ラクダ隊商隊長の西方見聞録

インド亜大陸の南の先っぽの方にあるトリヴァンドラム（という街）。

そしてここはトリヴァンドラム中央駅の近くにあるバススタンドです。
少し離れたところに長距離バス専用のターミナルもありますが、こちらはローカルバスが発着するターミナルです。平日の朝ということで、学校へ通う子どもたちや勤めに向かう人たちがバスを待っています。

まあ私の場合は学校へ行くわけでも仕事に行くわけでもなく、この９番のバス停から出るバスに乗って、南インド随一の美しさと言われるコヴァラム・ビーチにぶらっとローカルバスの旅を決め込もうってえ寸法なのです。

しかしまあ日本でこういう「平日の休暇」の日に、こうした通勤、通学時間帯にぶち当ったりしますと、なんだか日常を思い出してしまってちょっと嫌な気分になるのですが、ここはインド、しかもその南の端っこともなれば、まったくそんなブルーな気分にならなくて助かります。なにしろみなさん、ずいぶんラフな格好と余裕の表情でバス待ちをしているのでありますよ。

いやあみなさん、実に気持ちがゆったりとしていていいですなぁ～

って、考えてみたら私はこれからビーチに行って怠惰な一日を過ごすだけなので、彼らよりもっとずっとよゆーをぶちかましていいはずなのでありました。

でも気持ちの豊かさでは、到底勝ち目はなさそうです。

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