神戸市認定文化財 栗花落の井(神戸市北区)
神戸市北区山田町にある神戸市認定文化財栗花落(つゆ)の井に行ってきました。丹生山田の住人、矢田部郡司の山田左衛門尉真勝(やまださえもんのじょうさねかつ)は、淳仁天皇に仕えていたが、左大臣藤原豊成の次女白滝姫を見初め、やみ難い恋慕の情に苦しんだ。真勝の素朴で真面目な人柄に感心された天皇は自ら仲立ちをして夫婦にされたので、真勝は喜んで姫を山田へ連れ帰ったと言う。才色優れた白滝姫と真勝との幸福な生活は、結婚後三年にして男の子一人を残して姫は亡くなってしまった。真勝はその邸内に弁財天の社を建て姫を祀った。毎年五月、栗の花の落ちる頃、社の前の池に清水が湧き出て、旱天(ひでり)でも水の絶えることがなかったという。それより姓を「栗花落(つゆ)」と改め、池を「栗花落の井」と名付けたという。(ちなみに鬼滅の刃には、この山田町が発祥とされる難読苗字「栗花落(つゆり)」が出てきます。女剣士栗花落カナヲです)にほんブログ村