距離や方向性にかなりの影響が出て来ると以前テレビの実験番組で見たことがあります。 その実験では普通のゴルフボールとディンプルをなくした(どうやってなくしたのかは忘れましたが)ボールを打ち比べ、その飛距離と方向性を調べたのですが、それはもう明らかにディンプルのあるボールの方が、より真っ直ぐ、そしてより遠くへ飛んだのであります。 つまりこれを簡単に説明すると、ボール表面に付けられたくぼみによって発生した空気の流れが、なんかこうパシーン!ビューン!ストン、コロコロとなるようで・・・・ まあそういうことは理科系の方に任せると致しまして、話をヘルメットに戻すのでありますが、このゴルフボール型のヘルメットをかぶると、空気の流れを変え、速度や方向性を増して、より快適な走りができるのだと思うわけです。 でも、もし転倒したときにヘルメットのあご紐をちゃんと留めていなかったら、ヘルメットは真っ直ぐはるかかなたへ飛び去って行くことでありましょう。 バイクを運転する際にはきちんとヘルメットをかぶり、安全運転に努めましょう。 でないと墓穴にホールインワンしちゃいますから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.09.13 09:47:41
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