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カテゴリ:インド・書籍、資料、映画
この本は主に、著者西岡直樹氏が若き日に過ごしたベンガル(東インド)での体験を綴ったものである。 しかし単なる異文化体験記と一線を画すのは、ベンガル地方の自然(特に植物)の細かな描写に加え、それを上手に生活に取り入れて暮らす人々の日常を、実に自然なタッチで描いているところである。 それは取りも直さず著者の豊富な知識に裏打ちされた描写であり、さらに自らもその暮らしの中に身を置き、しっかり溶け込んでいたからこそ表現できることなのだろう。その余計な力の入らないさらっとした文章に、つい遠いベンガルでの話しであるということを忘れ、自分の子供のころの生活(もちろん日本での)、特に夕餉の支度が始まる頃合いの情景などを重ねて読んでしまうほどだった。 続きを読む *ラクダ隊商パインズクラブのページに移動します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.10.16 08:00:13
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