|
テーマ:国を憂いて(3492)
カテゴリ:カテゴリ未分類
私は、アイバンクから角膜を提供していただいたことがある。
したがって、多くの方々が、角膜移植によって、生活状況が改善されることを願っている。 提供していただく方々が、どのような思いで、提供していただいたのか。 先日の雪山遭難事故に遭われた高校生の角膜が提供されたことによって、「そんな気持ちだったのかもしれない」とわらためて、二人分の人生を背負っているという当初の気持ちを思い出した。 2017.4.4 05:04 【産経抄】 自分の角膜を日本で生かしてほしい 4月4日 1951年9月のサンフランシスコ講和会議で、ソ連のグロムイコ代表は日本の独立に数々の制約をつけようとしていた。これに対して完全独立を主張してくれたのが、独立まもないセイロン(現スリランカ)代表のジャヤワルデネ氏である。 ▼「憎しみは憎しみによって消え去らない。愛によって消える」。ブッダの言葉を引用して、対日賠償請求権の放棄も表明した。感激した吉田茂首席全権は、メガネを外して涙をぬぐったと伝えられる。ジャヤワルデネ氏は大統領に就任後、何度も来日している。 ▼1996年に90歳で亡くなったとき、「戦後日本の恩人」は、遺言でも日本人を驚かせた。「自分の角膜を日本で生かしてほしい」。遺志の通り日本に送られ、2人の女性に移植された。 ▼栃木県那須町のスキー場で、雪崩に巻き込まれて死亡した高瀬淳生(あつき)さん(16)の角膜が、地元のアイバンクに提供された。息子はきっと誰かの役に立ちたいと思っていたはずだ。でも、大切な体を傷つけていいのか。「僕が淳生ならやってほしいと思う。だからやろうよ」。迷う母親を後押ししたのは、淳生さんの兄(20)の一言だったという。 ▼「アイバンクに献眼したので、息子以外に息子の目で世の中を見てくれる人がいると思うと幸せに思う」。小紙「談話室」に、息子を病で亡くした母親のこんな投書が載ったこともある。死後に角膜を提供する、アイバンクの仕組みが整ってから50年余りたつ。 ▼日本アイバンクによると、今年2月末現在、全国で2021人の患者が角膜移植を待っているのに対して、献眼者は746人にとどまっている。角膜の提供はまだまだ足りない。緊急性が高い場合は、海外からの輸入に頼らざるを得ないのが現状らしい。 以上産経ニュースより引用 アイバンクHPには次のように書かれている。 アイバンクとは 死後(心停止、及び脳死後)、眼球を提供していただき、角膜移植待機患者にあっせんする公的機関をアイバンクといいます。アイバンクは厚生労働大臣の許可により運営が許された「眼球あっせん業」を行う機関で、現在、各都道府県におかれアイバンク活動を行っています。 どのような人が献眼できますか? アイバンクにはどなたでも献眼できます。年齢制限もありません。近眼や老眼でも角膜は移植に用いることができますし、網膜などの疾患で眼のご不自由な方でも角膜は充分、移植に用いることができ、視力障害の方が光を取り戻すことができます。ただし、移植を受ける患者さんにり患する可能性のある感染症のある方の場合には、アイバンクの検査の後で移植に用いられない場合もあります。また、眼内の癌や白血病等の方の角膜も移植に用いることはできません。ご不明な点は、アイバンクにお問い合わせ下さい。 献眼後はどのような状態になりますか? ご献眼いただきました際には、処置にあたる眼科医が患者さんに使用するものと同様の義眼を装着させていただくため、全く外見上の変化はありません。 あなたができること アイバンクに献眼登録をする 最寄りのアイバンクに、献眼登録を行うことができます。登録されるとアイバンクから登録証が送られてきますので、携帯して下さい。同時に、一人でも多くのご家族、親類の方に、その決意の程をお話しして下さい。万が一の際には、ご家族は悲嘆に暮れ、なかなかアイバンクのことを思い出せないものです。ご家族からのご連絡をいただくことが、皆様の意思を生かすには必要なのです。 アイバンク活動への協力 皆様の最寄りのアイバンクでも、様々な活動を行っています。皆様のご協力により、その活動が活発化します。ボランティアを募集しているアイバンクもあります。興味のある方は、ぜひ、地元のアイバンクに連絡してみて下さい。 寄付 (公財)日本アイバンク協会・アイバンクは、非営利団体で皆様のご寄付により運営されています。皆様からのご協力をお願いいたします。 身近な方に考えて頂く 角膜も臓器も、提供するか、提供しないかは、皆様個人の意思で行うものです。決して他人から強制されたり、頼まれたりするものではありません。しかし、普段はなかなか考えないものです。万が一の際に急に考えることは難しいものです。一度でもご家族で話し合っていただき、家族の一人ひとりが提供についてどのように考えているか尋ねてみて下さい。資料が必要な場合には、最寄りのアイバンクへお尋ね下さい。 以上抜粋引用 この件で、多くの方々が、関心を持っていた抱けると、彼の果たした貢献は、さらに大きくなることだろう。 ほとんどの提供者の方は、名を知られることもない。 あまり知られないからこそ、このような方によって、これまでの提供者の方々のご好意もまたクローズ青王されてもらいたいと思う。 文責 上田 和哉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|