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テーマ:エイプリルフール(367)
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私のふるさとは離島にあるのですが、そこではちょっと変わったものが食べられていました。
私も幼い頃は不思議とも思わず自然に食べていましたが、ふるさとを離れ二十数年経ったいまでは、やはりあれはゲテモノ食いだったのではないかと思うようになりました。 それをふるさとではパタと言っていました。 柔らかくてふにゃっとしていてコクがありました。甘味があり栄養価に優れているので、成長期の子どものおやつになっていました。ただ精力剤的な成分も含まれていたらしく、時折鼻血を出す子どももいました。私もよく鼻血を出したものです。 とてもおいしいのですが、大人が食べていると馬鹿にされました。 しかし建前では大人は食べないと言うことになっていても、誰もが隠れて食べていました。それほどにパタはおいしかったのです。 そんなわけでどの家庭にもパタがありました。母親が無くなる前に補充するのでいつもパタはありました。入手方法は母親しか知らずパタが何なのか知っているのも母親だけでした。 ふるさとを捨てた今、あれが何だったのか知るすべはありません。 明らかにゲテモノだったと思うけれど、もう一度パタが食べたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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