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カテゴリ:インド・伝統、風俗、風習
日本ではほとんど見かけなくなった踏切り番ですが、インドではまだまだ健在で、しっかりその地位を守っているのです。
ここはラジャスタンの砂漠地帯にある踏切です。 列車が近づくと踏切り番のじいさんんが、踏切の両側にある鉄の扉を閉め、さらには大きな南京錠をがちゃりと掛けたりなんかします。 なにも鍵まで掛けなくてもいいんじゃない?と思うのですが、扉を閉めてから列車が通過するまでかなりの時間がかかるのです。少なくとも15分は待たされます。 とにかく結構な時間扉を閉めたままにしますので、鍵を掛けないと勝手に扉を開けて踏切りを渡る人が出て来てしまうのでしょう。でもって、じいさんもじいさんで扉を閉めたら踏切り番の小屋に入ってしまうので、その間扉は南京錠が守っているというわけなのです。 しかしここは砂漠地帯であたりの見通しがすこぶる良いのです。なので列車が近づいて来るのを発見してから門を閉めても、充分間に合うはずなのです。 でも踏切り番のじいさんは職務に忠実で、おそらく列車の接近(と言ってもかなりの距離があるのでしょうが)を知らせる連絡が来ると、すかさず大きな門扉をよいしょよいしょと動かし、南京錠をがちゃりと掛けるというわけなのであります。 いいかお前ら、わしのこの目が黒いうちは勝手な真似はさせねえからな。 おいおい、そんなに前に出て来ちゃ扉が開かんじゃろ! それとも何か?このまま扉を開けずにずーとここにいるってのか?あん? いえ、このじいさんは別にそんな風に怒ってなんかいませんでしたが、なんかその踏切りを守る毅然とした態度が、なんとも力強く感じたということなのであります。 今日もお勤め、ご苦労様です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.09.13 11:16:42
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