12/22は、山羊座の新月
早いもので、今年も最後の月の満ち欠けの話題です。
今年最後の月の満ち欠けのお知らせですが、12月22日、10:36amに山羊座の新月を迎えます。今年の最後の締めくくりに新月=物事の始まりに良い月の動きですが、これは、年末までに片づけておきたかったことも含めて、新しい始まりを促すための動きをしておくとよいでしょう。それから、今年の締めくくりだけではなくて、来年の抱負も含めて「お願い事ワーク」も忘れずにしておきましょう。年末に来年はこうするぞ!という決心をしておくと、何となく来年の指標が先にできるので、だらだらと年末年始を過ごしているのが勿体なく思えてくるかもしれませんね。
ちょうど、後一週間でお休みに入る方も多いことでしょう。今年は長いお休みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
現在日本列島では、また今年の2月頃を思い出させられるかのように、大雪のところが多くなってきているようで、思うように動けなくなってしまっている方も多いかもしれません。
特に、自分以外の都合や天候などで、思うように動けなかったり、物事が進められなくなったりするのは、本当に困ることです。荷物を待っている人にとっては、届かない!なんてこともあるかもしれません。
年末になると、人の動きもそうですが、今年のうちに片づけておきたいことなどもきっとそれぞれあることでしょう。屋内だけで完結することでしたらいいかもしれませんが、外に出るとか、どこかと物理的なやり取りをしなくてはいけないとなると、いつもよりも多めにかかる工程、日数を頭に入れて、予定を考えておいた方が良いかもしれません。
今はまだ、天候の変化も関係ないと思っている方もいつ何時、巻き込まれることになるかはわからないものです。
未来が全てわかってしまっては面白くないかもしれません。天気予報も「予報」であって、確実に外れない、ばっちり100%当たるとは言いがたいものです。自然というものは、本来予測がつかないものです。
とはいえ、新月の週には、皆さんが楽しみにしているクリスマスがやってきます。日本では特に独特の解釈になっているクリスマスですが、「家族で過ごす」というのを大事にしている海外のクリスマスの過ごし方も、少し参考にしてみるのもいいかもしれません。
なかなか年末から年始にかけて「寝正月」を決め込んで、動かなくなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、日本では「お歳暮」などがあります。今のうちから年内に、特にお世話になった方々を思って贈り物をする、というのも良いかもしれません。
キリストが生まれる、という予言を元に東方三博士が星の動きとともにキリストの生まれる馬小屋の場所まで駆けつけ、誕生の贈り物をしたのが、「乳香(フランキンセンス)、没薬(ミルラ)、黄金」でした。最初の二つは、香りということで、当時は大変高価な物で、お金としての価値もあったものですが、今では気軽にアロマにも使われたりします。フランキンセンスは、自分自身と向き合うために瞑想をする際にこのアロマを使うこともおススメです。この香りを嗅いでいると、心が洗われて、落ち着く作用があります。ミルラもお香のように焚くことができます。香りというのは、昔からとても大事な要素だったようです。
アロマのことで調べていたら、神に捧げる香りとして、フランキンセンスやミルラは昔からローマやエジプトなどでも使われており、特に神殿や行事でも使われていました。また、今でもアルプス地方では、クリスマスと新年の間の十二夜に徘徊する悪魔を祓うために、聖なる香りとして、ジュニパー、セージ、モミなどを家や家畜小屋で焚くそうです。現在もカトリック教会のミサや儀式では焚く習慣が残っています。よく、教会の中をお香を焚いた器具がブランコのように行き来して、香りを振りまいている光景を見ると思います。
このクリスマスの時期によく見る人形たちで、馬小屋でのキリストが生まれた様子が出てくる場面が、いくつもの人形で再現されているものが、お店のディスプレイなどでも飾られているのを目にすることもあるでしょう。
ちょうどマリアが赤ちゃんのキリストを抱いていて、周りにこの東方三博士が贈り物を携えてたどり着いたところが描かれているものです。物語のバックグラウンドを知らないと、ただ人形が沢山並んでいる、というものにしか見えないでしょうが、ちゃんと登場人物を見つけて、なぜに馬小屋なのかを見てみるのも面白いと思いますよ。
最近パン屋さんでも新年になると売り出すようになったのが「ガレット・デ・ロワ」です。一番一般的なものは紙の王冠で飾られた折りパイに、アーモンドクリームが中に入っているパイ菓子で、中にフェーヴ(ソラマメの意味)と呼ばれる陶製の小さな人形が一つ入っています。最近では、お菓子作りのグッズを売っているお店では、様々な形のフェーブを売り出しているようです。特に人形に限らず、そして、1個ということでもなく、いくつも入れるパイを焼く方もいるようです。
本来は、公現節(1月6日)に家族で切り分けて食べ、フェーヴが当たった人はパイを飾っていた王冠を被り、祝福を受け、「幸運が1年間継続する」といわれています。東方の三博士がイエスに会った日が公現節の起源とされ、フランスではこの公現節に食べられる菓子を、「諸王(三博士のこと)のガレット」という意味で、新年になってこの「ガレット・デ・ロワ」を食べるになっていますが、日本では本当にここ数年ですが、新年になるとお店で見かけるようになったものの、起源までを教えてくれているところはまだまだ少ないようです。だんだんと西洋の文化が日本になじんで、習慣化してきているのは、面白いところでもありますね。
年末年始は、日本ではやっぱり忘年会がメインではありますが、宗教的な流れというのは、なかなか馴染みが無いかもしれませんが、少し歴史的なところを覗いてみるのも楽しいと思いますよ。またどういうバックグラウンドでお祭りが誕生しているかを探ってみると、季節の節目節目に何かしらの動きがあることに気付くと思います。
12月の新月の辺りには、冬至もありますし、「キャンドルナイト」と言って「一年で最も昼が短い」ことから、「一年で一番長い夜の時間を楽しみましょう」と20時から22時の間に電気を消してキャンドルの明かりで長い夜を楽しむ、というイベントを行っているところもあります。
普段、夜景や、ライトがあるのが当たり前になり、また今頃では、クリスマスのイルミネーションでどんどんと夜が明るくなっています。
そんな中、電気を消すと、夜はどんな明るさなのか?自然の光の中はどんなだったか?というのを感じてみるのもいいでしょう。
年末年始、特に「忙しい」は「心を亡くす」と書きます。くれぐれも日々、時間に追われたり、我を忘れたりしないようにして、のんびりと過ごせる時間を作って、ゆったりとした年末年始をお過ごしください。
またそういう時だからこそできることをぜひやってみることを計画してみてください。
ゆっくりと自分と向き合う時間を作ることも忘れずに!
そして、食べすぎ飲みすぎにも注意しましょうね。